2006年08月
2006年08月18日
16日。『うろ』盛況のなか無事終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました。今回、音響システムを導入してほんとうによかったです。私の活動を音を体感していただくことで伝えることができました。今回は重信さんとTaguchiが新しく開発した、38cmのフルレンジユニット×2発を2本。6?のハイレンジユニット×2発を2本。密閉箱の38cm×2発のサブウーファーを2本導入。38cmのスピーカーユニットが合計8個!!!です。会場の大きさに対して、これまでで一番パワーのあるシステムでした。PA卓はMIDASでした。31.5Hzの低域も地鳴りのように静かに床を揺らし感じさせる。63Hz、126Hzの低域では建物ごと揺らしていました。今日はアンプのパワーは押さえ気味でしたが、驚くほどレスポンスも早く、これはいったいどうなってしまうのかと心躍る。重信さんの音つくり素晴らしかったです。
また、会場の外と、会場内にマイクを仕込みリアルタイムで音を取り込みました。この会場は外の音が漏れてくので、それを逆に生かしました。空気感を操ることによって、神村さんをはじめ、その場を共有するすべての人を、外から会場、そして、『うろ』の空間に導きました。甲斐さんの美術衣裳がさらに深く『うろ』を感じさせました。そして、加藤さんの照明はとても美しかったです。当初、踊らないダンサー神村さんとの共演は未知数でしたが、踊らないために、身体を磨いている姿を感じた時から、強度あるものができると確信できました。そして、無限大にイメージを膨らませるパフォーマンス。神村さん自身の深く大きなビジョンを感じることができ、次に繋がるとてもいい作品になりました。この出会いを与えてくれた石井さん、ディプラッツに感謝したいと思います。また、今日の公演を撮影してくれたOutSectの小林和史さん、ずっとサポートしてくれた宮崎さん、根岸さん、ワルシャワの宮坂さん、さとうじゅんこにも心から感謝します。
アフタートークは石井達郎さんが司会進行をして、神村さん、甲斐さん、そして、私が参加しました。調子の悪かった喉もいい感じだったので、お話しすることができました。石井さんが、この企画に推薦するにあたっての過程や、私と神村さんとの出会いを語ってくれました。私は、私にとって音響システムは豊かな表現の楽器であること、時空間をつくることで、作品を構成し、構築していったことを話した。神村さんは音に惑わされないで、自身の踊りの空気感を大切に踊ったこと。甲斐さんは音、踊りを感じながら、空間全体を考えて美術衣裳を制作したことなどを話す。3人でせめぎ合うことができて、力のある作品ができたと思います。今後、3人でじっくり作品を構築していきます。私は「来年のトヨタアワードはいただきましょう」と軽口をたたきましたが、このような作品が受賞されれば、舞台芸術の世界ももっとよくなるのではと感じています。
本日は美加理さん、青山のプロデュサー小野さん、ダンサーの能美健志さん、ARICAなどで活躍しているコントラバスの猿山修さん、尹明希さんや黒田育世さんと共演しているギタリストの松本じろさん、舞踊評論家の志賀信夫さん、堤広志さん、清水永子さんなど多くの方が観に来てくれました。楽しんでいただけたようで嬉しいです。志賀さんはとても喜んでくれて、乾杯の飲み物をプレゼントしてくれました。あたたかく見守っていただき感謝しています。
CD「sketch 2006」も入稿を済ませたので、次は森山開次さんと作品『KATANA』に集中です。美加理さんとの作品、甲斐さんとの映像作品も頭のなかでイメージしていきたい。楽しみたいと思います。
