2010年07月

2010年07月05日

6月27日。兵庫芸術文化センター 阪急中ホールにて公演した笠松泰洋 音楽×空間vol.2『四谷怪談』が無事終了いたしました。たくさんのご来場ありがとうございました。

本日は朝から晴れ。昨夜、篠井さんとなかなか眠れないと話していたのですが、ホテルの朝食を食べる時間もないほど寝ていて、あのお話しはなんだったんだろうと…★少し押していたのでぎりぎりサウンドチェックの時間に間に合いました。本番前にこんなに眠ったのははじめての経験。耳を覚まさないとね。

小林さんのサウンドチェック。今回はキャパが800もある大きな劇場。コンサートホールではなく劇場なので残響がほどんどなく反響板もないと聞いていましたので、生楽器も少しPAする予定でしたがほとんど必要のない感じです。篠井さんの声は東京文化会館で使用したTaguchiの無指向性ユニットが9発デザインされたスピーカーを持ち込んだので安心です。

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私は事前に調べていただいた会場の音響システムを聞いてあまり心配していませんでした。天井、壁、フロント、2階のプロントとたくさんのスピーカーが設置されており、これまで経験した劇場では1番充実していました。卓はsoundcraft。しかし、いろんなスピーカーから奏でられているので中域はリアルに奏でたいのだが少し残響がある。小林さんにリバーブを切ってもらう。高域は問題ない感じ。低域はなかなか豊かに奏でられない。劇場側で低域のネットワークを変更していただき小林さんと音つくり。とてもいい感じになる。音の出どころがまったく感じられない音場つくりができる。この作品で大切な音の空気感、音の気配を奏でることが可能になりました。ほんとうにいい劇場です。またいつかやらせていただきたいです。

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本日はさとうじゅんこも東京で本番なので、笠松さんにお願いして譜面をめくっていただく方を紹介していただきました。ビオラ演奏家の福田幸子さん。昨日、京都で本番だったとのことでそのまま会場入りしてくれたとのこと。ほんとうにありがたいです。事前に譜読みと録音した音源もチェックしてくれていました。とても心強かったです。福田さん、笠松さんありがとうございました!

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ゲネプロ。全体を感じてより慎重に丁寧に奏でる。作品としてとてもまとまってきましたが、より作品を高めるにもやはり作品全体が壊れるようなエネルギー感も必要になってきます。会場が大きくなったぶん加賀谷さんのパフォーマンスにもリンクしてお岩さんの想いを伝えたいと思います。木ノ脇さんのフルート、阿部さんのピアノ、安田さんのチェロの音色、そして篠井さんの声のバイブレーションを感じる。少し様子を見すぎた感がありあまりしっくりこない。ゲネ終了後に笠松さんと作品を高めるためにも攻めの気持ちを忘れないようにと話す。

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本番。東京では残響のあるコンサートホールでの公演だったので比較はできませんが、東京公演の4倍ぐらいのエネルギー感で奏で、生楽器、朗読、踊り、そして会場とアンサンブルとして成立しました。作品の完成度が確実に高まりました。いつもこれからと言った感じなのですがやはり舞台は生ものです。あらためて多くの方と関わって作品をつくるのは楽しいな〜と実感しました。音響の小林さん、照明の倉石さん、制作の大西さん、舞台監督の石内さんや兵庫芸術文化センターのスタッフの方たちに心から感謝いたします。またいつかご一緒できるのを楽しみにしております。

本作品に参加させていただき、これまで以上に声の身体表現というものに魅せられました。篠井さんの朗読は作品の軸となっていましたが、そこにリズムやメロ ディを感じて音の空気感や音の気配を奏でることができました。このような機会を与えてくれた笠松さんにあらためて感謝したいと思います。今後、声とはさら に作品をつくることができると感じました。いつかまた木ノ脇さん、阿部さん、安田さん、篠井さん、加賀谷さん、そして笠松さんとご一緒できるよう音を磨い ていきたいと思います。

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関西は地元ということで父母、姉と姉の旦那さんに姪っ子、妹やお友達などなど総勢40人ほどの人たちが聴きに来てくれました。ほんとうに幸せです。ありがとうございました。もっと関西、全国で公演できるよう高めていきたいと思います。





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