2006年08月

2006年08月31日

29日。新大久保で『KATANA』会場入り前の最後のリハーサル。もう会場入りなのか…というより、やっと会場入りできるといった感じです。森山さん、杉本さん、重信さん、さとうじゅんこ、東海林さん、橋爪さん、川口さんなどが参加。さっそく通しリハーサル。音と身体の関係性は、頭だけではなくもう身体でも覚えている。そして、それが毎回変わり、新しい感触を楽しむことになる。

29日の朝日新聞の夕刊に、『KATANA』の記事が掲載されました。その場の瞬間瞬間の空気感を感じて、ライブで音を奏でることの大切さ、この時、この場所でしか味わえない空気を、皆に感じて欲しいです。本番に向けてさらに音を磨き、よりいい時空間をつくりたい。ご期待下さい。

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2006年08月29日

27日。西新宿で『KATANA』のリハーサル。本日はリノリュームを本番とほぼ同じ舞台スペースでセッティングしていただける。森山さんは幸せものです。柴崎さん、東海林さんに感謝です。照明家の杉本公亮さん、衣裳の梅谷麻耶さん、橋爪さん、撮影の仙田さん、書家の小宮求茜さんなどが参加。本公演のツアーオフィシャルTシャツを手がけた甲斐さやかさん(OutSectの小林和史さんが切り絵でデザインされました。お楽しみに!)も途中で参加。

リハーサル会場の壁の埋め込み式スピーカーにMacを繋げる。ラジカセよりはぜんぜんいい。通しリハーサル。津村さんの謡いのシーンの音は、もう少し見直す必要がありそうですが、他は日々良くなってきている。私の音の空気感と森山さんの踊りの空気感が、触れたり離れたりぶつかったりで、リズムが生まれてくる。さらに上を目指したい。29日に会場入り前の最後の通しリハーサル。それまでに全体の音構成をもう一度再構築する。

リハーサル後に、甲斐さんとOutSectのスタジオ近くにある「ふるさとの森」へ向かう。そして、11月19日ダンストリエンナーレ TOKYO 2006でご一緒する、俳優の美加理さんと、衣裳の高橋佳代さんと駅前で合流。小林さんが駅まで車で迎えに来てくれる。作品をつくるにあたって、山に行こうと話していました。そこで『青い月』公演後に訪れた「ふるさとの森」に連れて行きたいと思っていました。実現して嬉しいです。

水田で蛙は一匹も鳴いていませんでした。さざ波のように鳴いていた蛙たちはどこにいったのだろうか?時間帯なのかな?美味しい空気を何度も何度も深呼吸して身体に入れる。少し山に登った後、沼にあるあずまやに向かう。虫の音、牛蛙の鳴き声が、静かな空気感を生む。そこには日本人の<間>があった。こんな作品をつくりたいと思う。来てよかった。甲斐さん、小林さんに感謝です。

今日は美加理さんと高橋さんに、30分で構成した音作品をお渡しする。美加理さんの存在感やパフォーマンスを観て感じて、どんな音空間をつくりたいのか、どんな作品をつくりたいのかをずっと考えていました。暫定版ですが第一歩です。美加理さんのムーブメントの構成が楽しみです。

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2006年08月27日

25日。新宿区で森山開次さん、照明家の杉本公亮さんと『KATANA』のリハーサル。全体の流れを話し合って通しリハーサル開始。前回のリハーサルを終えて、前半部分の音と踊りの距離感を見直すため、時間軸を再構成しました。とてもいい感じになった。中間部分の音も前半とがらりと質感を変えるために再構築。前回よりもずいぶん良くなった。本番までどんどん音を磨く。照明のプランもほぼ構成が固まり、杉本さんに踊りと音をさらに感じていただく。照明、とても楽しみです。

森山さんは軽く流すと言っても…結局いつも本気になる。気持ちよく踊り切る森山さんを観ると嬉しくなる。27日は昼から通しリハーサルです。『KATANA』ご期待下さい。

なお、27日19時よりNHK教育の「トップランナー」という番組に、森山開次さんが出演されます。番組の中でパフォーマンスシーンがあるのですが、私が音楽を担当しています。ぜひご覧いただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

