2012年04月

2012年04月27日

4月12日。明朝5時半。まだ寝静まる北八ヶ岳の黒百合ヒュッテで目が覚める。個室 啄木鳥の巣の窓。う〜ん。まだ風と雪が舞っている。そして、霞んでいます。

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山の空気を体感するため外に出る。気温は氷点下5℃。はじめての黒百合ヒュッテは氷点下23℃。2回目は氷点下10℃。春が近いです。

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山小屋の前の斜面も霧で見えません。3回目も西天狗に登れないのか…。

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山小屋前のベンチにも雪が積もる。

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しばし空とにらめっこ。少し空気が変わる。日の出の時間か…太陽の姿は見えない。

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気を取り戻して薪ストーブの前でヨガストレッチ。

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今朝も静かな山小屋です。

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朝食の時間。宿泊客3人で仲良くコタツでいただきました。今朝もご飯の大盛りおかわりとお味噌汁をご馳走になりました。ありがとうござました。美味しかったです。

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今日は下山時に高見石小屋に寄り、4月の頭に単独で天狗岳に登った我が妹が、下山途中のサイの河原から渋の湯の間で落とした防水用のデジタルカメラを受け取ろうと思っていましたが、今日は小屋がお休みで時間の余裕が少しできましたので(カメラは登山客の方が拾って最寄りの高見石小屋に届けてくださり、スタッフの方が黒百合ヒュッテの写真を見つけて山小屋に連絡してくれたそうです。山で出会う人、働く人たちはみな心が美しい方が多いです。感謝。)、天候が回復するのを願って出発を1時間遅らせました

8時半。さすがに時間が厳しくなったので、外に出た瞬間…目を疑いました。モワッと雲が浮き立つように一気に上昇していきました。すごい瞬間に立ち会えました。

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目の前の斜面も美しい姿をあらわしました。晴天!

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太陽が輝いています。あまりに嬉しくて小さな声をあげてしまいました。山に感謝です。

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黒百合ヒュッテも喜んでくれています。

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天狗岳にアタックです。木が「いってらっしゃい」と声をかけてくれました。

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中山峠まで、宿泊していたカップルと一緒に歩きました。彼らは高見石から渋の湯に下山です。また、お会いましょう。

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中山峠の展望もバッチリです。雲海です。

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あこがれの天狗岳。明朝の様子とはまったく異なります。ほんとうに信じられない思いでいっぱいです。ありがとう。

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木の幹が割れて雪が融け凍っています。

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昨日、吹雪のなかを歩いたわたしの足跡が少し残っています。また歩くことができました。

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東天狗岳の大斜面。昨日と同じ斜面とは思えないほど輝いています。

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昨日もお世話になったピンクの布。

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わたしのトレースが…昨日はどこを歩いているかわからなかったのですが、間違っていなかったようです。

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アイゼンでガッシガッシと雪を踏みしめます。心地いい音が静かに響きます。

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ちょっと後ろを振り返ります。

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太陽が美しく樹霜を輝かせます。

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あぁ…はじめて東天狗岳を登っている感じです。こんな山だったのだ。

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奥庭との分岐点です。青空に西天狗岳の姿が浮かび上がる。

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急斜面は柄ではなくピックを差して、キックステップでしっかりアイゼンの先の爪を差してゆっくり登ります。

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太陽と青空に東天狗岳の山頂が見えてきました。

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東天狗岳に登頂です。

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晴天の東天狗岳。とても嬉しいです。

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そして…西天狗岳。

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東天狗岳(2,640m)からのぞむ西天狗岳(2,646m)です。三回目の挑戦で、はじめてその巓を観ることができましたが、 あまりにも静謐な美しさと厳しさに心震えました。

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今日も東天狗までは風が強かったのですが、西天狗にアタックする瞬間にピタッと風がやみました。山が迎え入れてくれたように感じました。

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前日の吹雪でトレース(足跡)もなく、わたし以外だれもいなくて、ラッセル登山(雪を踏み固めて道をつくりながら進む)になりました。喜びもひとしおでしたが、山にたいして大切にいっぽいっぽ歩みました。

