2008年03月

2008年03月22日

3月21日。新作CD「vision in black」をリリースしました。2006年11月11日。CD「sketch 2006」をリリースしてから1年4ヶ月ほど経ちましたが、それ以前から磨き上げてきた音たちです。本CDは1曲30分という作品です。ぜひ多くの方に体感していただきたいです。

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詳細はproject suaraHPのCD「vision in black」のサイトをご覧下さい


CDは全国のタワーレコード、全国のHMVなどで取り扱っていただいています。また @TOWER.jpHMV のweb shopでも購入できます。なお試聴機にはタワーレコードの東京(新宿、渋谷)、大阪、京都、神戸、静岡の店舗、HMVは東京(渋谷)の店舗に入れていただいています。そして、タワーレコード新宿店9Fのnew ageコーナーには三浦秀彦(cloud design)さんデザインによる大きなパネルも展示していただいています。new ageコーナーはエレベーターで上がってすぐの左手にあります。お近くに行かれた際には立ち寄って見てください。

今後、レビューやコメントも徐々に掲載されていきますが、すでに書いていただいてるものもあります。タワーレコードのフリーマガジン「intoxicate」には、ピックアップアーティストとして取り上げられCDのレビューも書いていただいています。全国のタワーレコードの店舗で入手できますのでお求めください。なお、CD取り扱い店舗にはCDのフライヤーも置いていただいています。こちらも三浦秀彦さんのデザインで美学芸術学・音楽学の吉田寛さんのコメントが掲載されています。

今後もレビューや取扱店の追加情報などお知らせをさせていただきます。またCDのご感想もお待ちしています。こちらに送っていただけると嬉しいです。楽しみにしています。新作CD「vision in black」をどうぞよろしくお願いいたします。

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2008年03月21日

19日。私のCDのジャケットデザインや、project suaraの「sound+dance+visual」公演や、先日のON-COO projectの「森のサカナ」公演で美術、グラフィックデザインなどを手がけていただいているデザイナーの三浦秀彦さんの逗子のご自宅にさとうじゅんこと伺う。お子さまが生まれてからずっと遊びに行きたいと言い続けていましたがやっと実現しました。三浦さんのご近所に住んでいる映像作家のmichiさんも顔を出してくれる。お子さまも一緒に皆で思い思いに楽器を奏で戯れる。michiさんは予定があったのですぐ帰りましたが、近日中に「森のサカナ」の反省会もしたいと思う。

しばらくして冷たい雨が降って来ましたが歩いてすぐの砂浜をお散歩する。砂浜を眺めているといろんな絵に出会える。三浦さんはいつも観察しているのだな~と思う。その後、三浦さんの仕事場で三浦さんが開発しているサウンドソフトウェアを拝聴する。とても大きな可能性を感じる。今後、そのソフトウェアで作曲させていただきたいと話す。ほんとうに楽しみです。これまでにはない音つくりができると感じています。三浦さんの家は三浦さんがデザインして作った家具や楽器などいろんなものであふれていました。こんな風にいつも創造し生活しないといいものはつくれないのだろうな…と痛感する。学びました。とても楽しかったです。

帰り際に、新作CD「vision in black」の大きなパネルをいただく。タワーレコード新宿店でパネルを展示していただくのですが、三浦さんにデザインしていただきました。とても素敵なパネルです。感謝です。21日にリリースなので、帰り道にタワーレコード新宿店の9Fにパネルを持って行く。また試聴用にハイライトCDを持参しました。今回は1曲30分の作品ですので、試聴用にハイライトCD(美味しいところを2~3分×3トラック+本編)を制作しました。試しに店舗の試聴機で聴いてみたところ、音圧が強すぎて音本来のテクスチャが感じられない出来でした。店舗は他の音も流れていて少し騒がしい環境なので試聴用としてはいいのかもしれないが、オリジナルのCDとの音質の差は歴然。とりあえず、試聴機にはオリジナルのCDを入れていただくことになりました。new ageコーナーの代表・池田さんは、入り口としてはハイライトCDは面白いと言ってくださっているので、今後、音質面でクリアーできれば使用したいと思います。マスタリングをしていただいたkimkenさんにも相談してみようと思う。いつも音のコンバートには悩まされる。まだまだ勉強することが多い。

