2009年01月

2009年01月31日

29日。新国立劇場で「森山開次作品集」の総見。プロデューサーや制作。音響家、照明家、スタッフ、ゲネを撮影していただく映画監督の三宅流さんなど多くの方が見守っての通し。私の到着する前に「狂ひそうろふ(くるいそうろう)」は終わっていましたが、セネガルのドラマー四人が参加してパリ・ローマ公演とは異なる作品が出来上がりつつあるようです。次の「弱法師 花想観」までに少し時間があったのでとなりのリハーサル室で音の準備をする。

「弱法師 花想観」。木ノ脇道元さんがフルートで出演。演奏家の身体。パリ・ローマ公演とは演出が大きく変わっていました。まだ試行錯誤している感じで四人の関係性や後半の時間軸に苦しんでいるようでしたが、最後まで挑戦している姿勢は素晴らしいと思う。個人的には最後の笠松泰洋さんの音は聴きたかったなと思う。木ノ脇さんが私のCD「vision in black」を聴いてくれたとのこと。ぜひご一緒にやりましょうと話す。とても楽しみです。

最後に「OKINA」。この作品は三作品の最後にはできないと思う。この緊張感とシンプルな力強さは心も身体もまっさらでないと挑めない。さとうじゅんこに隣で厳しく観てもらいながら音を奏でる。森山さんは三本目で力が抜け津村さんのエネルギー感に吹き飛ばされるように舞う。これはこれでとてもいい空気感。終わった後に津村さんに「今日の勝負はいかが?」と聞かれましたが「完敗」と答えるしかないぐらいに津村さんの存在感は圧倒的だった。身体も日に日に磨き上げられているようでとにかくすごい。

今日は私のためにスピーカーもセッティングしていただいたのですが、中域が豊かに奏でられないと不可視の身体として舞台に存在できない。慎重になり大胆に攻められず課題が残ったが、細かいところで新たな音やボリューム演奏の修正箇所も見つかり有意義な総見になった。しかし、森山さんの身体は余計なものが削げ落ち真の身体が完成されつつある。たくさん食べていると言っていましたが、それ以上に踊りエネルギーが燃えているのでしょう。踊りでつくりあげた身体…美しいです。

音響家の河田さんと音響システムの構成について話す。私の音がブレないようなシンプルなプラニングになりそうです。そこに音が存在するような…劇場入りが楽しみです。1日。劇場に入る前にもう一度通しリハーサルの予定。まだまだ私も挑戦していきたい。

森山さんのテレビ出演のご案内です。

◎テレビ番組:NHK『食彩浪漫』
「母へ 感謝を込めてつくる懐かしい味 ~ダンサー・振付家 森山開次~」

放送日
◎ 1月31日(土) AM9:30~9:50 <総合>
◎ 2月4日(水) PM3:35~3:55 <BS2>
◎ 2月5日(木) AM3:10~3:30 <総合>
◎ 2月6日(金) PM12:25~12:45 <教育>

(国際放送 NHKワールドプレミアム)下記の時間帯で配信されます
◎ 1月31日(土) AM11:30~11:50 <日本時間>
◎ 2月1日(日) PM3:10~3:30 <日本時間>

私が音楽とライブパフォーマンスで参加した作品「KATANA」の映像も少し流れます。観ていただけると嬉しいです。

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2009年01月25日

21日。新国立劇場で森山開次さんとふたりで作品「OKINA」のリハーサル。今日は津村禮次郎さんがいないので、いつもできないような時間軸でやってみることになりました。これまでの通しリハーサル、パリ・ローマ公演でも気になっていた中盤から後半にかけての音と身体の関係でしたが、よりシンプルにじっくり時間をかけたムーブメントで挑戦しました。

そして、何度も通してきましたがいままでで一番力強い時間軸を感じることができました。音と身体がそれぞれ未知のものを引き出し…何だかこれだといった手応えを感じた。津村さんの身体が存在すればまた異なるものになりますがとても有意義な通しになりました。