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途中、東天狗岳をのぞむ。

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遠くに雪に埋まった西天狗岳の山頂が見える。

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1m50cmぐらいの積雪かな…。

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とうとう三回目にして西天狗岳に登頂しました。愛しいです。

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たった独りの山行だったので、山頂でしばし大の字になって身体の静けさを感じていました。

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東天狗岳をバックにパチリ。

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力になってくれたピッケルとグローブも記念撮影です。

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ふたつの龍が姿をあらわしました。

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360℃の展望です。硫黄岳。

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赤岳、阿弥陀岳。

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遠くに南アルプス。

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御岳。

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遠くに中央アルプス。

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蓼科山と横岳。

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乗鞍岳、北アルプス。

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浅間山。

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一周しました。

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誰も登ってこなかったので30分以上寝転がっていました。

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名残惜しいですが、東天狗岳に戻ることにしました。

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自身のつけたトレースを歩きます。

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何度も振り返ります。

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西天狗岳をバックに…感激です。

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東天狗岳に戻ってきました。

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奥庭から下山します。トレースはなく自分の好きなところを雪を感じて下ります。

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振り返り自身の足跡を眺めます。

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動物の足跡です。オコジョ。登山道と同じところを歩いています。

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鳥に会いました。

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菊の花びらのような愛らしい足跡です。

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わたしのと足跡。

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すりばち池。雪が融けエメラルドのような色で輝いていました。

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池の上を静かに歩く。いまにも沈みそうです。

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先ほどいた東天狗岳と西天狗岳です。さらにいとおしくうつります。

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大好きな黒百合ヒュッテが見えてきました。

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斜面を下る。

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ただいまです。

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喜びを身体全体感じながら、小屋でカップラーメンとドライフルーツを食べさせていただきました。

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また遊びに来ます。

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気温が上がると登山道が川になるので、山小屋に水が入らないように小屋の前に深い溝を掘っているとのこと。

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下山です。

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あたたかくて木に雪は積もっていません。

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ポタポタと雪の解ける音が美しく響いています。感じます。

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どんどん下っていくと登山道の雪は溶けてきました。

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地面は雪が融けて茶色くなってきています。

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バスの時間もあるので一気に下ります。
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無事、下山しました。ありがとうございました。

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バスが出発するまで15分ぐらいでしたが、渋の湯で温泉にはいりました。

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バスには黒百合ヒュッテでご一緒したカップルがいました。無事、下山を喜び合いました。渋の湯に雪はなくなっていました。春です。

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茅野駅でいつもの山菜蕎麦をいただきました。

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自宅近くの香取神社にも無事下山の報告をしました。

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5回目の北八ヶ岳。楽しい楽しい山行になりました。この身体を支配している静けさを音にしたいと思います。山と太陽と人に感謝します。ありがとうございました。

今季、最後の雪山かな…と思っていましたが、まだ、北アルプスには雪が残っています。GW明けに涸沢、北穂高に挑戦しようかなと密かに思い描いています。涸沢ヒュッテには黒百合ヒュッテのスタッフだった増原さんが…会いに行きたいです。




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2012年04月20日

4月11-12日。街は桜で美しく色づいていましたが、雪が恋しくて、今季、五回目の北八ヶ岳に来ました。新宿駅8時発スーパーあずさ5号で茅野駅へ。激しい雨が降っています。茅野駅からバスで渋の湯に向かいます。バスは貸し切り状態です。途中から雨が雪に変わりました。ホッとする。11時半に到着。わたしの他に登山客の姿は見えません。おそらく今季最後の北八ヶ岳。前回、断念した〝西天狗岳〟に挑みたいと思いますが、天候を見極め慎重に攻めます。

