2009年12月

2009年12月31日

15日。目黒のTYOに行く。18~20日に京都造形芸術大学で開催される世界アーティストサミット京都に参加するPEACE SHADOW -project-のIntroduction movieの音楽を担当することになり打合わせでした。世界アーティストサミット京都は「世界が直面する深刻な問題に対し、アート・デザインの想像・創造力によって解決策を提案し、発信する」というミッションを掲げながら今年で3回目を迎えます。現代アート作家の宮島達夫さんを中心に始まりました。今回、PEACE SHADOW -project-は宮島さんと共同で「非核(原子爆弾反対)」をテーマとしたインスタレーション作品を制作することが決定しました。そこで会場のインスタレーションと並行し、Introduction movie(映像作品)を上映することになりました。

本日は博報堂のコピーライターの大八木翼さん、同じく博報堂のデザイナーの長嶋りかこさん、そして、映像作家の竹内スグルさん、TYOの谷ヶ崎さんが参加。竹内さんとは4年前にダンサーの森山開次さんと新国立劇場で作品「いぶき~奇蹟の大地~」のリハーサルをしているのを見ていただきはじめてお会いしたのですが、その時の音をずっと覚えていてくれてこのプロジェクトに声をかけていただきました。いつかご一緒しましょうと言っていましたが…ほんとうに嬉しいです。ひさしぶりにお会いしましたが、身体全体でエネルギーを発していてこちらも元気にさせてくれる空気感をもっている方です。またお会いできてご一緒できたこと感謝いたします。

事前にプロデューサーのTYOの浜谷英輝さんからお話しを聞いていましたが、あらためて、皆さんからプロジェクトのお話しを聞く。それぞれが大きな展望を持ちそれがぜんぜん可能だという姿勢。好きです。とても前向きで素敵な方々です。このプロジェクトは「影」が象徴的なものになるのですが、私も広島の原爆ドームを夜な夜な見に行き感じていました。このような機会で皆さんとご一緒できるのが幸せです。いつもの調子で熱く語ってしまいましたが、皆さん真剣に耳を傾けてくれました。私もこのプロジェクトの向かうところに音でさらにエネルギーを高めていきたいと思います。

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17日。私は自宅スタジオで、竹内さんを含めプロジェクトの皆さんは映像のスタジオで同時に最終の作品つくり。大八木さんの素晴らしいコピーを感じて、音楽はシンプルに構成する。竹内さんの映像もシンプルで作品全体が静かで力強い作品となる。限られた時間のなかだったので、竹内さんと一度、構成を壊すなどのキャッチボールができなかったのが残念でしたが、今後さらに作品を高められればと思います。とても楽しい時を共有できました。

21日。赤坂の博報堂で博報堂の大倉誠一さんとTYOの浜谷英輝さんと近日公開予定のPEACE SHADOW -project-のWEBサイトの打合せ。1月末に本格的に始動しますが、その前にプロジェクトの紹介のサイトをUPすることになりました。現在、大倉さんとご一緒に作品つくりの真っ最中です。WEBはCD作品や舞台作品のような時間軸ではありませんのでとても勉強になっています。来年1月4日に公開予定です。楽しみにしていてください。

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2009年12月25日

24日。いつもお世話になっているタワーレコード新宿店9階の「new age」に行きました。思った以上に新作CDの制作に時間がかかり、ずっとお待たせしているのですが、2008年3月にリリースした「vision in black」を大切に取扱っていただいているのを観てとても嬉しく思いました。

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カールステン・ニコライさんが共同創立者の一人であるレーベル「raster-noton」のコンピレーションアルバム。池田亮司さんの「Matrix」。ATAKの渋谷慶一郎さんの「ATAK010」とピアノソロ作品などと一緒に展示してくれている。池田敏弘さんや高橋さんに感謝しています。

心あらたに、一日も早く新作CDをリリースしたいのですが、現在、とても志しの高いプロジェクトの音楽つくりに集中しています(このプロジェクトのことはあらためて書きます)。あせらずじっくり静かで力強い作品をつくりたいと思います。もう少しお待ちください。

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2009年12月23日

23日。恵比寿のMA2Galleryに伺う。4年前に美術家の兼古昭彦さんのインスタレーション作品を観に行った時にはじめてお会いした小林さんからお話しがあり(その後、横浜美術館・グランドギャラリーでの「セクエンツィア~さひづる庭」のゲネプロを観に来てくれました)、来年の1月9日に開催される「五感のおもてなし」An Invitation to Delight in the Sensesに、さとうじゅんことサウンドインスタレーション作品を発表させていただくことになりました。キュレーターの松原さんと小林さんとお話しをさせていただきすっかり長居してしまいました。

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建築家・千葉学さんの設計した素敵な響きを奏でる空気感


味覚、視覚、嗅覚、触覚、身体感覚、そして、聴覚のアーティストたちによるおもてなしです。「味わうことで身体の中から感覚が研ぎすまされたり、注意深く音に耳を澄ますことでみえてくるイメージがあったり、視線が誘って蒸せるような湿気を感じたり、香りを嗅ぐことで記憶の中の感覚がよみがえったり。。。私たちの感覚は複雑に絡み合いながら繋がっています。新しい年の始まりに、作品たちからのおもてなし。感覚を味わう一日へご招待いたします。」

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「五感のおもてなし」
An Invitation to Delight in the Senses


後日、詳細をお知らせさせていただきます。楽しみにしていてください。



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2009年12月22日

11月30日。下北沢の森巌寺・開山堂にて、振付家の香瑠鼓さんの公演「天響(あまゆら)」を観に行く。先日のオペラシティでのアンサンブル・ノマド公演を聴きに来てくれたダンサーの紀元由有さんや囃子のZin(藤舎呂凰)さんも出演。香瑠鼓さんは私の公演にいつもお知り会いの方を連れて聴きに来てくれます。ほんとうに感謝しています。私は時間が合わずなかなか香瑠鼓さんのパフォーマンスを観ることができませんでしたが今回やっと体感できました。

心地いい静かなバイブレーションを感じる空間。公演の前に一緒に観に行ったさとうじゅんこが香瑠鼓さんに誘導(?)され即興で歌った声に、パフォーマーの皆さんがそのバイブレーションを感じ、即興で声を発し身体で調和する。ユーモアがあってとても面白かった。作品「天響(あまゆら)」はそれぞれのパフォーマーが声と身体で繋がってひとつの物語をつくる。

「自然と共振をする」を大切に、皆でエネルギーを高める香瑠鼓さんの純粋な姿に学ぶところは多いです。またいつかご一緒できるまで静かにエネルギーを高めたいと思います。

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