2006年05月

2006年05月30日

22日。関内にある横浜市庁舎に「平成18年度 横浜市創造的芸術文化活動支援事業」の申請書を締切りの5分前に提出。4月から文化芸術都市創造事業本部は「市民活力推進局 文化振興課」と「開港150周年・創造都市事業本部 創造都市推進課」へと再編されました。2年間お世話になった鬼木さんは市民活力推進局に移動されたので、今年度から新しい担当者に変わりました。担当の高橋さんにproject suaraの活動を知っていただくために、先日の横浜美術館の「セクエンツィア~さひづる庭」公演や、「art live - sound+dance+visual vol.4、vol.5」のDVD、私の音作品を収録したCDを持参しました。そして、横浜の面白いスペースで作品つくりをしたいと伝えご協力をお願いしました。いい関係を築きたいです。

提出後に鬼木さんとお会いして、これまでの感謝を伝え、次回公演のご相談をする。横浜美術館で公演できたのは鬼木さんの「この空間で種子田さんの音作品を聴きたい」という一言で実現しました。多くの舞台作品を観て、いつも素敵な感想を送ってくれた鬼木さんに、これからもぜひ関わっていただきたいと思います。

打合せ後に、鬼木さんにご紹介していただいた、鶴見駅にある総持寺に伺う。先日は遅くなって行けなかったのですが、本日も拝観時間は過ぎていて、目的の本堂は観られませんでしたが、広報担当のお坊さんとお話しができました。本堂は一般には貸し出ししておらず使えないとのこと。高さ36mという空間で音を奏でたかったので少し残念です。ただ、三松閣の1階は多目的ホールとして、衆寮は座禅道場として開放されているとご説明を受けました。後日、ご案内していただけることになりました。少しの可能性でもある限り、拝見したいと思っています。

視察後に、鶴見に住むウィ・ディストリビーション代表である山崎さんに宅にお伺いする。山崎さんには、これまでのproject suara主催公演にすべて足を運んでいただいています。多くの音楽(CD)を手がけている山崎さんの心あたたまる視線に、どれだけ勇気をいただいたことか。

山崎さんはウエスタン・エレクトリック・サウンドをこよなく愛し、お部屋はアルテックのスピーカーと真空管のアンプで埋もれていました。50年代に録音されたサッチモのLPに、にこにこしながら針を落としてくれました。「プチッ」と音が奏でられた瞬間に時空を超えました。山崎さんのサウンド。JBLの創始者であるジェームス・バロー・ランシングに対しての、オレ流の回答と話してくれましたが、その38cmユニットからは低域や高域などの問題ではない、音の息遣いを感じることができました。

私のCDを持って来ていましたが、CDをこのシステムで奏でる気持ちにはなれず…。ハーブティのカモミールをいただきながらしばし音に酔い、ディストリビューターとして、タワレコやHMVなどで絶対の信頼を得ている山崎さんに、4年間もリリースできないアルバム(CD)のことなど聞いていただく。音を奏でる時には、音響システムを導入して、アウトプットを大切に活動を続けているので、CDを発売した場合、どのような環境で聴いていただけるのか、CDのレンジで音の空気感が伝わるのか…などなど。現在もCD用の音を磨いていますが、発売が正式に決まった時には、ぜひ山崎さんにお世話になりたいと思う。楽しい時間はあっという間に過ぎ、最終電車近くまで話し込む。また近いうちに山崎さんのサウンドに触れたい。とっても気持ちいい一日でした。

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2006年05月29日

21日。日暮里のサニーホールに、ジャワガムラングループ ランバンサリの「青銅音曲8~愛と戦いのガムラン」公演を観に行く。今年度から天王洲アイルのスフィアメックスが、舞台スペースとして使えなくなってから、あらためて、サニーホールはとてもいい空間だったのだと感じる。本公演を観に来ていたダンサーの能美健志さんも「これはダンスの公演にもいい!」と喜んでいました。ここは穴場です。ご興味のある方は、ぜひ覗きに行ってください。