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本日、宿泊する黒百合ヒュッテに立ち寄って、そのまま天狗岳に登る予定なので、バスのなかでスパッツやレインウェアをつけ準備をしました。ストック、アイゼン、ビッケルと雪山用の準備はバッチリです。4月の頭に天狗岳に単独で登った妹が、中山峠から高見石まではワカンが必要と教えくれたので、今回はワカンも持ってきました。どれも大切なものです。

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前回よりも渋の湯は雪が深くなっていました。

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毎回、無事下山できるようお願いする神社です。風が強く雪が舞っています。

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まだ流れ落ちる水は凍っています。

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登山計画書を提出。

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登山口からしばらくはアイスバーン状態です。アイゼンが力をかしてくれます。

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雪が深くなっても春を感じさせてくれます。

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空気もモワッとして春のにおい。

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天狗岳・黒百合平へ。

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まだまだ雪は深いです。

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あまりの寒さで木の幹が割れています。

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1時間強であっという間に黒百合ヒュッテの姿が見えてきました。

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山小屋前の斜面も健在ですが視界が…。

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3回目の黒百合ヒュッテです。

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薪ストーブが心を静かにさせてくれる。

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天候が悪化してきていますが、行けるところまでいこうと、トマトスープとナッツ、かりんとうをいただいてエネルギーをもらう。

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雪が降り積もり、中山峠までトレースがなくなっていて迷い込んだ森です。ここはとても静かで美しかった。しかし、こんなので天狗岳に登れるのか?

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なんとか中山峠に着く。

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中山峠からの展望もなしです。

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樹霜です。風が強いです。

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岩が行く手を阻みます。表面は凍っています。

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落ちたら生きては帰れません。

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細心の注意を払って歩みます。

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風と雪が強まってきました。

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前回も厳しい天狗岳でしたが、今回はさらに厳しい天狗岳を感じます。しかし、木も岩も美しいです。

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東天狗岳の大斜面。ほとんど視界がありません。

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急斜面。森林限界を越えると風は容赦なく襲います。ピッケルとアイゼンを活かして一歩一歩すすむ。

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足下の視界まで悪くなりトレースはなし。このピンクの紐を頼りに登ります。

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気を落ち着かせようとしばし樹霜と戯れる。

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奥庭方面との分岐点。西天狗岳の姿はまったく見えません。今回も難しいかもしれません。

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三つ目の岩場を超えてホッと気が緩んだ瞬間に滑落しそうになる。この時点でもう西天狗岳は断念です。気を取り戻して前を見ると東天狗岳の山頂が見える。

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どこをどう登ってきたかも定かでなかったですが、なんとか東天狗岳(2,640m)に登頂しました。

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風速20m〜30mのなか、何度目かでやっと記念撮影ができました。今回はまったく喜びがありません。この時は無理をし過ぎたと反省している顔です。

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近くて遠い西天岳。

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真っ白です。下山です。

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先ほどの滑落の危険性を感じて、下りはさらに慎重にしましたが、2番目の岩場であと一歩進んでいたら、先がなかったところもあり肝を冷やしました。

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振り返っても東天狗岳の斜面は見えないぐらい天候は悪化。

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もうまったく道がわからず、中山峠に戻るところがここで左に下ってしまう。

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黒百合ヒュッテの姿が見えました。心底ホッとする。夕食の時間が迫っていましたが、焦らないでゆっくりゆっくり下る。山小屋のスタッフの栗原さん、安藤さんほんとうにご心配をおかけしてごめんなさい。

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やっとたどり着きました。

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今日は私以外に1組カップルが宿泊でしたが、わたしは夕食の時間を遅れましたので、ひとりでコタツでご馳走になりました。やっと少し気持ちが落ち着いてきました。生姜焼きが心に染みました。ご飯も大盛りおかわりをして元気をつけます。ありがとうございました。

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今日も静かな山小屋です。

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薪ストーブの火をボーと眺めます。木の燃える音、風の音だけが響きます。

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足首を少し痛めたので、薪ストーブの前で念入りにヨガストレッチをする。

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今回も個室の啄木鳥の巣でおやすみです。明日は晴れますようにと祈りつつ、静かな眠りにつくつもりが…。

