2010年06月

2010年06月26日

本日、新幹線で兵庫入り。明日、兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて笠松泰洋 音楽×空間vol.2『四谷怪談』を公演します。

  

台本:岩切正一郎
作曲/演出:笠松泰洋
朗読:篠井英介
ダンス/振付:加賀谷香
フルート:木ノ脇道元
チェロ:安田謙一郎
ピアノ:阿部篤志
電子音響音楽:種子田郷
照明:倉本泰史
音響:小林高治

今夜は皆でお食事に行きました。篠井さんとたくさんお話しができて嬉しかったです。ほんとうに素敵な方です。小林さんは時間との戦いになるので、本日も会場に足を運んで、劇場の音響家と打合せをしてきてくれました。今回はとてもデット(残響がほとんどない)な劇場なので、電子音響音楽にとっては何でもできてしまいます。楽しみです。明日は皆さまに感動していただけるような公演になるよう…ホテルでさらに音を磨いています。

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楽しみにしていてください。会場でお会いできるのを楽しみにしております。



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2010年06月21日

19日。無事、東京文化会館小ホールにて公演しました笠松泰洋 音楽×空間vol.2『四谷怪談』終わりました。たくさんのご来場ありがとうございました。

朝から会場入り。すでに音響システムは音響デザイナーの小林さんと福岡功訓さんがセッティングを終えてくれていたが、ピアノの調律が押していてサウンドチェックはできていない。時間とにらめっこしながらサウンドチェックをはじめる。今回は響きのいいコンサートホールなので、システムはとてもシンプルになりました。

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メインスピーカーはユニットの小さいフラット(平面波)が9発のもの。アンサンブルにも負けないスピードとエネルギー感をリアルに実現する。

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ウーファーは磁場を生み出すような低域を奏でるため、最近、多用していた平面波のユニットではなく、口径の大きな38cmのユニットが2発あるものを左右2台になりました。

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客席の左右後ろには6面体のキューブスピーカーを使用。1面に4つのユニットがデザインされています。空気を奏でます。

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篠井さんの朗読は会場の残響によって少し明瞭さに欠けていたので、ゲネの2幕目から当初、小林さんが構想していた無指向性のユニットが9発あるものに変更。とても良くなった。みなホッとする。

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卓は大好きなMIDAS。

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サウンドチェックの時間が少なくてなかなか厳しかったのですが、ゲネで音を調整していく。低域は会場用に~35Hzと~63Hzで構成したが、作品のなかでは埋もれてしまい。表現できず。ゲネの途中から~127Hzを追加して豊かな表現ができるようになりました。倉本さんの照明も感じながら奏でる。台本の岩切さんの厳しい目が心強い。

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しかし、アンサンブルと重なってしまうとのことで中域の音を極力抑えていたが、やはり電子音響音楽として成り立たず、さとうじゅんこのアドバイスもあって、ゲネ終了後に中域の音をどんどん構成していく。正直危なかった。さとうじゅんこに感謝します。高域は耳鳴りのように奏で、フィールドレコーディングの音は録音した時の空気感や気配を感じてリアルに奏でる。

舞台上で演奏しているとなかなか自身の音を感じられないとのこと。朗読もあるのでどうしても笠松さんをはじめ、みな抑えようとするのでなかなかグルーヴが生まれない。ピアノの阿部さんが客席からの意見を求めてきた。フルートの木ノ脇さんやチェロの安田さんの音色は楽器の特性もあり立っていたので、私もさとうじゅんこも強いところはもっと激しくいってもいいと思うと話したところ、顔も吹っ切れ演奏が見違えるように素晴らしくなり、力強いエネルギー感とともに繊細なタッチが手に取るように伝わった。やはり心で奏でるものなんだな・・・と感じる。

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あっという間に本番。手探りのところもありましたがバイブレーションを生み出すためにどんどん攻める。少しアンサンブルや朗読よりもエネルギー感が強くなったところもありましたが、加賀谷さんの踊りも感じて奏でることができた。小林さんも客観的な意見を言ってくれる。次の公演に備えたい。この会には振付家の香瑠鼓さんや、私のCDを取扱っていただいてる山崎さんなどが聴きに来てくれました。

2回目の公演。アンサンブルも朗読も踊りも、そして電子音響音楽も、みながそれぞれの音を感じて作品がある域まで達したと感じた。笠松さんも興奮気味。私もより丁寧にそして大胆に攻めることができとても楽しめました。