ランバンサリの公演はいつも楽しく拝見できるので、心から楽しみにしていましたが、今回、さとうじゅんこがシンデン(女声歌手)で初参加。村上圭子さんとのデュオは必見でした。後半に入り、歌と楽器とのバランスも良くなり、たゆたうハーモニーに心も身体も委ねていました。また、おふたりのデュオを拝聴したい。個人的には、毎年、ガムランの公演で一番楽しみにしている、中野区沼袋にある百観音明治寺で行われる「百観音献灯会」の公演で観てみたいです。野外で聴くガムランは最高です。今後の展開が楽しみです。

本公演には7月16日にUPLINK FACTORYで開催する、project suara作品「青い月」に踊りで参加していただくリアントさんが出演。バニュマス地方の伝統舞踊「レンゲル」、ジャワ古典舞踊の優型・荒型を学び創作活動をしています。今回は優型・荒型と両方の踊りを観ることができました。荒型はとても力強く、説得力のある身体はエネルギー感で満ち溢れていました。また、優型はその繊細な指使いが美しい音色を奏でていました。ご一緒するのがほんとうに楽しみになりました。公演後にゆっくりお話しできましたが、多くの方にこの踊りを体感していただきたいです。そして、リアントさんにも、この公演で飛躍していただきたいです。

また、ランバンサリ代表の木村佳代さんにも、「青い月」にガムラン演奏で出演していただきます。15年以上続くガムラングループの柱となって活動されている素敵な方です。ご一緒できるのを感謝しています。今回はご一緒しませんが、川島未耒さんの優雅な舞もとても美しかったです。いつかご一緒したいです。

今日は、「青い月」に美術と衣裳でご一緒する小林和史さんと甲斐さやかさん、フライヤーのデザインをしてくれた三浦秀彦さんにも、さとうじゅんこの歌声、リアントさんの踊りを感じて、作品のイメージを膨らませていただけました。公演後に小林さんと甲斐さんから、いろんなアイデアを聞くことができてよかったです。作品の構成が見えてきました。楽しみにしていて下さい。

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2006年05月27日

20日。池袋サンシャイン劇場に森山開次さんが出演しているダンス・ミュージカル「クラリモンド」を観に行く。森山さんの他には、安寿ミラさんや、タップの熊谷和徳さんなどが出演。普段、あまり目にする機会がない、森山さんの群舞やデュオを観ることができました。森山さんのいつも挑戦する姿勢はほんとうに素晴らしい。音楽ははじめから終わりまで、宮川彬良さんのピアノ生演奏でした。パフォーマンスを観ながらの演奏。その集中力の持続には正直驚いた。作品はたっぷり1時間半。公演後の拍手は鳴り止まなかった。

公演後に楽屋に顔を出して森山さんと橋爪さんに会う。森山さんは満身創痍で挑んでいる。これから地方公演が続くそうです。怪我なく乗り切って欲しい。9月の作品『KATANA』のことも少し話せました。また、本作品の振付をしているH・アール・カオスの大島早紀子とご挨拶する。舞踊評論家の乗越たかおさんにも会う。

キャパ800名ぐらいの劇場がほぼ満員で(ほとんど女性のお客さん)、これだけ人を集め心を動かすのはなぜ?だろうか…と、帰り道でずっと問いかけていました。7月 project suaraの作品『青い月』、9月 森山さんのソロ作品『KATANA』。いい公演にしたいです。

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2006年05月26日

19日。横浜に、今年度の「横浜市創造的芸術文化活動支援事業」活動の為の公演スペースを視察。まず、東横線の大倉山駅で降りて、緑あふれる山を登り大倉山記念会館を目指す。ホールはキャパ90名ぐらいなのですが、天井が高く木造の素敵な空間。小編成の演奏会にちょうどいい感じ。ギャラリーは真中が中庭になっていて、まわりに100名ほど入れそう。次々作品には少し小さいですが、とても魅力的なスペースなのでいつか公演したい。

