2006年04月

2006年04月15日

3月25日。横浜美術館グランドギャラリーにて開催しました、art live - sound+dance+visual vol.7 『セクエンツィア~さひづる庭』の写真を仮UPさせていただきました。minaさんに撮影していただきました。ご覧下さい。

art live - sound+dance+visual vol.7 『セクエンツィア~さひづる庭』

minaさんには、これまで「art live - sound+dance+visual vol.4、vol.5」、michiさん主催の「conscious」などで、ご一緒させていただきましたが、minaさんの独自の視点が好きで撮影をお願いしました。とても素敵な絵を撮ってくれました。他にもたくさん撮ってくれましたので、近日中にUPさせていただきます。楽しみにしていて下さい。

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2006年04月08日

4月4日。桜新町にて、Stereo Sound Publishing, Inc.の雑誌PROSOUNDの編集長・中村進さんによる取材インタビューを、さとうじゅんこ、Taguchiの磯野順一さんと受ける。今回、3月25日横浜美術館グランドギャラリーで開催した、art live - sound+dance+visual vol.7「セクエンツィア~さひづる庭」公演を取材してくれました。
 
本公演の図形楽譜、音響システムのプラニングを記載した会場図面に持参する。テープが回りはじめると2時間近く、音の在り方、音による時間軸・空間性の構築、音楽で作品全体(ダンス、美術、映像など)の構成・演出が決まっていること、音ひとつひとつ(エネルギー感、質感、ボリューム、周波数、間)と密接に関係している音響プラン、音楽と音響の関係などを話し続ける。また使用した、スピーカー(無指向性のラインアレイスピーカー、超指向性の平面波スピーカー、アンビエントをつくる20面体平面波スピーカー、61cm+46cmユニットのスーパーウーファー)や卓(80年代のビンテージ)、ケーブル(PCOCC=純度99.999...)の詳細を話す。話しながら、磯野さんとTaguchiとの信頼関係を感じ嬉しくなる。

公演が終わってから、磯野さんと図形楽譜をより詳細して、これを観ることによって、誰にでも音響システム・音響プランが一目でわかるように制作しようと話しました。他のスペースで作品「セクエンツィア~さひづる庭」を、公演する時にも、空間性を計算するだけで、再現できるような図形楽譜です。さっそく手がけています。アウトプットはもちろんのことですが、記譜することもとても大切です。

これを機会にproject suaraとTaguchiの共同での音場創成を、いろいろな方に知って、感じていただきたいと思っています。PROSOUNDの発売を楽しみにしていて下さい。発売日、詳細等をまたお知らせします。

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2006年04月05日

2日。UPLINK FACTORYにて、映画『面打』×能舞シリーズvol.2 -沈黙の中に刻みつけられる音- に出演。今回はずっと求めていた能楽師と、能の題材でのパフォーマンス。「船弁慶」静御前の能舞。映画上映の前に、観世流能楽師の中所宜夫さんと通しリハーサル。様子を伺ってしまい、謳いがはじまると音を引いてしまう…。リハーサル後に中所さんが「もっと音に誘発されたい」と言って下さり肩の力が抜ける。動き、間、謡いの時間軸を感じられたので、映画上映中に音を再構成することにする。危機感を持って音つくり。新しい音を構築していく。

本番。中所さんの足さばきに集中して音を奏でる。音で動きを誘い、動きで音を誘われる。公演中、これまでにない感覚を何度か味わう。一瞬の間に、面を刻む芯の強い音を奏でる。中所さんの身体が震える…とても美しい瞬間。能舞の強度感。この競演は次のステップになったと感じる。この機会に感謝します。また、今回、PA演奏で参加してくれたさとうじゅんこにも感謝しています。

『面打』の監督である三宅さんは、先日、リハーサルで構成の話しをしていた時の方がドキドキしたと言っていましたが、今日はいつもよりライヴ感が強かったと思います。UPLINKの鎌田さんはとても喜んでくれて、静御前の悲しみを感じ、涙を流した(流しかけただったかな?)と言って下さいました。鎌田さんにはいつも私の音を聴いていただいているので、何だかとても嬉しかったです。

今日は、先日の横浜美術館でご一緒した、三浦秀彦さん、甲斐さやかさんが観に来てくれました。また、振付家の香瑠鼓さん、音楽家の川村祐介さん、舞踏家の伊藤虹さん、映像作家の牧野貴さん、新国立劇場で森山開次さんの作品「弱法師」「OKINA」で共演した観世流能楽師の津村禮次郎さんにも観ていただけました。それぞれ、次に繋がるお話しもでき、とても有意義な時間を過ごす。

次回、『面打』上映は5月5日です(月1回定期上映を予定)。いい映画なので、多くの方に観ていただきたいです。また『面打』のイベントでパフォーマンスできるのであれば、次はもっとテクスチャを感じさせる音を奏でたいと思います。

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2006年04月01日

29日。映画監督の三宅流さんと、あきる野市に能楽師・中所宣夫さんのご自宅に伺いました。地下が能の稽古舞台になっていて、木の香りが心地いい。心が洗われるようです。4月2日にUPLINK FACTORYで、三宅さんのドキュメンタリー映画『面打』の上映と、中所さんの能舞と私の音のパフォーマンス。今回は『面打』の音だけを使って音を奏でます。

今日はMacとタイムドメインスピーカーを持参してリハーサル。作品の構成を話し合う。しばらくして、中所さんが「船弁慶」の静御前の能舞を観せてくれる。美しい舞…魅せられる。とても贅沢な気分。音を奏でながら音構成を伝える。中所さんが静御前の舞を丁寧に語ってくれる。音を磨きたいと思います。この共演をお楽しみに!

映画『面打』×能舞シリーズvol.2 -沈黙の中に刻みつけられる音-
日時:2006年4月2日(日) 開場14:00 / 開演14:30
場所:UPLINK FACTORY
チケット料金:前売2,500円 / 当日2,800円
チケット取扱:UPLINK FACTORY
         TEL:03-6825-5502 / E-mail:factory@uplink.co.jp
主催:UPLINK FACTORY、Beagle.inc.

上映:『面打/men-uchi 』2006 DV カラー 60分
監督:三宅流
出演:新井達矢(面打)、中所宜夫、津村禮次郎(観世流能楽師)

能舞:上演時間 約40分
出演:中所宜夫(観世流能楽師)、種子田郷(音楽家)
音響システム:Taguchi

ドキュメンタリー映画『面打/men-uchi』は22歳の若手面打、新井達矢が一つの能面を製作し、能楽公演に使用されるまでをとらえた映画である。ナレーションやインタビュー等、言葉による説明を一切排し、ひとつの四角い木の塊が削られ、剥がされ、次第に表情を帯びていく様をひたすら見つめ続ける。沈黙の作業空間に、ただ鋭利な刃物が木を刻んでいく音だけが静かに響きわたる。

上映後は映画『面打』に出演した観世流能楽師シテ方の中所宜夫と映画『面打』の整音を担当した音楽家の種子田郷による能舞を行う。種子田郷が、実際に映画『面打』の中で新井達矢が能面を彫り、打っていく際に発生した音のみを使用しコンピュータによって、立体的かつ重層的な音響空間を作りあげていき、その中を能楽師の中所宜夫が舞う、という他に類を見ない異色の能楽パフォーマンス。

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