また、会場の外と、会場内にマイクを仕込みリアルタイムで音を取り込みました。この会場は外の音が漏れてくので、それを逆に生かしました。空気感を操ることによって、神村さんをはじめ、その場を共有するすべての人を、外から会場、そして、『うろ』の空間に導きました。甲斐さんの美術衣裳がさらに深く『うろ』を感じさせました。そして、加藤さんの照明はとても美しかったです。当初、踊らないダンサー神村さんとの共演は未知数でしたが、踊らないために、身体を磨いている姿を感じた時から、強度あるものができると確信できました。そして、無限大にイメージを膨らませるパフォーマンス。神村さん自身の深く大きなビジョンを感じることができ、次に繋がるとてもいい作品になりました。この出会いを与えてくれた石井さん、ディプラッツに感謝したいと思います。また、今日の公演を撮影してくれたOutSectの小林和史さん、ずっとサポートしてくれた宮崎さん、根岸さん、ワルシャワの宮坂さん、さとうじゅんこにも心から感謝します。
アフタートークは石井達郎さんが司会進行をして、神村さん、甲斐さん、そして、私が参加しました。調子の悪かった喉もいい感じだったので、お話しすることができました。石井さんが、この企画に推薦するにあたっての過程や、私と神村さんとの出会いを語ってくれました。私は、私にとって音響システムは豊かな表現の楽器であること、時空間をつくることで、作品を構成し、構築していったことを話した。神村さんは音に惑わされないで、自身の踊りの空気感を大切に踊ったこと。甲斐さんは音、踊りを感じながら、空間全体を考えて美術衣裳を制作したことなどを話す。3人でせめぎ合うことができて、力のある作品ができたと思います。今後、3人でじっくり作品を構築していきます。私は「来年のトヨタアワードはいただきましょう」と軽口をたたきましたが、このような作品が受賞されれば、舞台芸術の世界ももっとよくなるのではと感じています。
本日は美加理さん、青山のプロデュサー小野さん、ダンサーの能美健志さん、ARICAなどで活躍しているコントラバスの猿山修さん、尹明希さんや黒田育世さんと共演しているギタリストの松本じろさん、舞踊評論家の志賀信夫さん、堤広志さん、清水永子さんなど多くの方が観に来てくれました。楽しんでいただけたようで嬉しいです。志賀さんはとても喜んでくれて、乾杯の飲み物をプレゼントしてくれました。あたたかく見守っていただき感謝しています。
CD「sketch 2006」も入稿を済ませたので、次は森山開次さんと作品『KATANA』に集中です。美加理さんとの作品、甲斐さんとの映像作品も頭のなかでイメージしていきたい。楽しみたいと思います。
2006年08月17日
15日。『うろ』の会場である麻布ディプラッツ入り。音響システムは16日に搬入するので、場当たり、照明を中心にリハーサル。神村恵さん、照明の加藤いづみさんをはじめ、美術衣裳の甲斐さやかさん、音響家の重信芳光さん、神村さんのカンパニーダンサーの宮崎さん、そして、さとうじゅんこが参加。とてもシンプルに質感を魅せる照明で心奪われる。さっそく加藤さんにproject suaraの活動をお話しする。神村さんいい出会いをありがとう。
とりあえず会場にセッティングされているシステムにMacを繋いで音を奏でてみる。予算や会場の条件もあるのでしょうが、このシステムでほんとうに舞台作品がつくれるのか。本日は、この企画に推薦してくれた舞踊評論家の石井達郎さんが観に来ると連絡がありましたが、音響システムを導入しないのでお断りしました。これではなにも伝えられない。もう少しいい環境をと思う。よくダンス舞台では、会場にセッティングされているシステムで、規制の音楽をCDで出す人を、音響というクレジットで明記しているが、何をもって音響というのかまったくわからない。これでは、いつまでたっても舞台作品は総合芸術にならない。
甲斐さんの美術衣裳は、ブラックボックスの会場に溶け込んでまさしく『うろ』だった。衣裳の大切さをあらためて感じました。加藤さんの照明は、神村さんの動き、私の音を肌で感じながら、とてもセンスのいい明かりつくり。重信さんとどういった音つくりができるのか、さとうじゅんこを交えてプラニングする。重信さんとさとうじゅんこはどんどんアイデアが出る。頼もしい。『うろ』いい作品になります。明日は多くの方に観ていただきたいです。