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滑落やもう一歩で崖に落ちる姿が頭から離れなくてなかなか眠れませんでした。身体も荒れ狂っていました。天候が悪い時はやめようと心から誓うのでした。明日は晴れて西天狗岳の姿が見られますように…。





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2012年04月10日

3月23日。朝5時。北八ヶ岳の黒百合ヒュッテ。氷点下10℃。前回(3月13日)、この時間は氷点下23℃でしたので、やはりずいぶんあたたかくなりました。山の澄みきった空気を肌で感じながらお茶をいただく。

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まだ眠っている山小屋。

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啄木鳥の巣に戻る。窓は凍っている。

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今朝もわたしひとりのために食事をつくっていただきました。こたつを独り占めして美味しくいただきました。お米がとっても美味しくて、また大盛りおかわりを…今日の山行のエネルギーになります。感謝します。

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増原さんに3日前の雨で雪が融け、すりばち池が凍っていると教えてもらい、出発前に遊びに行く。

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山小屋の急斜面を楽しみながら登る。

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登りきるとすごい風。もし天候が良ければ、昨日、断念した西天狗を目指そうと思っていましたが、天狗岳の姿は見えず、やはり次回の楽しみにしようと誓う。

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すりばち池。きれいに凍っています。

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もちろん氷の上を歩きます。

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たまに割れてびっくりします。楽しくて池を一周しました。楽しかった。

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黒百合ヒュッテに戻ります。う〜ん。荒れてきました。

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宿泊していたおふたり(みぞかわさんとあらきさん)は、このまま下山すると渋の湯へ…またお会いしましょう。

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さぁ四つの山を登ります。出発です。

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森のなかにある中山に登頂です。

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中山展望。吹雪で山々はまったく見えません。

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早々に先に進みます。

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雪が積もってきてだんだん深くなっていく。

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前回、出会ったコケ丸にまた会えました。なんだかとても嬉しかった。

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これがコケ丸です。

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まったく人に会わない静かな山行で、途中の森に唯一こんな看板が…一瞬、ホッとさせてくれました。

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厳しくなってきました。

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高見石小屋に到着です。

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薪にも雪が積もる。

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丸山に登頂です。埋まっています。

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もちろん展望は真っ白です。

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静かです。

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麦草峠です。

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ここはほんとうに雪が深くなりトレースはなくラッセルしながらガシガシ歩く感じです。今回はいらないだろうとワカンを持ってこなかったが、あれば楽しかったと思う。

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麦草ヒュッテの前にある休憩所を目指します。

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自分のつくった道です。

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まったく人気のない休憩所であたたかいカップラーメンをいただく。あたたまった。

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前々回、妹と河原さんと泊まった麦草ヒュッテです。

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また来れて嬉しかったです。

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大石峠です。

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吹雪でも、森のなかでは風は空を舞う音だけ。静けさが支配し身体の静けさを体感する。

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茶臼山に登頂です。

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木々が静かに低く語る声をしばし立ち止まり聴く。いい音です。

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ここのコケ丸はまだまだ冬です。

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ここの場は特別な空気感を感じました。ボーと木々を眺めていると“ふっ”とくちばしの長い小さな黒い鳥が舞い降りてきた。この世のものとは思えなかった。どこかに連れて行かれそうになり後ろを振り返る。

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ここまで順調だったが、登りきったところにトレースはまったくなかった。ここで1時間あまり迷うことになる。雪がどんどん降り風もとても強い。

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矢印の方向に進むと道のない森のなかに入る。雪は深く膝の上まで埋まる。自分でつくった道があるのみ。誰か登ってこないかな…と思うが、この天候だと誰も登らないのか。そういえば山小屋を出てから誰にも会っていない。幸せだな〜贅沢だなと思っていましたが、さすがにこの時ばかりは少しひと恋しくなる。人は身勝手だ。