しかし、ここは一般に貸し出しをしていて、予約をしてから抽選があるので、丸一日は取れないということ。管理しているアートネットワーク・ジャパン代表の市村さんとお話しをしたのですが、永谷亜紀さんの公演で何度か間接的にお世話になっていることを知る。次から次へと共通の知り合いの名前が出てきて盛り上がる。建物が揺れる爆音は駄目だよと冗談半分で話していましたが、近い将来、ご一緒に公演を開催することになりそうで楽しみです。

横浜まで行き、相鉄線の天王町駅で降りてベリーニの丘へ。野外公演はリスクを伴うので検討が必要。回廊はギャラリースペースにもなっていて、インスタレーションには使えそうです。また横浜に戻り、次は中華街・元町駅で降り山下公園へ。レストハウスを観に行く。電源の容量が問題になりそうですが、窓の外はすぐ海でとてもいい眺め。夜は美しいでしょう。そのまま歩いて日本大通りへ。ZAIMでライヴインスタレーション制作をした時に通ったお店で珈琲を…。

馬車道まで歩きBankART NYKに着く。渡邊さんに公演内容を聞いていただくと3階があるとのこと。BankARTが管理をしていないスペースで、消防法など問題点もありますが、とても心震えるいいスペース。この場の文脈は次々公演に最適です。3階を貸していただくことは難しいのですが、実現に向け横浜市にもお願いしようと思います。

そして、最後に先日の公演のご挨拶に横浜美術館まで歩き土田さんと会う。「こういったスペースの使い方もあるのかっ…!」と、美術館の新しい可能性を見出すことが出来たととても喜んでくれました。グランドギャラリーは、ピアノ演奏などで使われることもありますが、次は我々のガムラン演奏を実現させましょうとお話ししました。この大きな大きな空間で、青銅の響きは心地いいでしょう。いつか実現させたいです。

本日は総持寺にも行きたかったのですが遅くなり断念。本堂は高さ36mの巨大な空間。横浜市の鬼木さんから「次は横浜美術館以上のインパクトのあるスペースで観たい」と教えていただきました。また後日観に行こうと思います。横浜は面白いスペースがたくさんある。歩いていて楽しかった。そして、横浜市は芸術活動にとても積極的です。今後も少しずつ成長して、大いにお世話になりたいと思っています。

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2006年05月21日

7月16日(日)UPLINK FACTORYにて、live installation - sound+dance+visual vol.8 『青い月』公演を開催します。本公演は、第22回<東京の夏>音楽祭2006の参加公演として協賛していただいています。

さとうじゅんこの歌を中心に、私の音と「sound+dance+visual」公演シリーズでは、久しぶりの青銅の楽器・ガムラン、フィールドレコーディングの音も奏でます。そして、歌い手でホーメイの山川冬樹さんが参加します。山川さんには「vol.2」で出演していただきましたが、今回、念願かなってご一緒できることになりました。

ガムランの作曲と演奏で、インドネシア中部ジャワ・クラテン出身のスミヤントさんが、踊りで、同じくジャワ・バニュマス出身のリアントさんが出演します。リアントさんは古典舞踊だけでなく、韓国の振付家シン・ヘ・ハ率いるダンスカンパニー「TBS Dance-Theater Studio」にも参加しています。

また、ガムラン演奏には、ジャワガムラングループ・ランバンサリ代表の木村佳代さん、歌い手のさかいれいしうさん、作曲家の樅山智子さんにも参加していだきます。

横浜美術館公演の衣裳で参加してくれた、小林和史さんと甲斐さやかさんには、今回、美術と衣裳で参加していただき一緒に作品をつくります。

フライヤーのデザインは三浦秀彦さんです。また、このたび横浜美術館の公演を観に来てくれました、サックス奏者の坂田明さんにコメントを書いていただき、フライヤーに掲載させていただきました。

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チケットは限定60数と数が限られていますので、ご予定がつきましたら、早めのご予約をおすすめします。ご来場を心よりお待ちしております。『青い月』をお楽しみに!

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