とりあえず会場にセッティングされているシステムにMacを繋いで音を奏でてみる。予算や会場の条件もあるのでしょうが、このシステムでほんとうに舞台作品がつくれるのか。本日は、この企画に推薦してくれた舞踊評論家の石井達郎さんが観に来ると連絡がありましたが、音響システムを導入しないのでお断りしました。これではなにも伝えられない。もう少しいい環境をと思う。よくダンス舞台では、会場にセッティングされているシステムで、規制の音楽をCDで出す人を、音響というクレジットで明記しているが、何をもって音響というのかまったくわからない。これでは、いつまでたっても舞台作品は総合芸術にならない。
甲斐さんの美術衣裳は、ブラックボックスの会場に溶け込んでまさしく『うろ』だった。衣裳の大切さをあらためて感じました。加藤さんの照明は、神村さんの動き、私の音を肌で感じながら、とてもセンスのいい明かりつくり。重信さんとどういった音つくりができるのか、さとうじゅんこを交えてプラニングする。重信さんとさとうじゅんこはどんどんアイデアが出る。頼もしい。『うろ』いい作品になります。明日は多くの方に観ていただきたいです。
2006年08月16日
13日。青山劇場・青山円形劇場のリハーサル室で、クナウカの美加理さんとダンストリエンナーレTOKYO '06のリハーサル。ここ数日、美加理さんはヨガマットを引いて、ストレッチや瞑想、読書などをして作品をイメージしていたそうです。今日はリハーサル室にプロデューサーの小野さんにスピーカーを用意していただく。
何度か美加理さんとお会いし、舞台でのパフォーマンスを観に行って、ずっと美加理さんとの作品をイメージしていました。少し話して、リハーサル室を真っ暗にして音を奏でる。美加理さんはスピーカーを正面にして聴く。演奏後、電気をつけると美加理さんがいない。小野さんが探すと、大きなリハーサル室の隅のバトン上にコウモリのようにとまっていた。小野さんは喜んでいる。音は少し痛く、低域はスピーカーが壊れるので、ほどほどにして奏でましたが、そのエネルギー感はそこそこ伝わったと思う。美加理さんの率直な意見を聞く。少し考えてみる。
もう一度、聴きたいと言われ、少し構成を変えて奏でることにする。美加理さんは大きなスピーカー(ひとりで運ぶのは大変な重量)を移動させて、スピーカーとスピーカーに挟まれるように座って聴く。大丈夫かな…と思いながら遠慮しないで奏でる。聴き終わった後に、別次元に行ったような顔で「とても気持ちいい」と言ってくれる。いったい何を感じ何をイメージしたのだろうか。次に会う時が楽しみです。16日の『うろ』公演に小野さんと一緒に観に来てくれるそうです。
美加理さんのリハーサル後に、新宿の新宿村スタジオに森山開次さんと向かう。9月の『KATANA』のリハーサル。小さなラジカセにMacを繋いでライブ演奏で通しをする。約1時間の作品の音を、大きく3回に分けてCDで渡していたので、森山さんはしっかり全体を構成していました。スタジオの電気を消して集中。約1時間を踊り切る。とても贅沢な時間。森山さんのイメージはどこまでも深く大きい。まだまだですと言っているが、踊りはほとんど出来上がっている。相変わらず、作品の進め方が素晴らしい。最高の作品になりそうです。全体の流れや、森山さんの動きを感じて、さらに音を磨く必要がありますが、この強度ある作品を多くの人に見てもらいたい。北海道を除く会場は、ほぼすべてチケット完売とのことですが、キャンセル待ちもできますので、早めの申し込みをして下さい。本番が待ち遠しいです。
何度か美加理さんとお会いし、舞台でのパフォーマンスを観に行って、ずっと美加理さんとの作品をイメージしていました。少し話して、リハーサル室を真っ暗にして音を奏でる。美加理さんはスピーカーを正面にして聴く。演奏後、電気をつけると美加理さんがいない。小野さんが探すと、大きなリハーサル室の隅のバトン上にコウモリのようにとまっていた。小野さんは喜んでいる。音は少し痛く、低域はスピーカーが壊れるので、ほどほどにして奏でましたが、そのエネルギー感はそこそこ伝わったと思う。美加理さんの率直な意見を聞く。少し考えてみる。
