2008年07月

2008年07月31日

26日。project sauraの新作 音響音楽詩「PARADISO」公演が終了しました。暑い中ご来場ありがとうございました。本作品では四人の身体に焦点を置いてこれまでにないぐらい出演者で準備してきましたが、私の問題でベストパフォーマンスができなくなり、出演者や作品としては悔しい思いが残りました。いつも万全の準備が必要だとあらためて痛感しました。特にさとうじゅんこのヴォイスに負担がかかりました。さとうの多様な言語を感じることはできましたが…。ただ軸はぶれていなかったので、ライヴの独特な緊張感が生まれ、お客さまに四人の‘気’や場の空気感を感じていただくことはできました。

またアップリンク・ファクトリーに常設されているTaguchiのシステムからは奏でられませんでしたが、小さなスピーカー四本(+ウーハー)をプラニングし面白い音空間をつくることができました。特に前半は三浦さん作のソフトウェアが大活躍しました。今後、さらに開発は必要ですが、大きな可能性を見い出すことができました。次回公演でバージョンアップしたソフトウェアを使うのが楽しみです。しかし、フィジカルコントローラに関しては微妙なボリュームの操作ができずまだまだといった感じでした。また久しぶりにマウスを使ったのですが、クリック音が響いてしまい、今回のような繊細な音つくりには使えないと思いました。

今回は昼の公演になりましたので、朝から会場入りし準備を進めましたが、リハーサルの時間があまり取れませんでした。やはりここに時間が取れないと厳しいと感じましたので、次回、アップリンクで公演する時は夜にやりたいと思いました。多々、課題が残る公演になりましたが、しっかり改善していきたいと思います。そして、四人の公演を再び実現させたいと思います。正式に決まりましたら、ご報告させていただきますのでもうしばらくお待ちください。

今日、7月26日は私の大切な祖母と友の命日でもあります。毎年、この日に地元の小さなお寺から階段を下りた小さな道端で、太田道灌由来の「道灌祭り」があります。この小さなお祭りを見ると祖母と友の存在をより身近に感じることができます。今日も見守ってくれていたかな…☆

73ce10f5.jpg


写真は公演の帰りに撮った「道灌祭り」のもので、お寺に登る石畳の階段上に灯るぼんぼりです。

at 23:35│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │

2008年07月26日

第24回<東京の夏>音楽祭2008 関連公演

ラップトップと声のためのダイアローグ


project suara 新作
音響音楽詩PARADISO

「不可視の身体としてダンスするラップトップのライブ演奏と、
時空を自在に行き来する記憶の身体=声とが、宙に描く生きた文様。」

b70df918.jpg
   a49367d4.jpg


本作品のために構築されたスピーカーシステムによる微細な音響空間と映像要素を用いた表現によって増幅される身体の共鳴。声、トランペット、ラップトップ、空間表現の4人が対話し、刻々と移り変わる息・祈り・うたと原始の記憶の気配を身体が奏でるライブです。

日時:2008年7月26日(土) 開演14:00 開場13:30
会場:アップリンク・ファクトリー

構成・演出:project suara
ラップトップ:種子田郷
ヴォイス・ほか:さとうじゅんこ
トランペット:川村祐介
美術・プログラミング:三浦秀彦
音響システム:Taguchi

入場料:一般前売2,000円 一般当日2,500円

チケット取扱い・問合せ:
project suara
 tel:03-3907-079
 e-mail:ticket@suara.jp
アップリンク・ファクトリー
 tel:03-6825-5502
 e-mail:factory@uplink.co.jp     

チケット予約:
お名前、ご連絡先、枚数を、メールまたはお電話にてお知らせ下さい。当日、窓口にて前売料金にて取り扱いさせていただきます。 
* メールの件名を「PARADISOチケット申込み」として下さい。

主催:project suara
共催:UPLINK FACTORY
協賛:Taguchi

at 14:00│コメント(0)トラックバック(0)project suara │

2008年07月25日

24日。suaraスタジオで土曜日(26日)にアップリンク・ファクトリーで公演する「PARADISO」のリハーサル。さとうじゅんこ、川村祐介さん、三浦秀彦さん、そして私が参加。今夜も蒸し暑い夜でしたがとても楽しい時間を過ごしました。

本日は音を奏でることよりも(私に少し問題があったのですが…)全体の構成や、個々の作品のなかの在り方などを話し合いました。また三浦さんのデザインされた絵(映像)も拝見する。じわじわと移り行く時間軸はとても美しく力強い。これはいつか個別でメディアでもリリースするべきだと感じました。お楽しみに!

明日、皆さんがつくる空気感を心と身体で楽しみたいと思います。四人の身体が奏でる「PARADISO」をご一緒に体感しましょう。会場でお会いできるのを楽しみにしています。

at 22:40│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │

2008年07月24日

21日。スアラスタジオで今月26日に渋谷のアップリンクファクトリーで開催する「PARADISO」のリハーサル。さとうじゅんこ、川村祐介さん、三浦秀彦さん、そして私が参加。一日で一番暑い時間帯にはじめる。夏は夏の冬は冬の音が空気が溢れている。26日は「PARADISO」の空気を奏でたい。

今日はトランペットの川村さんが音を持ってきてくれました。トランペットの可能性を感じさせられる作品でした。「PARADISO」の真ん中にたゆたうような空気感。さとうじゅんこの声を見い出すでしょう。全員で音を奏でる。まだ細かい調整はありますが前半から中盤にかけて構成が固まりつつある。…といっても、本番はライヴなので個々の場の空気感でどんどん未知のものが生まれます。後半に関しては私に課題があるので次回リハーサルまでに整理したい。三浦さんは音を感じながらリアルタイムで絵を描く。映像要素を含んだ光。とても楽しみです。

四人の身体が奏でる「PARADISO」の空気に触れてください。

at 23:38│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │

2008年07月23日

18日。日暮里サニーホールにてさとうじゅんこが出演しているランバンサリのガムランコンサート「青銅音曲X~ジャワの影絵とガムラン」に行きました。ランバンサリのシリーズ公演「青銅音曲」は10回目を数え、インドネシア・ジャワ島のソロからダラン(人形遣い)のプルボ・アスモロ氏を迎え今回はワヤン・クリ(影絵人形芝居)に挑むとのこと。毎回、面白い企画で楽しませてくれる。

cbc01b26.jpg


開場とともにはじまった前奏曲演奏をたっぷり30分楽しむ。純粋に青銅の響きを味わえる時間。照明が落ちワヤンがはじまる。「アルジュノの饗宴~マハーバーラタより」何度か触れたことのある名作。大いに楽しむ。ランバンサリのワヤン演奏に感動する。クンダン(太鼓)の樋口さんをはじめ、代表の木村さん、シンデン(歌)の村上さんなど何度もソロに行きワヤンの演奏や歌を学んできたそうです。またsuaraガムラングループの中心人物である折田さんは以前5年ほどソロで暮らし、一度、帰国しましたが、現在もソロで暮らしこの公演のために一時帰国しました。久しぶりに触れる折田さんのグンデル…大好きです。

本公演ではダランのためにランバンサリのメンバーが音響システムをプラニングし担当。ドンシャリ系(!)の音がソロで体験したワヤンを思い出させてくれました。ダランの語りも愉しげで声も高らかに最高でした。また途中、日本語で語り日本の歌も楽しませてくれました。相変わらず芸達者なランバンサリの皆さんです。さとうもほんとうに楽しんでいるようでした。しかし素晴らしい演奏だな~。

もう何年もインドネシアに行っていませんが、またあの空気感を身体で浴びたいと思いました。

at 23:54│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │