2006年08月24日

21日。神楽坂で森山開次さんの『KATANA』通しリハーサルを行いました。今日は全国ツアーに同行する、照明家の杉本公亮さん、音響家の重信芳光さん、サウンドサポートのさとうじゅんこ、舞台監督の柴崎さんと舞台監督助手の東海林さん、本公演のプロデューサー兼・森山さんのマネージャー橋爪さん、東京公演の制作協力の川口真人さん、そして、書家の小宮求茜さんが参加。また、NHKBSの収録もありました。

本日の会場は天井に埋め込み式のスピーカーがあるだけだったので、重信さんが音響システムを導入してくれました。これはほんとうに贅沢なことです。皆も感動していました。先日の『うろ』公演にも導入してくれた、重信さんとTaguchiが開発した、38cmユニット×2発のメインスピーカーと、6cm×2発のハイレンジスピーカーを導入。38cmはフルレンジスピーカーですが、充分、低域が奏でられるので、これぐらいのスペースでは、サブウーファーはいらない。この容量でこのエネルギー感は信じられない。これと同じパワーを求めるなら、2倍の容量は必要だと思う。重信さんがコンパクトで最大のパワー感を再現するシステムを構築した。こんなシステムは世界中探してもないと言っていた。とても素晴らしい仕事だと思う。

皆の顔合わせが終わり音響システムのセッティング。サウンドチェック後に通しリハーサル開始。森山さんはいつもはラジカセや小さなステレオで、私の音を聴いてリハーサルしているので、あえて、前半は森山さんに怒濤のように音をぶつけ、音の波動を体感していただく。森山さんも音に負けない踊り。後半に入りガラリと質感の変わる音を奏でる。まだ音を磨く必要はあるが、森山さんの踊りも深く深くなり、とてもいい世界観が出来上がりつつある。そして、先日、録音した津村さんの謡い。森山さんの踊りを感じて、とても慎重にボリュームを細かく動かしながら探る。途中、私の音をひっそりと奏でる。最後はさらに次に向かうための音を奏でる。1時間弱の通しリハーサルを終える。本番に近い音でパフォーマンスできたことで課題が多々見つかる。リハーサル後に森山さんと話すが、一度、クールダウンしてからあらためて話すことにする。

今日は他のスタッフの方にも、本番に近い音を聴いていただいてよかった。会場入りするまでわからないでは、作品つくりができない。音響システムもよりいい音つくりをするために、あらためてプラニングをする。おそらく13cmユニット×12発のCMX1312を4本追加で導入することになります。私の音との相性はバッチリです。やはりすべての空間をカバーするには高さが必要です。音を磨きます。本番が待ち遠しい。

at 00:43│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字