2006年07月01日

27日。suaraスタジオにガムランの楽器を持ち込んで、7月16日にUPLINKで公演する『青い月』のリハーサル。ガムランの作曲家で演奏家のジャワ・クラテン出身のスミヤントさんの曲「マントラ」を、スミヤントさん、さとうじゅんこ、ジャワガムラングループ・ランバンサリ代表の木村佳代さん、歌い手のさかいれいしうさん、作曲家の樅山智子さん、そして、私が参加。スミヤントさんがあらたに構成した「マントラ」を、音を奏でながらそれぞれに伝える。

作品『青い月』に「マントラ」の祈りのような空気感が欲しかった。青銅の楽器ガムランが静かに奏でられ、山川冬樹さんの大地を這う歌声に、さとうんじゅんこの天高く響き渡る声。そして、私の底から湧き上がる声・空間の増幅。リハーサルはとても集中していていい感じでした。次回、リハーサルは29日。山川さんも参加します。さらに高めていきたいと思います。

リハーサル後に新宿で、7月2日UPLINKで公演する『面打』の打合せを、観世流能楽師の津村禮次郎さん、映画監督の三宅流さんで行う。今回で5回目を迎える映画『面打』×能舞シリーズ vol.5で、映画上映後に、森山開次さん作『弱法師』『OKINA』(新国立劇場)でご一緒した、津村禮次郎さんとパフォーマンスします。津村さんの絶対的な強度感を持った身体と一騎打ち(!?)です。この機会を待ち望んでいました。三宅さんに感謝します。

楽しく余談話しで盛り上がった後に本題に…津村さんのつねに新しいものを求める姿勢に学ばされる。以前、ご一緒した時も、その大きく深い心で、すべてを受け入れ見守ってくれていたのだと痛感させられた。津村さんが今回の題材である『面打』の文脈を語る。それをいかに崩せるか…いや、それ以上のものを引き出せるか。今回はもっともっと音の塊をぶつけたいと思う。楽しみにしていて下さい。パフォーマンスは15時半からです。よろしくお願いします。

映画『面打』×能舞シリーズ vol.5 -沈黙の中に刻みつけられる音-

ドキュメンタリー映画『面打/men-uchi』は22歳の若手面打、新井達矢が一つの能面を製作し、能楽公演に使用されるまでをとらえた映画である。ナレーションやインタビュー等、言葉による説明を一切排し、ひとつの四角い木の塊が削られ、剥がされ、次第に表情を帯びていく様をひたすら見つめ続ける。沈黙の作業空間に、ただ鋭利な刃物が木を刻んでいく音だけが静かに響きわたる。

上映後の能舞では「面打」という行為そのものを題材にし、木から能面が発生する瞬間を能楽師の津村禮次郎と『面打』の整音を担当した音楽家の種子田郷が描写に挑む、オリジナルの能楽パフォーマンス。

日時:2006年7月2日(日) 開場14:00 / 開演14:30
場所:UPLINK FACTORY(東京都渋谷区宇田川町37-18トツネビル1F)
チケット料金:前売2,500円 / 当日2,800円
チケット取扱:UPLINK FACTORY
       TEL 03-6825-5502 / factory@uplink.co.jp
主催:UPLINK FACTORY、Beagle.inc.

上映作品:『面打/men-uchi』 2006 DV カラー 60分
監督:三宅流
出演:新井達矢(面打)、中所宜夫・津村禮次郎(観世流能楽師)

能舞:『面打』
出演:津村禮次郎(観世流能楽師)、種子田郷(音楽家)

at 02:03│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │

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