加賀谷さんは通常のダンス公演とは異なる時間軸で大変でしたでしょうが、見事においわさんを演じました。私の音と何度も繋がったと感じました。また、ゲ ネ、2回の本番を一点の乱れもなく朗読した篠井さん。前日、前々日の通しも含めると…ほとんどもう信じられません。あらためて俳優さんの凄みを感じさせられました。ご一緒できてとても幸せです。

木ノ脇さんのフルートが大好きです。確かな技術のなかに一本の強いスジ、彼の大きくあたたかい人柄を感じます。安田さんのチェロの音色はとにかく心に響きます。涙腺が緩むのです。そして笠松さん。笠松さんのバイタリティー。学ぶべきことがたくさんあります。もっともっとお話しして勉強させていただきたいと思います。このような機会を与えていただき笠松さんをはじめ、みなさんに心から感謝いたします。

2回目の公演には、デザイナーの三浦さんやトランペット奏者の川村さん、能楽師の津村さん、写真家の森田さんなどが聴きに来てくれていろいろ感想を聞かせていただきました。信頼できる方々のお話しはとても嬉しいです。ありがとうございました。

公演後に楽屋で記念写真。左から笠松さん、私、木ノ脇さん、阿部さん、そして篠井さん。みないい笑顔です。

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27日(日)の兵庫公演はキャパが800もある大きな劇場です。音響システムも変わるのでまだまだ未知数ですが、みなさんに感動していただける公演になるよう、さらに高めていきたいと思います。楽しみにしていてください。

関西にお住まいの方はぜひ体感しに来て下さい。




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2010年06月19日

本日、東京文化会館小ホールにて笠松泰洋 音楽×空間vol.2『四谷怪談』を公演します。

  

台本:岩切正一郎
作曲/演出:笠松泰洋
朗読:篠井英介
ダンス/振付:加賀谷香
フルート:木ノ脇道元
チェロ:安田謙一郎
ピアノ:阿部篤志
電子音響音楽:種子田郷
照明:倉本泰史
音響:小林高治

ご来場お待ちしております。チケットご希望の方はproject suaraまで時間と枚数をメールしてください。本番ギリギリまで受け付けます。どうぞよろしくお願いいたします。



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2010年06月18日

17日。東京文化会館のリハーサル室にて音楽×空間vol.2『四谷怪談』のリハーサル。朗読の篠井英介さんと踊りの加賀谷香さんも参加。他に台本の岩切正一郎さん、音響デザイナーの小林高治さん、照明の倉本泰史さんも参加。

本番は全体の音と会場の空気感を感じるために2階の客席のセンター手前で奏でる予定ですが、背中で語る笠松さんを感じることになります。

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篠井さん声のエネルギー感は圧巻でした。2時間近い朗読にも関わらず静かなエネルギーは増すばかりでした。素晴らしいです。加賀谷さんは通常の舞台とは空間も異なるので難しくなると思いますが、東京文化会館小ホールは天井も高いので本番面白くなると思います。

私はまだまだ全体を感じ調整中です。音楽、朗読、踊り、そして音と要素たっぷりですので、私の音でいかに“間”をつくりだせるかです。本番ギリギリまで探っていきます。攻めないとね。




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2010年06月16日

14日。6月19日に東京文化会館で公演する「四谷怪談」のリハーサルが東京文化会館のリハーサル室でありました。今日は音楽のみのリハーサル。作曲の笠松泰洋さん、フルートの木ノ脇道元さん、チェロの安田謙一郎さん、ピアノの阿部篤志さん、そして私が参加。ダンサーの加賀谷香さんも音を感じに来る。

バスフルートを奏でる木ノ脇さんと笑顔の阿部さん。

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1幕1〜4場、2幕1〜4場、3幕、4幕を一気に進める。こういったリハーサルはみな一流の演奏家なので実現する。全体の音楽を感じながら構成した音たちを静かに奏でる。さらに磨く音、再構成する必要のある音を見極める。

リハーサルを終えてホッと表情が緩む笠松さんと安田さん、…と後ろ姿の加賀谷さん。

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今日は大きな反射板があるTaguchiのフラット(平面波)スピーカーで奏でました。船の帆を感じさせるまさに田口和典さんのデザイン。私はあひると呼んでいますが…。

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本公演でご一緒する音響デザイナーの小林高治さんが800人程のキャパの劇場で、女優の宮沢りえさんの朗読に使用したと言っていましたが、フラットのスピードのエネルギー感と木の温もりが音をリアルに奏でます。もちろん私が構築する低域は出ませんが、空気感として手に取るように感じることができるので素晴らしいです。自宅スタジオに持って帰りたくなりました。

次回、リハーサルまで音を再構成します。この次のステップに進まなくてはいけません。




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