2007年08月

2007年08月31日

25日。新宿で、来年2月に公演予定の作品でご一緒する方と、舞踊評論家の石井達朗さん(石井さんのインタビューが掲載されています)と会食。前回の公演の厳しい感想を聞き、今回は音と身体が絡み磁場が生ずる作品を観たいと言っていただきました。力強い作品をつくりたい。また、日本の儀礼についてもお話ししましたが、今後、岩手で行われる黒森や早池峰の神楽を一緒に観に行こうと盛り上がる。実現させたいです(去年、ドキュメンタリー映画『面打』でご一緒させていただきました、映画監督の三宅流さんが、愛知芸術文化センターオリジナル映像作品のため、5月から岩手県北上市に拠点を置いて、東北を舞台にしたドキュメンタリーを制作しています。先日も電話で神楽やししおどりのお話しを聞かせていただきましたが、映像を観るのがとても楽しみです)。会食後に、ご一緒する方と長時間に渡り打合せ。しっかりコミュニケーションを取って、じっくり作品をつくっていきたいと思います。

打合せ後に、タワーレコード新宿店・9Fの“new age”の池田さんに会う。去年の11月にリリースした『sketch 2006』を、約6ヶ月も試聴機に入れていただいていたのですが、現在、世界を代表するアーティストたちのコーナーに、ジャケットを展示してくれていました。そして、いまも途切れることなくコンスタントに出ているとのこと…とても嬉しいです。また、今後も引き続き展開していただけるそうで、ほんとうに感謝しています。多くの方に聴いていただきたいです。次回のリリースについてもご相談しましたが、前回以上に、いいかたちで発表したいと思う。

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2007年08月29日

耳を澄まし静けさを感じる。

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裏磐梯~会津若松(走る車より)



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2007年08月28日

23日。横浜界隈のZAIMにあるON-COOの事務所で11月公演の打合せ。音響家の宮本宰さん、映像作家のmichiさん、デザイナーの三浦秀彦さん、さとうじゅんこ、そして、私の5人が参加。今後、皆で作品をつくっていくことに、何ら心配していませんが、近日中に、チラシの印刷入稿、プレスリリースを控えています。それらのデータを整理するために、公演の3ヶ月前にはフィックスしなくてはいけない事柄があります。公演間際まで作品を構築しては壊し、再構築を繰り返すので、現段階で、はっきり決められないこともたくさんあります。これにはいつも悩まされている。しかし、公演の3ヶ月前というのは、多くの方に観て聴いて感じていただくための節目ともなる。そこで、音楽家、音響家、映像作家、デザイナー…それぞれがイメージしている絵を、皆が共有するためにも、タイトルを決める必要があります。

前回、宮本さんがデザインしてくれた音響プラニングを参考にし、さとうじゅんこが新しい観点から、会場のスペースを生かした音響プランを提案した。これはシンフォキャンパスで使用する、円柱状のREXスピーカーを、音を奏でるだけではなく、空間を切り取るオブジェにするという案です。本作品は、64chマルチトラックという、世界でも類を見ない、大規模な音響システムをプラニングするのですが、64chということは、スピーカーを64本セッティングすることになる。今回の会場は劇場ではなく歴史的建造物で、天井が高く残響時間が3.7秒もあります。その空間にスピーカーを中心部から外に向かって、円を描きながら均等に配置していくと、それはそれで十分面白い音場を得られるのですが、そのプランをイメージして、必要以上に出所を意識して音つくりしてしまうので、もうひとつ大きな世界観をもって作品つくりができなくなる。また、音を奏でる側も聴く側も、音がスピーカーから出ているというのを強く感じてしまうことにもなる。できれば、これはスピーカーだというのを感じさせたくない。この新しいプランに、宮本さんも、michiさんも、三浦さんも大乗り気です。作品が少し見えてきました。皆で、多くの方に触れられる(共有できる)タイトルを考えたいと思います。とても楽しくなってきました。

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2007年08月24日

20日。来年の2月に公演予定の舞台作品のリハーサル。音を奏でたり、身体を動かす前に、ふたりで作品についてじっくり話す。私たちは日本人であるということを大切に、日常、何に耳を澄まし、何を感じているかを確認し合った。私の音のエネルギーと、パフォーマーの身体のエネルギー…音楽と身体が絡むシンプルで力強い作品をつくりたい。もちろん海外公演も見据えた作品である。

パフォーマーは日本でも特異な表現に秀でている方です。それは動きだけではない。その良さを惜しみなく生かし、しかし、その先にあるものを解放して欲しい。私もこれまで積み重ねてきた音を封印せず、しかし、その先にあるものに挑戦していく。前回の共演の反省や、お互いを感じて、音と身体で共有できる軸が固まりつつある。軸となるものをより深く調べ学びたいと思う。そして、独自の作品にしたい。

まだ、詳細を発表できる段階ではありませんが、着々と進めています。今年度の舞台作品はこれに集中したいと思う。楽しみにしていてください。

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2007年08月22日

19日。青山円形劇場で「満天の星空朗読会」を拝見しました。大平貴之氏が開発したメガスター(世界で最も先進的なプラネタリウム)と、宮沢賢治の童話の世界です。メガスターは世界で最も多くの、最も遠方の星を、そして最も広がりのある宇宙像を再現でき、ギネスにも登録されているそうです。朗読は、去年、ダンストリエンナーレ TOKYO 2006で共演した俳優の美加理さんで、宮沢賢治の『双子の星』をパフォーマンスを交えながら語ってくれました。当初、星空と録音された美加理さんの朗読と思っていたのですが、メガスターのまわりに、楽器が点在していてライブだと気づきました。本日が最終日だったので行ってよかったです。

美加理さんは子供たちのお姉さんに扮して、語り、歌い、パフォーマンス。楽士で出演されていた山縣昌雄さん(ク・ナウカで楽器を演奏していたそうです)は、フルートや笛、小さな打楽器を奏で、少し語り…おふたりともとってもいい雰囲気をつくっていました。

蠍(サソリ座)が泣くシーンなどは、人が泣く時、こんなに激しく悲しげに、大きな声で泣けるのか…という叫びに近い感じでした。遊びに来ている子供たちが泣くかな~と思っていましたが、静かに聞いていて、少し不思議でした。初日、このシーンでは、たくさんの子供から笑いが生まれたそうです。子供たちの心のなかを覗いてみたいと思った瞬間でした。

音響を担当していた青山円形劇場の武藤さんにお聞きしたところ、リハーサルを重ねるたびに演出が凝ってきて、作品にのめり込んで楽しめたと言っていました。夏休みにとてもいい企画だと思いました。11月のステージドコンサートの参考にもなりました。夏の夜空に耳を傾けよう。


山口小夜子さん。ご冥福をお祈りいたします。

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