2006年01月14日

12日。新宿で映画監督の三宅流さんと打合せ。これまで三宅さんの作品はUPLINKで上映された16mm短編映画「白日」を拝見しました。27分の作品に2年余りも捧げた力作。映像美だけではない語れない心に刻まれる作品。また、必ず上映される機会があると思われますので、ぜひご覧になってください。三宅さんに私の音は、旧UPLINK FACTORYにTaguchiの音響システムを導入して公演した「sound+dance+visual vol.1」、新国立劇場で公演した森山開次作「OKINA」(この時は、三宅さんに撮影をしていただけました)、先日の「art live - sound+dance+visual vol.6」公演で聴いていただいています。出会いはとても大切です。

このたび、三宅さんの新作「面打」(めんうち)、能面製作ドキュメンタリーの作品に、整音で関わらせていただくことになりました。58分の作品(いったい全部で何時間撮られたのか訊ねたところ…約50倍!編集作業はどれだけ根気のいる仕事なのでしょうか。削って削って…だから強い)。若い面打師が日常の空間で、静かに淡々と面をつくる。確かな技術と迷いのない手さばきに心揺さぶられる。私もこんな心構えで音をつくりたい。

作品には音楽もナレーションもなく、ただ、面を描く音、面を打つ音、面を削る音、面を塗る音が存在する。そして、日常の微かな音たち。指向性のマイクと無指向性のマイクで収録された音を、空気感を大切に忠実に表現したいと思います。この作品は、3月にUPLINK FACTORYで上映を予定しています。この静かで力強い作品をお楽しみに!

打合せ後に、代々木八幡にあるアリオン音楽財団の事務所に行く。project suara主催公演が第22回<東京の夏>音楽祭2006の参加公演として認定され、協賛していただけることになりました。7月に音楽(さとうじゅんこの声)を中心とした公演を開催します。1月末に詳細等を発表させていただきます。楽しみにしていて下さい。

at 02:59│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │

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