もう一度、聴きたいと言われ、少し構成を変えて奏でることにする。美加理さんは大きなスピーカー(ひとりで運ぶのは大変な重量)を移動させて、スピーカーとスピーカーに挟まれるように座って聴く。大丈夫かな…と思いながら遠慮しないで奏でる。聴き終わった後に、別次元に行ったような顔で「とても気持ちいい」と言ってくれる。いったい何を感じ何をイメージしたのだろうか。次に会う時が楽しみです。16日の『うろ』公演に小野さんと一緒に観に来てくれるそうです。
美加理さんのリハーサル後に、新宿の新宿村スタジオに森山開次さんと向かう。9月の『KATANA』のリハーサル。小さなラジカセにMacを繋いでライブ演奏で通しをする。約1時間の作品の音を、大きく3回に分けてCDで渡していたので、森山さんはしっかり全体を構成していました。スタジオの電気を消して集中。約1時間を踊り切る。とても贅沢な時間。森山さんのイメージはどこまでも深く大きい。まだまだですと言っているが、踊りはほとんど出来上がっている。相変わらず、作品の進め方が素晴らしい。最高の作品になりそうです。全体の流れや、森山さんの動きを感じて、さらに音を磨く必要がありますが、この強度ある作品を多くの人に見てもらいたい。北海道を除く会場は、ほぼすべてチケット完売とのことですが、キャンセル待ちもできますので、早めの申し込みをして下さい。本番が待ち遠しいです。
2006年08月15日
11日。麻布ディプラッツに大岩淑子さんの作品『夜明けのしっぽを聴く/Listening to My Tall at Dawn』を観に行く。16日に同じスペースで公演するので会場視察を兼ねていました。会場に向かう六本木駅で電車に乗ったところ、偶然、能美健志さんに会う。同じ公演を観に行くとのことで一緒に向かう。会場ではフランス語の教職につく音楽家の黒木朋興さん、『セクチェンチア~さえづる庭』でご一緒した照明家の川口真人さんに会う。ダンサーの岡本真理子さんも制作で参加していました。
普段は真っ黒な空間が白のリノリュームで白い世界になっていました。大岩さんの踊りも面白かったですが、出演していた康本雅子さんもとても魅力的でした。おふたりとはいつかご一緒したいです。本作品は3人が出演していたので、会場はとても小さく見えた。備えつきのスピーカーはEVの小さなスピーカー。私の音楽では使えません。作品『うろ』では音響システムを導入して音を奏でます。この小さなスペースを大きく深い空間にしたい。
12日。『うろ』のリハーサルで、新宿からバスで社会福祉センターに向かう。途中、激しい雷と雨が降る…いい音。リハーサル会場に着くと、神村恵さんが動きのチェックをしている。途中、美術衣裳担当の甲斐さやかさんが参加。音構成表をもとに、神村さんのはじめから終わりまで踊りを見せてくれる。とても面白い。甲斐さんのイメージした『うろ』の美術衣裳がアクセントになる。神村さんはそれを見事に使いこなし絡む。また、神村さんの衣裳もとても素敵です。甲斐さんのビジュアルはほんとうに強い。ご一緒できてほんとうに幸せです。『うろ』とてもいい作品になりました。公演後も3人でこの作品をさらに磨いて続けていきたいと思います。
「ダンスがみたい!8」の批評家推薦シリーズで、舞踊評論家の石井達郎さんに推薦され、ダンサーの神村恵さんと出会いました。これまで共演してきたダンサーとは異なる質感の踊らないダンサーと共演します。また、3月の横浜美術館グランドギャラリーで開催しました『セクチェンチア~さえづる庭』、先日の作品『青い月』でご一緒した、甲斐さやかさんに衣裳美術で参加していただいています。そして、『青い月』で共演しました、音響家の重信芳光さんにも参加していただいています。本公演には重信さんがTaguchiと開発した、38cm(!?)×2発のラインアレイのメインスピーカーを2本と、密閉箱の38cm×2発のサブウーファーを2本導入します。これまでとは少し違ったエネルギー感とスピード、パワーを体感していただけます。『うろ』の音空間に遊びに来て下さい。皆さまにお会いできるのを楽しみにしています。
8/16(水) 19:00開場 / 19:30開演
麻布ディプラッツ(大江戸線・赤羽橋駅・赤羽橋口・出口前 / 03-5545-1385)
『うろ』
気が付いたらいつも穴の中にいる。
そこは意外と混雑していて騒がしい場所である。
神村恵(dance)×種子田郷(sound)
