2006年11月17日

16日。会場の青山スパイラルに入る前の最後のリハーサル。本日は青山劇場の少し大きめのリハーサル室で、パワードのスピーカーが2本(ステレオ)でした。衣装デザインの高橋さん、衣装制作の岩崎さん、照明家の片田さん、舞台監督、舞台監督助手、そして、プロデューサーの小野さんが参加。ここ数日、Macの調子が悪く、音を磨く時間があまり取れないでいますが、頭のなかで再構成はできているので、美加理さんのパフォーマンスを感じて、ライブで音を磨きながら奏でたいと思う。

私の音から通しリハーサルがはじまる。美加理さんのシルエットが美しい…と、突然、Macがフリーズする。ここ最近は、本体に熱がたまると固まるという現象が続いていた。今日も通しまではまめに電源を落として、気をつけていたのですが、恐れていたことが起きてしまった。一度、落ちると、熱が冷めるまでは起動しない。気持ちを切り替えて(切り替えれないが…)、美加理さんに渡したCDでやることにする。ボリュームとEQを操作しながら質感を変える。

美加理さんの集中力は特別。前半は何も心配していませんでしたが、身体で音を感じているのが伝わる。抑制されたシンプルなムーブメントは美しく強い。どんどん音を削りたくなる。中間部分は透明感のある夜の空気感で美加理さんは語る。少し長く感じる。後半に向けて、音は新しくしたので、このリハーサルで試せないのが残念。頭のなかで奏でる。後半も最後を大幅に変えたので、これも試せないのが痛い。いまは美加理さんのパフォーマンスを感じることに集中する。美加理さんのパフォーマンスの構成は面白い。きっといい作品になる。高橋さんが、私の音と共演するために、衣装に音を奏でるものを仕込みたいと言ってくれる。とても嬉しい。楽しみだ。

通しリハーサルを終えて、何人かにOS9の動くMacノートがあるか尋ねるが、もうそんな古いバージョンを持っている人はいない。自宅で使用しているディスクトップを運ぶしかないと…。美加理さんと全体の構成や演出等の打合せ。涼しくパフォーマンスしていると思っていたが、構成していた3つのパフォーマンスを忘れていたことに気づく。それだけ集中していたのか。面白い。新しい音を奏でられなかったことを詫びて、明日の朝までにWebにUPすると約束する。はたして、このMacは動いてくれるのだろうか。

美加理さんと小野さんと渋谷に向かう。途中にある神社でお祭りをしていた。3人で仲良く、無事、いい公演ができることを祈る。私はひたすらMacが動いてくれることをお願いする。帰宅後、原因が熱だとわかっているので、扇風機を出してきて、本体に風を当てながら、音つくりをする(とても五月蝿いが…)。中盤から後半の音をライブ演奏で取り込む。長時間、使用していたが落ちなかった。やはり熱さえ逃がせば大丈夫か。「art live - sound+dance+visual vol.4、vol.5」で共演した、音楽家で映像作家の田中孝さんに相談する。本体の下に置く、冷却ファンがあるから試してみてはとアドバイスしていただく。すっかりその存在を忘れていた。さっそくWebで購入する。会場入りする朝に届くとのことでほっとする。しかし、本番は危険なので、最終の音構成が決まったら、CDを制作して、同時にスタートすることにする。万全の体制で臨みたい。

パソコンで音楽制作をはじめてからずっと使い続けてきたMac。スペックが低いおかげ(?)で、私の音作品の中心になる、エネルギー感あふれるエラー音をたくさん生んでくれた。また慎重に使わないとすぐ止まってしまうので、ほんとうに身体の一部のような一体感があった。愛しいMacである。今後、自宅スタジオ以外でも、マルチ作品を演奏していきたいので、そろそろ新しいMacノートを購入する予定でしたが、何とか本公演をこのMacで乗り切りたい(プラグインのバージョンアップなども必要なので)と思います。ドキドキものだが…。

at 23:47│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │

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