2006年03月

2006年03月14日

11日。UPLINK FACTORYにて、三宅流さんの作品『面打/men-uchi』の上映が大盛況のなか無事終了致しました。面打の新井達矢氏の確かな手さばきがとても強く美しかったです。お客さんは吸い寄せられるように木を刻む音に集中していました。新井さんは面をつくるのに3ヶ月、三宅さんは映像の編集に8ヶ月をかけた作品。この作品に参加できほんとうに幸せでした。

「面打」の音(整音)も評判がよかったです。琴奏者の澤村祐司さんに、音が心地よくてわざわざ声をかけていただけました。新井さんもリアルな音に感激してくれました。また、ダンサーの岡本真理子さんにも声をかけていただきました。あまりにも音が気持ち良くて目を閉じて(!)聴いてくれたそうです。岡本さんとは、先日のZAIMでそれぞれの作品を発表しました。その昔、三宅さんの映像作品で出演されていたそうです。これを機会にいつかご一緒できると嬉しいです。今後も、三宅さんといろいろやっていきたいと思います。三宅さんの作品に向かう姿勢は、たくさん学ぶべきことあります。今後がますます楽しみです。

本日は、このドキュメンタリー映画に出演されていた能楽師の中所宜夫氏と、能楽囃子方大鼓の大倉正之助によるパフォーマンスもありました。大鼓の鋭く乾いた音が、シテの声(身体)を通り抜けていました。とても面白かったです。UPLINKという空間で体験でき贅沢な時間を過ごしました。

4月2日UPLINK FACTORYで、第2回目の『面打/men-uchi』が上映されます。とてもいい作品です。ぜひ観に来て下さい。また上映後に、私が音を奏で、能楽師の中所宜夫氏とパフォーマンスすることになりました。本日は、中所さんに、新国立劇場で公演した「OKINA」(森山開次さんの作品で、観世流シテ方能楽師の津村禮次郎さんが出演し、私が音を奏でていました)のビデオ(三宅さんが撮影してくれた映像です)と、私の音のCDをお渡ししました。後日、中所さんの自宅にある能楽堂でリハーサルをすることになりました。私は能のシンプルな舞台にいつも影響されています。この機会を大切にしたいと思います。このような機会を与えていただき、三宅さんに感謝しています。楽しみにしていて下さい。

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2006年03月11日

7日。UPLINK FACTORYで、映画監督の三宅流さんの作品『面打/men-uchi』の音チェックをしました。3月11日にUPLINK FACTORYで、第1回目の上映があるですが、上映される環境に適した音つくりが大切です。今回、このドキュメンタリー映画の整音を担当しています。方向性が見えたので、翌日、suaraスタジオで最終チェックをすることになりました。

8日。suaraスタジオに三宅流さんが来る。集中して『面打/men-uchi』の音つくりをする。映画館での上映なので、ダイナミック処理を感じさせないように、音圧を上げることよりも、長時間聞いていても疲れない音つくりをすることになりました。また、モノラルとステレオのバランス次第で、ノイズが減少することを発見する。これはとても面白かった。これまで、ずっとスレテオは強いと感じていましたが(マルチトラックや5.1chは面白いと思っていますが、音の力は弱い)、それ以上にモノラルは最強と再確認されられました。

9日。『面打/men-uchi』の仕上げ。最終的にノイズを取り除くよりも、能面と向き合う若い面打師が、黙々と木を刻む姿勢、芯の太い音に仕上げました。空気感を大切にしました。


3月11日 UPLINK FACTORY 『面打』×能舞『屋島』

映画監督三宅流 ドキュメンタリー作品『面打/men-uchi』上映
22歳の若手面打、新井達矢が一つの能面を製作し、能楽公演に使用されるまでをとらえた映画である。ナレーションやインタビュー等、言葉による説明を一切排し、ひとつの四角い木の塊が削られ、剥がされ、次第に表情を帯びていく様をひたすら見つめ続ける。沈黙の作業空間に、ただ鋭利な刃物が木を刻んでいく音だけが静かに響きわたる。

能楽師中所宜夫・能楽囃子方大鼓大倉正之助によるパフォーマンス『屋島』
能舞『屋島』では従来の古典能を、観世流能楽師の中所宜夫(上映作品『面打』に出演)、大倉流大鼓の大倉正之助の二人のコラボレーションによって大胆に抽象化し、能本来が内包している現代性とミニマル性をより強く際立たせていく。水を打ったような沈黙の空間を、シテの身体と大鼓の打音が鋭く刻みつける。

なお、このイベントは予約が定員に達したそうです。第2回目は4月2日を予定しています。上映×パフォーマンスの詳細が決まりましたら、お知らせさせていただきます。お楽しみに!