また、今日こそは2回通そうということになり、1回目はほんとうに抜いてやろうと何度も言い聞かせてはじめるが。やはり2回目はなくなりました。本気になって1回で燃え尽きました。森山さんが「生で音を奏でてくれているのに力を抜いてできるわけがない」とつぶやく。もちろん力を抜けるような音などつくらないし奏でるはずもないのですが…あらためていつも緊張感を持ってやりたいと思った。回数を重ねるより得るものが多いのです。森山さんとご一緒できてほんとうに嬉しい。

チケットはすでに全公演完売ですがキャンセルもでると思われます。ご来場ご希望の方はキャンセル待ちを申し込んでください。また劇場で当日券も若干でますのでチケット取扱い窓口に問合せをお願いします。劇場で「OKINA」の空気感をご一緒に体感いたしましょう。

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2009年01月20日

14日。新国立劇場で「OKINA」のリハーサル。パリ、ローマ公演を終えて新たなる気持ちで作品に向かう。森山さんと津村さんの他に今回ご一緒する音響家の河田さんと照明家の杉浦さんも参加。帰国後、森山さんは演出が大きく変わる「弱法師 花想観」と「狂ひそうろふ」の作品つくりに集中していました。パリ、ローマではどちらの作品も音楽は録音でしたが、「弱法師 花想観」はフルートの生演奏、「狂ひそうろふ」ではパーカッションの生演奏になります。私も楽しみです。

通しリハーサルの前に森山さんと津村さんと話す。パリ、ローマとは場の空気感もスペースも変わるのでやはり動きも音の響きも変わる。まだまだ作品を完成にはしたくはない。本公演でもあらたに挑戦していきたいと思う。森山さんと津村さんが動きのチェックをしている間に、音響家の河田さんと本番のシステムやスピーカーのプラニングについて話し合う。河田さんがローマ公演に来てくれたのはほんとうに嬉しかった。またご一緒に音つくりをできるのがとても嬉しい。

2回通そうということになり、1回目は感覚を思い出すために軽く流すことに…。津村さんも「軽く軽くね」と言っていたが…いつものようにみな本気になって挑む。あっという間の時間だった。みなで「軽く流せなかったね」と笑う。こうでなくては…!やはり何度もこなすよりも本気になり集中してやることで観えないものが観えてくる。「OKINA」は‘気’の作品。この気持ちがなくなるといい作品は生まれないと思う。この場にいることを感謝したい。今日は津村さんの動きがよく感じられた。

通しが終わってからも河田さんとスピーカーの配置や音つくりについて熱く語る。それを見て森山さんが嬉しそう。まだまだこれから構築していきますが心から楽しみ音を奏でたいと思う。次回は21日に森山さんとふたりでリハーサル。どんどん新しい音を塊を森山さんの身体にぶつけたいと思う。

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2009年01月15日

12日に日本大通りのZAIMにあるON-COO Project事務所で、今年度の横浜市先駆的芸術活動助成(横浜市創造的芸術文化活動支援事業から名称が変わりました)公演の打合せをしました。

去年、BankART1929Yokohama 1Fホールで開催しました作品「森のサカナ」のシンフォキャンパスシステムはますます大活躍でさらに進化し続けています。

今回、ON-COO独自のシステムを新たに開発し作品のパッケージ化ができればと話し合いました。現在、代表の田口和典さんが○社に働きかけていますが、ON-COOでテストとリハーサルを重ね実現させたいと思っています。なお私の自宅スタジオにも同じシステムを構築中です。

現在、スペースを調整中です。可能ならば二ヵ所でサウンドインスタレーションとコンサートを開催する予定です。このシステムが実現しますと(きっと実現させます)、今後のON-COO Projectの可能性が大きく大きく広がります。とても楽しみです。詳細が決まりましたら発表します。ご期待ください。

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2009年01月12日

2日。秋田市の雄物川が日本海へと注ぐ場に行きました。

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辺りは砂地でほんとうに美しいところでしたが…風が強く日本海の厳しさをひしひしと感じました。とてもとても寒かったです。

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初夕陽。ここに立てて幸せでした。

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実りある素敵な一年にしたいと思います。

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