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2008年03月18日

毎夜、梅や沈丁花の匂いに誘われてふらふらと散歩しています。

先日、横浜みなとみらいのBankART1929 Yokohama 1Fホールにて公演しました作品「森のサカナ」の写真をON-COO ProjectのHPにUPしています。三浦秀彦さんが撮影しました。本公演にお越しいただいた方、今回ご来場いただけなかった方々にも見ていただけると嬉しいです。

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(C)hidehiko miura


またご来場いただきました方々に公演のご感想、ご意見等お伺いできると嬉しいです。こちらにどうぞよろしくお願いいたします。

今後、tvk-BB、ポートサイドステーション等で公演の映像が配信される予定です。またお知らせさせていただきます。今後ともON-COO Projectの活動にご期待ください。

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2008年03月14日

12日。映画監督の三宅流さんのご自宅に伺う。愛知芸術文化センターのオリジナル映像作品である三宅流さんのドキュメンタリー映画『究竟の地-岩崎鬼剣舞の一年』は、去年の12月に第12回アートフィルム・フェスティバルでプレミエ上映されましたが、舞台にもなった北上の小学校が廃校になり、そこでの上映を目指してさらに磨き上げているそうです。1年間追い続けてきて300時間以上収録したものを2時間半の作品に仕上げる。いったいどれだけの根気と時間が必要なのだろうか…。三宅さんの真摯な姿勢に学ばされる。

三宅さんの解説を交えながら2時間半の作品を観る。時間が短く感じられとても楽しめました。集落のなかで普通に生活をしながら生活の一部のように引き継がれていく鬼剣舞。当たり前のようにそこにある伝統芸能。映画のなかで知らず知らずのうちに登場人物の個々の色を感じることができ引き込まれる。今後、ナレーションを挿入していくとのこと。ここからがさらに大変でしょうが作品が出来上がる楽しみな時間でもあると思う。最後に私が整音をさせていただきますが、盆供養の空気感がとても印象に残ったので夏の匂い、移り行く時や季節感を損なわないよう音を磨きたいと思う。楽しみです。

今後、東京でも上演の機会があると思われますので楽しみにしていて下さい。

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2008年03月12日

7、8日。BankART1929 Yokohama 1Fホールにて開催しましたON-COO主催「森のサカナ」公演が無事終了いたしました。たくさんのご来場ありがとうございました。これまで数多くの公演に関わってきましたが、これまでにはない充実した時間を過ごすことができました。本公演は音楽作品でしたが、音の不可視の身体と、さとうじゅんこの歌い手としての身体とが舞台作品として成立したと感じています。それには宮本宰さんの音響デザインとシンフォキャンパスシステム、三浦秀彦さんの美術、michiさんの映像、武蔵野美術大学の学生さん、Taguchi、横浜市、BankART1929などなど多くの方の力が集結した結果実現できたのだと思います。心から感謝しています。また、お客さまが耳を澄まして音を感じる様を感じることができ、ご一緒に体感できたこととても幸せでした。ありがとうございました。新しい一歩を踏み出せたと思います。今後とも厳しく見守っていただきたいです。よろしくお願いいたします。

7日。本番。心地いい緊張感のなか開場。三浦さんのデザインした楽器に次々とお客さんが座っていく。開演5分前に小川さんがライブでアナウンスをする。いい声だ。地明かりがついたままで静かに音が奏でる。皆が身体で音を感じているのが伝わる。ゆっくり明かりが落ち音は深く会場を呼吸させる。本編がはじまりmichiさんの映像が一本の線を描く。音も映像もシンプルに奏でる。そして徐々に音の要素を増やしていく。私のあらたなる挑戦です。シンフォキャンパスシステムが音の出所を感じさせない。私を含むこの場にいる人たちが、これまでのマルチトラック作品やスピーカーを数多くプラニングする作品では考えられない体験をしている。そこに音が自然に存在している。このシステムをつくった宮本さん、田口さん、江夏さん…素晴らしい仕事だと思う。夜の昼の空気感を同時に奏でる。時空を飛び越えた音のデザインです。

中間部分になりフィールドレコーディングをした音たちを奏でる。全員が音のシャワーを浴びている。映像は明かりをともし動かない。それまで座っていたお客さんが席を離れどんどん歩き回る、目を閉じる、その場に包まる、天井を見上げる…皆、思い思いに音を感じている。とても素敵な光景。音が激しさを増すと、皆、中央に集まり音をより身体で感じようとしている。そして周波数を細かく刻みボリュームを出入りさせリズムを生んだ、本来あるべきマルチトラック作品を奏でる。すべての音が空気に触れはじめて音楽となる作品です。しかし音は心地いいのだが作品に強度がなかったので、前日の打合せでmichiさんに映像で暴れてもらうことにした。絵が動いたことで作品全体も締まったと思う。私の低域から手拍子でさとうじゅんこの作品へと移り変わる。歌のエネルギー感をこれでもかと感じさせられる。さとうじゅんこの集中力に凄みさえ感じた。宮本さんが会場を楽器にしてしまう。michiさんのやさしさに満ちた映像が包み込む。私も楽しむ。終演。演出で細かいミスが出た。明日の公演までにいま一度整理して高めないといけないが…いい作品ができた。皆も手ごたえを感じている。ポートサイドステーションの和田さんが取材に駆けつけてくれた。またレビューを書いてくれるそうです。楽しみです。今日は個々で作品を振り返りたいと思う。

8日。昼の部。公演前に問題のあった演出を見直す。とても重要なところなのでしっかり音を感じて欲しい。あっという間に開場の時間になる。昼の公演なので窓のスクリーンを開けてお客さまを迎える。太陽の光が真っ白いBankART1929 Yokohama 1Fホールを美しく輝かせる。

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スクリーンが落ち、あたたかい明かりのなかに音を奏でる…終演。michiさん、学生さんの集中力が高まり、リハーサルを含めこれまでで最高のパフォーマンスができた。また、さとうじゅんこのヴォイスに心が震わされる。夜はさらにいいパフォーマンスをしたいと思う。

お客さまのなかに小さな赤ちゃんをお連れの方が見えたので、公演前にお母さんに「赤ちゃんが泣いても外に出ないでいいですよ。赤ちゃんの泣き声も音楽にします。」と伝える。ニッコリ笑ってくれる。オープニングの音で赤ちゃんが喜んで声を上げている様子が伝わる。私も宮本さんもmichiさんも「絶妙なタイミング。歌っているね!」と言って喜ぶ。フィールドレコーディングのところではお母さんに抱かれて気持ちよさそうに眠っていた。最後は目を覚ましていましたが自然な感じで空間を見つめていた。こんな場に立ち会えるなんて幸せでした。公演後は嬉しくて一緒に写真を撮ってもらいました。また聴きに来て欲しい…。

夜の部。昼の部が良かったからといってここで気を抜いてはいけないと言い聞かせる。この緊張感を大いに楽しみたい。最後の公演でもお客さんは自然な感じで動き回り、心と身体を開放しながら音の空気感を感じているのが伝わった。こんなコンサートはないのでは?宮本さんの追及してきたシンフォキャンパスにはまだまだ可能性があると感じました。宮本さんとご一緒できたことほんとうに感謝します。私の低域はこれまでで一番美しいものになった。宮本さんの色です。またご一緒できるよう音つくりに精進していきたいと思います。また三浦さんの客観的な目とmichiさんのやさしい眼差しは素晴らしいと思う。自分にはないものです。そして、さとうじゅんこの集中力、歌のエネルギー感を強く体感した公演になりました。今後、さとうじゅんこもCDをリリース予定ですので楽しみにしていてください。学生さんもとてもいい顔をしていた。その真っ直ぐな瞳で「初心忘るべからず」を思い出させていただきました。いつもこの気持ちを忘れてはいけない。今回、学生さんに参加していただいてほんとうによかったです。ありがとう。またご一緒しましょう。そして代表の田口和典さんはいつもあたたかい目で見守ってくれていました。心から感謝いたします。

夜の部には神奈川テレビ(TVK)が取材に来てくれました。去年の「蛹」公演も取材に来てくれましたが、またWebで映像配信される予定です。楽しみにしていてください。また、三浦さんがいい写真をたくさん撮ってくれましたので、近日中にON-COOのHPにUPしたいと思います。こちらもお楽しみに!

本公演で今後のON-COO Projectの方向性を見出すことができました。そして課題もたくさん見つかりました。この公演を無駄にしないように、しっかり先を見据えて活動していきたいと思います。今後もON-COO Projectの活動を楽しみにしていてください。

またproject suaraの活動としては、私とさとうじゅんこでライブハウスや小さなスペースで作品を発表していきたいと思っています。こちらもどうぞよろしくお願いします。

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