2007年10月21日

18日。早稲田大学の西早稲田キャンパスに、吉田寛さんの講義「感性への問いの現在」を聞きに行く。11月8日の吉田さんの授業にゲストスピーカーとして参加させていただきます。聴覚文化論の試み。既存の「音楽」概念を打破すべく、様々なタイプの「音」に触れてみるということで、ルイジ・ルッソロの<<都市の目覚め>>などを聞かせていました。懐かしい。

授業の前に吉田さんと少しお話ししたのですが、私の音は今回のテーマにぴったりだったとのこと。以前、artscapeの「2007年の音楽シーン──音=音楽の所有と管理をめぐるポリティックスの諸展開」で取り上げていただきましたが、このようなかたちで繋がってとても嬉しい。この機会を大切にしたいです。

この授業には学生さんが150人ほど出席していて(朝からとても熱心です)、これは音響システムを導入して、音の空気感を体感していただきたいな…と思う。当初、TaguchiのCMX1312(130mmの無指向性のスピーカー12発)×2本と、サブウーファーSW-3801(380cmスピーカー)×2本のシンプルなプラニングと思っていましたが、机と椅子がずらりと並び、音の障害物がたくさんある教室には不向きだと感じました。また低域を奏でても、椅子や机の共振で音のテクスチャが届かないと思いました。

そこで、Taguchiの田口さんに相談して、VSA1302-tw2(130mmの無指向性のスピーカー2発)をスタンドを使って、4本セッテングするのはどうだろうかと話していました。しかし、150もの人がいたら音は吸収されてしまうので、4本ではパワー不足は否めない。ウーファーも使わないとなっては、音の波動を体感させるのは難しい。可能ならば、suaraスタジオで使っているF-1302(アルミハニカム平面振動板130mmウーハーユニット×2発)のフラットパネルスピーカーも導入して、合計8本でプラニングしたい。

音のエネルギー感よりも、音の質感を感じさせる作品を中心に奏でたいと思います。いまからとても楽しみです。

at 02:10│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │

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