「ダンスがみたい!8 批評家推薦シリーズ」
推薦人:石井達郎(舞踊評論家)
衣裳美術:甲斐さやか(OutSect)
音響デザイン:重信芳光(TOPS)
音響システム:Taguchi
照明:加藤いづみ
uro website
http://www.geocities.jp/uro0816/
チケット 前売2,500円 / 当日3,000円 / 学生500円引き
予約:uro0816@yahoo.co.jp
※お名前と枚数をお知らせ下さい。当日、会場受付で精算させていただきます。ご予約のほどよろしくお願い致します。
普段は真っ黒な空間が白のリノリュームで白い世界になっていました。大岩さんの踊りも面白かったですが、出演していた康本雅子さんもとても魅力的でした。おふたりとはいつかご一緒したいです。本作品は3人が出演していたので、会場はとても小さく見えた。備えつきのスピーカーはEVの小さなスピーカー。私の音楽では使えません。作品『うろ』では音響システムを導入して音を奏でます。この小さなスペースを大きく深い空間にしたい。
12日。『うろ』のリハーサルで、新宿からバスで社会福祉センターに向かう。途中、激しい雷と雨が降る…いい音。リハーサル会場に着くと、神村恵さんが動きのチェックをしている。途中、美術衣裳担当の甲斐さやかさんが参加。音構成表をもとに、神村さんのはじめから終わりまで踊りを見せてくれる。とても面白い。甲斐さんのイメージした『うろ』の美術衣裳がアクセントになる。神村さんはそれを見事に使いこなし絡む。また、神村さんの衣裳もとても素敵です。甲斐さんのビジュアルはほんとうに強い。ご一緒できてほんとうに幸せです。『うろ』とてもいい作品になりました。公演後も3人でこの作品をさらに磨いて続けていきたいと思います。
「ダンスがみたい!8」の批評家推薦シリーズで、舞踊評論家の石井達郎さんに推薦され、ダンサーの神村恵さんと出会いました。これまで共演してきたダンサーとは異なる質感の踊らないダンサーと共演します。また、3月の横浜美術館グランドギャラリーで開催しました『セクチェンチア~さえづる庭』、先日の作品『青い月』でご一緒した、甲斐さやかさんに衣裳美術で参加していただいています。そして、『青い月』で共演しました、音響家の重信芳光さんにも参加していただいています。本公演には重信さんがTaguchiと開発した、38cm(!?)×2発のラインアレイのメインスピーカーを2本と、密閉箱の38cm×2発のサブウーファーを2本導入します。これまでとは少し違ったエネルギー感とスピード、パワーを体感していただけます。『うろ』の音空間に遊びに来て下さい。皆さまにお会いできるのを楽しみにしています。
8/16(水) 19:00開場 / 19:30開演
麻布ディプラッツ(大江戸線・赤羽橋駅・赤羽橋口・出口前 / 03-5545-1385)
『うろ』
気が付いたらいつも穴の中にいる。
そこは意外と混雑していて騒がしい場所である。
神村恵(dance)×種子田郷(sound)
「ダンスがみたい!8 批評家推薦シリーズ」
推薦人:石井達郎(舞踊評論家)
衣裳美術:甲斐さやか(OutSect)
音響デザイン:重信芳光(TOPS)
音響システム:Taguchi
照明:加藤いづみ
uro website
http://www.geocities.jp/uro0816/
チケット 前売2,500円 / 当日3,000円 / 学生500円引き
予約:uro0816@yahoo.co.jp
※お名前と枚数をお知らせ下さい。当日、会場受付で精算させていただきます。ご予約のほどよろしくお願い致します。
2006年08月13日
10日。麻布十番のKIMKEN STUDIOで、私の4年6ヶ月ぶりのCD(ソロアルバム)『sketch 2006』のマスタリング。2003~2005年に作曲し、現在まで何度も何度も磨き上げてきた音たちを、CD用に新しく構成しました。この4年間、アウトプットにこだわり、音響システムを導入して演奏してきましたので、なかなかCDというメディアに踏み込めませんでしたが、次の音に向かう為にも発売することにしました。また、作品を残すためにもCDを制作することはとても大切なことでした。