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2006年03月09日

6日。2回目の閉館後の横浜美術館視察に行きました。本日は、三浦秀彦さん、森山開次さん、高橋啓祐さん、甲斐さやかさんが参加。前回、会場の照明をチェックしたので、さっそく開場時の明かりにセッティング。三浦さんに細かい調整をしていただくと目の前に閉館後の美術館が現れる。

森山さんに舞台スペースの導線を確めながら歩いていただき、この空間で何ができるかを感じていただく。静かに闇を見つめる瞳は鋭い。また、甲斐さんにさとうじゅんこのアクティブスペースでの動きと演出について、衣裳のデザインをご相談する。自信の笑顔…とても心強いです。

次は暗転して、高橋さんが舞台の反対側、舞台の横から映像の投影テストをする。想像以上に難しい空間。いい案が浮かんだようですが、一度持ち帰っていただくことになる。高橋さんは私の音を感じて、いろいろ考えてくれているようですが、高橋さんがいま一番力のある絵を描いてくれればと思っています。音と映像がぶつかり何が生まれるのか…音を磨きます。

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2006年03月08日

4日。 ZAIM(旧関東財務局)でのlive installation『the sore』終了しました。live installation作品は、今後の活動に繋がる貴重な経験となりました。連日、ZAIMに通い、自宅スタジオ以外にもクリエーションスペースができとても充実していました。横浜にはほんとうに面白い場がたくさんあります。ディレクションのさとうじゅんこ、アートの三浦秀彦さん、音響システムを導入してくれたTaguchiの田口さんに感謝しています。システムはCMX-1304(ATA4025-TWEETER×16個、 LX131A-WOOFER×4個)の別ヴァージョンを2台と、30cmのサブウーファーを1台でした。8畳~10畳ぐらいのスペースに最適のプランニングでした。

東西上屋倉庫2号倉庫前での室伏鴻さんとのパフォーマンスも無事終了致しました。本番前に、室伏さんにZAIMに来ていただき、私の音を聴いていただきました。案として室伏さんにCDを送っていましたが、要素を削りよりシンプルに強度を高めた音を奏でると「面白い」と瞳を輝かせて言ってくださいました。サブウーファーもプラニングしていたので、しっかり身体でも感じていただけたようです。

本番はTaguchiのハイエースに、CMX-1309(ATA4025-TWEETER×36個、LX131A-WOOFER×9個)を2台、SW-3801(30cmのサブウーファー)を2台セッティングして、後方のドアを開け、車の中から音を奏でるという、前代未聞の試みを実現できました(まるでコックピットのようでした)。室伏さんが走り、お客さんが移動する背後から、音を奏でながら車をバックさせました。このパフォーマンスで、Taguchiとの信頼関係をより深いものにし、共同での活動も広がったと感じています。このような機会を与えていただき感謝しています。今後も室伏さんと何かご一緒できると嬉しいです。確実に繋げていきたいと思います。

公演後に、ZAIMに導入していただいた30cmウーファーを、田口さんからsuara(自宅)スタジオにと提供していただきました。横浜美術館で61cmのスーパーウーファーをプラニングしていただくのですが、そのシュミレーションとして活用できます。さっそくセッティングをして音を奏でました。自宅でもライヴパフォーマンスがしたくなりました。田口さん、そして、Taguchiに心から感謝しています。音を磨いて、いい音を奏でたいと思います。

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2006年03月04日

2日。さとうじゅんこと、art live - sound+dance+visual vol.7 『セクエンツィア~さひづる庭』の衣裳美術で参加していただく、小林和史さんと甲斐さやかさんのスタジオに伺う。私が2年前にOutSectのインスタレーション展示で拝見し、決して忘れることができなかった衣裳に再び会うことができました。これは作品の核になります。さとうじゅんこが試着し小林さんと甲斐さんが手を動かす。おふたりの決して手を抜かない姿勢に感銘を受ける。森山開次さん、東野祥子さんの衣裳もとても挑戦してくれています。その心に応えたいと思います。本番を楽しみにしていて下さい。

3日。明日(4日)本番の「横浜ダンス界隈 番外編」の通しリハーサルを行う。室伏鴻さんとご一緒させていただく、東西上屋倉庫/1号倉庫前で室伏さんの導線を確認。Taguchiの田口さんと牟田口さんと、当日の音響プランを話し合う。天候も気になりますが、ハイエースにラインアレイのスピーカーとサブウーファー(38cm)を積んで、私も車に同乗しながらライヴ演奏することになりました。

視察の後に、この企画に出演する白井剛さんと少し話し、明日、ZAIMに遊びに来ていただくことになる。白井さんのパフォーマンスも楽しみです。その後、ZAIMのスタジオ(すっかり自宅以外にスタジオができた気分です)に行き、室伏さんの音を磨き上げる。さらに構成をシンプルにして強度を高める。何が生まれるか楽しみです。

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