2008年04月17日

4月6日。清澄白河にある東京都現代美術館に行く。川俣正氏の「通路」展 の通路カフェで、私のCD作品を取り扱っていただいているウィ・ディストリビューションの山崎さんのバンドが演奏するとのことで遊びに行きました。ジンバブエの太鼓ンゴマが9つ。本来は棒のようなもので激しく打ち演奏される楽器なのですが、彼らは指先や手を使って静かに刻んでいました。カフェに辿り着くまでに彼方から聴こえる太鼓のアンサンブルがとても心地よかった。

山崎さんのほかに先日の「森のサカナ」公演に来てくれた黒木さん。私の新作CD「vision in black」の素敵な感想を聞かせてくれたダイナマイトバッハレーベル主宰で文筆家の直崎人士さん。他にフリージャズでクラリネットやハーモニカで演奏活動するふたり。そしてダンサーがふたり。ひとりのベリーダンサーの方は、先日の「Flowers'」公演を舞踏家の伊藤虹さんと観に来てくれていたAsahaさんでした。いろいろ繋がってきているな…と、嬉しかったです。

はじめの演奏後に、次の演奏まで時間があるとのことでしたので、皆で美術館の隣にある公園の芝生で遊びながら演奏。青空の下はとても開放的で気持ちよかったです。その後、再び通路カフェでの演奏でしたが、先ほどの演奏とは比べられないほど音がすっと身体を通り抜ける感覚がありました。山崎さんもごくごく自然な身体になり音を奏でていました。いつも我々は公演をするために、よりいい空間を求め探し続けていますが、野外に勝るものはないのではないでしょうか。野外には天候や電源など大きなハードルがありますが、近い将来、野外での公演を実現させたいと強く感じました。

しかし、東京都現代美術館の空間の文脈はほとんど感じられなかった。常設展で岡本太郎氏の巨大壁画「明日の神話」を展示していたのですが、場の力がなく、作品からはあまりエネルギー感を感じることができなかった。メキシコのホテルで観ていたら違う印象だったと思う。ここに足を運ぶ人は何かを求め来ているのでしょうが…今回は「通路」展があったのでたまたまなのだろうか?やはり、音楽も美術も場の空気感が大切なのだと感じました。

at 18:41│コメント(1)トラックバック(0)go taneda │

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この記事へのコメント

1. Posted by じゃむ   2008年04月17日 19:32
こんにちは。
岡本太郎氏の「明日の神話」は確かメキシコの大金持ち?!の依頼者から頼まれて生まれた作品で、その後修復などが必要になっているにもかかわらず向こう側の経済的な問題で修復が行われず、作品は作家の故郷である日本に帰ってきたと言うか、引き取られたらしいですね。買い取ったと言うことなんでしょう。ところで、いくらで? 誰が? 気になります。
作品が制作された地、メキシコで修復をし、改めて展示するという方向へは持っていけなかったのでしょうかね?
現在は東京現代美術館に展示されて、後々は渋谷へ行くみたいです。
http://www.shibukei.com/headline/5098/
なぜ渋谷なのか?
日本首都の中心地だから?
今いち理解できないのが私の本音です。
作品の大きさには確かに圧倒されますが、設置される場所によって作品の意味合いも少し変わってしまうと思います。

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