本作品ではマスタリングでEQをいじったり、音圧を上げることは望んでいなかったので、音楽家のmjucさん(10月に自身のレーベルaiding musicから3枚CDを発売されます)にご相談しました。そこで、やはり一度、アナログに落として、マスターCDをつくる工程は必要だろうということになり、ずっとお世話になっているkimkenさんにご連絡しました。そして、とてもお忙しいなか時間を取っていただけることになりました。サウンドデータは.aiffにバウンスしたものではなく、Macとオーディオインターフェースを持参して、直接、音を落としていただくことにしました。
kimkenさんに音を聴いていただく前に、このCDのコンセプトや、近年の活動を話し、CDを発売する意図を聞いていただきました。じつはラップトップではじめてライブをしたのは、kimkenさんが主催したイベントでした。その後、自分の主催するイベントに何度か参加していただき、kimkenさんの音つくりには絶対の信頼がありました。CDはライブや舞台でパフォーマンスするのとはぜんぜん違う。マスタリングエンジニアとして、経験豊富で多くの実績を持つkimkenさんに聴いていただきたかった。
マスタリング開始。途中、ピリピリピリとノイズが10秒ほど入る。頭を抱えてkimkenさんに「いまのは意図しない音です」と告げると、「このまま最後までいきましょう」と静かに応えてくれる。音を最初から最後まで落として、さっそくノイズが発生した箇所をチェックするが、データにはノイズが入っていなかった。ホッとする。kimkenさんも「こんなのははじめてです」と…何かが来たのかな?
CD作品にすることで心配だったのは、ライブや舞台会場では、繊細な音を奏でるのと同時に、建物や会場が共振周波数を構築した音によって、倒れんばかりに揺らしたりするのですが、CDでそれを体感することは難しい。聴く人によってそれぞれ環境も違うので、それと同じことを求めるのもおかしい。そこで、いつも目指している、音の空気感や音の気配、音の湿度を感じさせることをしたかった。最近、出回っている音圧中心の作品とはまったく異なる音をCDで伝えたかった。
現在、kimkenさんが手がけているアーティストの波形を見せてもらいながら、音を聴かせていただき、私の音と質感を比べる。kimkenさんの「とてもいいです。」の一言で、発売する決心がつきました。マスタリングで駄目であれば、発売を延期することを考えていました。それにしても他のアーティストの波形は、太い一本の棒のようだ。私の波形はいろいろな顔を魅せる。kimkenさんの「この作品は、ボリュームひとつひとつが作曲なので音圧は触りません。」の言葉を聞いて、kimkenさんにお願いしてよかったと心から思いました。彼は音楽家でもあります。最近はモジュールのみで作品つくっているそうです。また一緒にライブをしたいと笑顔で別れる。
自宅に帰り、この作品をレコーディングしたsuaraスタジオで、マスターCDをモニターする。自分で焼いたCD-Rとの違いにびっくり。サブウーファーを追加して、ボリュームを上げて聴いてみると、ライブで演奏した時のような、音を身体で聴くことができた。音響システムによっては2通りの聴き方ができそうです。kimkenさんに感謝です。
CDは9月の森山開次さんとの全国ツアー(東京→名古屋→広島→大阪→北海道)の公演会場で先行発売が決まりました!その後、9月下旬から10月上旬を目標に、TOWER RECORD、HMV、UPLINK、Nadif、warsawaなどのCD取り扱い店。ギャラリースペースや舞台会場のスペースなどで販売します。また、project suaraのHPでも通信販売をします。後日、詳細を発表させていただきます。
CDジャケットは、これまでずっと私の音を感じ、一緒に活動してきた三浦秀彦さんにデザインしていただきました。とても素敵な絵。絵からは音が奏でられています。また、本作品に2つの素晴らしい音素材を提供してくれ、すべての面で協力してくれた、さとうじゅんこに心から感謝します。4年6ヶ月ぶりのCDを楽しみにしていて下さい。