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身体も冷えてきたので、森のなかで風を避けつつメリノウールの上に中間着のフリースを着る。そして、気を落ち着かせるために行動食をとりエネルギーをもらう。そして、道しるべに戻る。3度目。地図を開きコンパスを置いて、ここしかないという道を進むことにする。やはり道がないが、雪のすぐ上の木の枝に小さな赤い布(ありがとうございます)を見つける。ここだと思うがその先に道はない。迷わず進みしばらくすると登山道のような跡が見つかる。

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ホッとする。道が開けてここだと確認する。なんとか乗り切りました。

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縞枯山への道しるべ。

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雪をかきだすと出てきました。

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縞枯山。もう楽しいぐらいの吹雪です。この音はこの風はなかなか体験できません。

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木が美しくしなります。

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えびのしっぽです。

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縞枯山登頂です。前々回(2月18-19日)に来た時よりも1mぐらい雪が深くなっていた。

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下山です。

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下りがきつかったのでソリ遊びをしながら一気に下る。

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とうとうロープウェイの文字が…。

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森を抜けました。後ろをふりかえる。

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無事、森を抜けられたのはぬしのおかげか…。

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下山が見えたところで記念に撮る。

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森を抜けるとふたたび風が襲う。

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縞枯山荘が見えてくる。

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今日は泊まり客もいないだろう。

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ロープウェイ乗り場が見えました。この天候ではスキー客もいません。

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戻ってきました。

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無事、下山。とても喜んでいる顔です。

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ロープウェイは貸し切りでした。係の方とお話しをして、ひさしぶりに人と話したなと実感する。4月2日からはロープウェイはしばらくお休みになりますので、今回のルートは歩けなくなります。バスで茅野駅まで1時間。

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バスも貸し切り状態でした。ほんとうにたった独りの山行でした。

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茅野駅で山菜蕎麦をいただく。いつになく美味しかった。

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「黒百合ヒュッテ〜中山〜高見石〜丸山〜麦草峠〜大石峠〜茶臼山〜縞枯山」。たった独りの雪山縦走でした。こんな経験は二度とないのではと感じました。山と身体と静かに静かに対話していました。この体験を自身のやるべきことに生かしたい。

今回は、初日の天狗岳での滑落の危険。2日目の遭難などを痛感した山行になりました。いま一度、「初心忘るべからず」を大切にしていきたいと思います。山は学べます。山に感謝いたします。

…10日。東京は桜も満開になりすっかり春の陽気ですが、まだまだ雪が恋しいわたしは、11日からこの冬5回目の北八ヶ岳を計画しています。11日。街では雨ですが、山は雪になるようです。次回はアイゼンとピッケル、そして、ワカンが必要かもしれません。まだまだ山は雪です。慎重に攻めたいと思います。とてもとても楽しみです。





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2012年04月04日

3月22-23日。この冬、四回目の北八ヶ岳に、二回目の雪山縦走単独登山に行きました。新宿駅8時発スーパーあずさ5号で茅野駅へ。茅野駅からバスで渋の湯に11時半に到着。途中、カモシカと遭遇。しっかり目が合いました。雪の中でも会えるかな…。

今回は初日に憧れの天狗岳に登るので、できるだけ出発がスムーズに行くように、バスの後方でレインウェアやスパッツなどの準備をする。今回もアイゼンに、そして、はじめてピッケルに力をかります。今日は曇りで風が強い。渋の湯の神社で無事下山できるようお願いする。

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自宅で作成した登山カードを登山箱に投函し出発です。出発してすぐ雪の質がこれまでとまったく異なるのに気づく。

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雪が固い少し凍っている。アイゼンが力を発揮します。

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木の皮がきれいに剥けている。

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木に雪が積もっていない。春が近いのか。

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空がひらけてくると…。

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大好きな山小屋。

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黒百合ヒュッテです。天狗岳に登るために足を速めて1時間強で着くことができました。

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目の前の斜面も健在です。山小屋でトマトスープ、ドライフルーツ、ナッツ類を食べてエネルギーを蓄える。

