2007年02月24日

本日。イタリアから帰国しました。イタリアからblogを更新できませんでしたが、ゆっくりご報告させていただきます。

18日、ジェノバからミラノに移動しました。ジェノバの宿泊先は、劇場が貸りているアパートメントでした。自分たちで買物をして食事をつくり快適でした。また劇場の目の前でしたのでとても便利でした。ここミラノでは最近、四つ星から五つ星に格上げされたホテルです。

13日。大盛況のなか、無事、project suaraの公演が終わりました。ジェノバに着いてから、連日、舞台での作品つくりに集中していました。私のつたない英語とイタリア語で、イタリアの音響家としっかりコミュニケーションを取って、とてもいい関係をつくり、この200年の歴史のあるオペラハウス劇場(Teatro dell'Archivolto)を、私たち音で包み込みました。

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さすがに歴史のある劇場でしたので音響空間は素晴らしく、スピーカーもシンプルでなかなかいい音場をつくることができました。舞台上にメインスピーカーを2本(レンジをかせぐために高さをつける)、ウーファーは舞台と客席の袖に2本(スピーカーを置いている床は空洞になっていてとても豊かな音となる)、そして、3階の舞台と客席の袖にフルレンジのスピーカーを2本セッティングしていただきました(客席は2~4階まではボックス席です)。私は2階の真中のボックス席から音を奏でました。

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作品はリハーサルを重ねるたびに強度を増し、まさに「vision in black」を表現することができました。日本人の《ま》と空気感を少し感じさせることができました。さとうじゅんこの歌と声は作品の核になり、阪本剛二郎さんのギターは美しい叫びとなった。神村恵さんは空いている時間は常に身体を動かし、本番までに徐々に身体を磨き上げていました。その姿勢は学ぶべきところがあります。本番は会場入りして一番の出来で静かな凄みを感じました。

公演後のお客さんの反応もとても良くて、カーテンコールでは、私も演奏していた2階席から降りて、舞台に上がり挨拶もできました。イタリアのお客さんは心を開け放ち、とてもあたたかい雰囲気で迎えてくれました。しかし、まだまだ作品は良くなる。ミラノに集中したい。

公演後のジェノバでは、他の出演者たちの公演を観つつ、旧市街を歩き堪能しました。ミラノでは22日の最終日に1回公演することになりました。TEATRO MUSICA ESPOSIZIONIというできたてホヤホヤの空間で、横浜の赤レンガ倉庫を感じさせます。19日にサウンドチェックをしたのですが、私の音楽を劇場の音響家が気に入ってくれて、とてもいい音場をつくれそうです。楽しい。ジェノバ公演とはまた異なる作品に仕上げなくてはいけません。さらに高めたい。

at 23:51│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │

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