本作品ではマスタリングでEQをいじったり、音圧を上げることは望んでいなかったので、音楽家のmjucさん(10月に自身のレーベルaiding musicから3枚CDを発売されます)にご相談しました。そこで、やはり一度、アナログに落として、マスターCDをつくる工程は必要だろうということになり、ずっとお世話になっているkimkenさんにご連絡しました。そして、とてもお忙しいなか時間を取っていただけることになりました。サウンドデータは.aiffにバウンスしたものではなく、Macとオーディオインターフェースを持参して、直接、音を落としていただくことにしました。
kimkenさんに音を聴いていただく前に、このCDのコンセプトや、近年の活動を話し、CDを発売する意図を聞いていただきました。じつはラップトップではじめてライブをしたのは、kimkenさんが主催したイベントでした。その後、自分の主催するイベントに何度か参加していただき、kimkenさんの音つくりには絶対の信頼がありました。CDはライブや舞台でパフォーマンスするのとはぜんぜん違う。マスタリングエンジニアとして、経験豊富で多くの実績を持つkimkenさんに聴いていただきたかった。
マスタリング開始。途中、ピリピリピリとノイズが10秒ほど入る。頭を抱えてkimkenさんに「いまのは意図しない音です」と告げると、「このまま最後までいきましょう」と静かに応えてくれる。音を最初から最後まで落として、さっそくノイズが発生した箇所をチェックするが、データにはノイズが入っていなかった。ホッとする。kimkenさんも「こんなのははじめてです」と…何かが来たのかな?
CD作品にすることで心配だったのは、ライブや舞台会場では、繊細な音を奏でるのと同時に、建物や会場が共振周波数を構築した音によって、倒れんばかりに揺らしたりするのですが、CDでそれを体感することは難しい。聴く人によってそれぞれ環境も違うので、それと同じことを求めるのもおかしい。そこで、いつも目指している、音の空気感や音の気配、音の湿度を感じさせることをしたかった。最近、出回っている音圧中心の作品とはまったく異なる音をCDで伝えたかった。
現在、kimkenさんが手がけているアーティストの波形を見せてもらいながら、音を聴かせていただき、私の音と質感を比べる。kimkenさんの「とてもいいです。」の一言で、発売する決心がつきました。マスタリングで駄目であれば、発売を延期することを考えていました。それにしても他のアーティストの波形は、太い一本の棒のようだ。私の波形はいろいろな顔を魅せる。kimkenさんの「この作品は、ボリュームひとつひとつが作曲なので音圧は触りません。」の言葉を聞いて、kimkenさんにお願いしてよかったと心から思いました。彼は音楽家でもあります。最近はモジュールのみで作品つくっているそうです。また一緒にライブをしたいと笑顔で別れる。
自宅に帰り、この作品をレコーディングしたsuaraスタジオで、マスターCDをモニターする。自分で焼いたCD-Rとの違いにびっくり。サブウーファーを追加して、ボリュームを上げて聴いてみると、ライブで演奏した時のような、音を身体で聴くことができた。音響システムによっては2通りの聴き方ができそうです。kimkenさんに感謝です。
CDは9月の森山開次さんとの全国ツアー(東京→名古屋→広島→大阪→北海道)の公演会場で先行発売が決まりました!その後、9月下旬から10月上旬を目標に、TOWER RECORD、HMV、UPLINK、Nadif、warsawaなどのCD取り扱い店。ギャラリースペースや舞台会場のスペースなどで販売します。また、project suaraのHPでも通信販売をします。後日、詳細を発表させていただきます。
CDジャケットは、これまでずっと私の音を感じ、一緒に活動してきた三浦秀彦さんにデザインしていただきました。とても素敵な絵。絵からは音が奏でられています。また、本作品に2つの素晴らしい音素材を提供してくれ、すべての面で協力してくれた、さとうじゅんこに心から感謝します。4年6ヶ月ぶりのCDを楽しみにしていて下さい。