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ザックを置いて、ピッケルを持って天狗岳にアタックです。

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雲行きが怪しいです。

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天狗岳をのぞむ。雲が…。

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登るとどんどん風が強くなる。

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東天狗岳の大斜面。

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急斜面。森林限界を越えると猛烈な突風が襲う。ピッケルで雪面を深く突き刺し、アイゼンで足下をしっかり確保し一歩一歩少しずつ進む。

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大斜面を登りきってホッとひと休みです。

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大斜面の先の雪はほぼ凍っています。アイゼンを最大限に生かします。

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この時点では西天狗岳の美しい姿も見えていた。しかし、その先にはこの厚い雲…。

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進むべき先が白くなっていく。

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樹林帯を抜けると「ゴー」という轟音が響き、真っすぐ立っていられないほどの豪風。滑らないように慎重に攻める。

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容赦なく猛風が襲います。脚を踏ん張り耐えます。なかなか先に進めません。風が弱まった瞬間に歩きます。地吹雪で露出している顔の部分が痛い。ここまでくるとトレースはありません。焦らずゆっくり歩みます。強風のなか身体はとても静かです。微かに東天狗岳の頂上が見えてくる。

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とうとう2,640mの東天狗岳に登頂しました。後ろは真っ白です。

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これは喜んでいる顔です。

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感慨深いです。

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記念に写真を撮ろうとするが、突風が舞いなかなか撮れませんでした。

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2,646mの西天狗岳。いざ向かおうと…。

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ん…山がない。

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西天狗岳への登りは雪崩や滑落などの話ではなくホワイトアウトです。静けさが響き渡る。

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迷わず引き返すことに…次の楽しみにしたいと思います。後ろを振り返ると崖です。少しでも気を緩めたら持っていかれます。

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戻ります。

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大斜面。雪が深くなったところで滑落した際に、ピッケルで止まる練習をしてみる。全身で止めにいかないとなかなか止まらない。いい経験になりました。

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ピッケル

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アイゼンが東天狗岳登頂を実現してくれました。感謝です。

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登った東天狗岳の大斜面を望む。あれを登ったと思うととても不思議な感じです。

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西天狗岳の頂上は雲のなかです。行かなくてよかったです。そういえば、たったひとりの山行でした。

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黒百合ヒュッテの静かな佇まいを感じてはじめてホッとする。

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ただいまです。

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向かいの斜面は翌朝にでも登ろうと思う。

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氷点下10℃。やはり少しあたたかくなった。

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今日も前回と同じ個室。啄木鳥の巣です。また戻ってきました。

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落ち着きます。

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啄木鳥の巣の窓からの風景。身体を清める。

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今日はわたし以外にふたりだけ宿泊です。おふたりは自炊のようで、あったかいコタツでひとりでの食事です。とっても贅沢です。

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黒百合ヒュッテのスタッフの方々はとても心静かで最高です。

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薪ストーブの火を眺め音に耳を澄ませ、山小屋の静けさを心と身体で体感します。

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2006年のヤマケイJOYという山雑誌に黒百合ヒュッテの特集記事があり、外のランプが灯った黒百合ヒュッテの姿を見たいと思っていました。無理を言ってスタッフの方にお願いすると、みなスイッチの場所がわからず一生懸命探してくれました。感動です。

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氷点下10℃のなかで、宿泊している3人とスタッフの増原さんを含めた5人で、静かに眺め、撮影会となりました。

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消灯時間の20時半になり個室に戻り、明日の山行に思いを馳せながらストレッチをして静かな静かな眠りにつく。





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2012年04月01日

3月20,22,23日。音楽で参加しました、津村禮次郎×森山開次「石橋+Shakkyou」ロシアツアーのモスクワ「イズベスチャ新聞」の記事です。翻訳ソフトを使って読んでいただけると嬉しいです。


サンクトペテルブルグHTB(NTV/ロシアのフジテレビ的テレビ局)でも取り上げられました。ロシア語ですが、ロシアの空気感がじゅうぶん伝わってきます。

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海外公演はとても有意義です。参加できたことを感謝いたします。



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