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2006年08月24日

21日。神楽坂で森山開次さんの『KATANA』通しリハーサルを行いました。今日は全国ツアーに同行する、照明家の杉本公亮さん、音響家の重信芳光さん、サウンドサポートのさとうじゅんこ、舞台監督の柴崎さんと舞台監督助手の東海林さん、本公演のプロデューサー兼・森山さんのマネージャー橋爪さん、東京公演の制作協力の川口真人さん、そして、書家の小宮求茜さんが参加。また、NHKBSの収録もありました。

本日の会場は天井に埋め込み式のスピーカーがあるだけだったので、重信さんが音響システムを導入してくれました。これはほんとうに贅沢なことです。皆も感動していました。先日の『うろ』公演にも導入してくれた、重信さんとTaguchiが開発した、38cmユニット×2発のメインスピーカーと、6cm×2発のハイレンジスピーカーを導入。38cmはフルレンジスピーカーですが、充分、低域が奏でられるので、これぐらいのスペースでは、サブウーファーはいらない。この容量でこのエネルギー感は信じられない。これと同じパワーを求めるなら、2倍の容量は必要だと思う。重信さんがコンパクトで最大のパワー感を再現するシステムを構築した。こんなシステムは世界中探してもないと言っていた。とても素晴らしい仕事だと思う。

皆の顔合わせが終わり音響システムのセッティング。サウンドチェック後に通しリハーサル開始。森山さんはいつもはラジカセや小さなステレオで、私の音を聴いてリハーサルしているので、あえて、前半は森山さんに怒濤のように音をぶつけ、音の波動を体感していただく。森山さんも音に負けない踊り。後半に入りガラリと質感の変わる音を奏でる。まだ音を磨く必要はあるが、森山さんの踊りも深く深くなり、とてもいい世界観が出来上がりつつある。そして、先日、録音した津村さんの謡い。森山さんの踊りを感じて、とても慎重にボリュームを細かく動かしながら探る。途中、私の音をひっそりと奏でる。最後はさらに次に向かうための音を奏でる。1時間弱の通しリハーサルを終える。本番に近い音でパフォーマンスできたことで課題が多々見つかる。リハーサル後に森山さんと話すが、一度、クールダウンしてからあらためて話すことにする。

今日は他のスタッフの方にも、本番に近い音を聴いていただいてよかった。会場入りするまでわからないでは、作品つくりができない。音響システムもよりいい音つくりをするために、あらためてプラニングをする。おそらく13cmユニット×12発のCMX1312を4本追加で導入することになります。私の音との相性はバッチリです。やはりすべての空間をカバーするには高さが必要です。音を磨きます。本番が待ち遠しい。

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2006年08月22日

18日。今回、出演させていただいた「ダンスがみたい!8」の企画で、他の方の公演は、大岩淑子さんの作品しか観ていませんでした。『うろ』公演が無事終了したので、神楽坂ディプラッツにピンクの『We Love Pink! ~夏休み~』を観に行く。オープニングから限界に挑戦すべく激しいパフォーマンス。久しぶりにピンクの作品を観ましたが、3人の息や他のスタッフの意思疎通が向上した感じです。しかし、同じ「ダンスがみたい!8」企画の作品なのかと思うほどその質は違う。お客さんの層もそんな感じ。これはこれで成立し面白いのだと思う。加藤若菜さんの踊りは少し落ち着いた感じになっていた。今年はピンクでの公演が立て続きにあるそうですが、ソロでじっくり身体と向き合う作品を観てみたいと思う。今後が楽しみです。

19日。森山開次さんとマネージャーの橋爪さん、そして、さとうじゅんことで、武蔵小金井の津村禮次郎さんの自宅にある能舞台へ伺う。先日、作品『KATANA』のために謡いを録音させていただきましたが、作品全体の音構成も固まり、森山さんの踊りの構成もほぼ固まってから、もう一度、録音させていただくことになりました。前日、津村さんに森山さんの踊りを観ていただいたので、前回とはまったく異なる謡いが録音できました。翌日に、薪能を控えていたにも関わらず、また津村さんに甘えさせていただきました。ありがとうございました。舞台では静かで力強い謡いを奏でたいと思います。

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