2011年06月07日

3日(金)。オペラシティリサイタルホールで開催された「木ノ脇道元作品演奏会」が無事終わりました 。たくさんのご来場ありがとうございました。 

13時半に会場入り。fly-soundの福岡さんと福岡さんのアシスタントの岸本さん。会場まわりを担当していたふたりの学生さんがすでに音響システムのセッティングを終えてくれていました。感謝いたします。ピアノの調律後にサウンドチェック。 卓はallen&heath。今日は福岡功訓さんと音つくり。
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メインスピーカー8cmのフラット(平面波)ユニットが16発のものを前方左右1本ずつ。このスピードとエネルギーはリアルな音の空気感を実現してくれる。
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48cmと38cmのウーファーを前方に左右2本ずつ。作品「あっちの岸」のために福岡さんに増強していただく。
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38cmウーファーの上にメインスピーカーをセッティングすることで、最前列から最後列まで音を届けることができる。
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後方にREXスピーカー。わたしもはじめて音を奏でるREXの最新バージョン。
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上下6つフラット(平面波)ユニットで構成されている。
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ユニットは大小8cmから30cmを配置。
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指向性の音がおわんをひっくり返した様な反射版に当たり360度に音を奏でることができる。極致のアンビエントスピーカーです。
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まとめて多くの時間を取ることはできませんでしたが、しっかりサウンドチェックの時間を取ってもらえるように考えていただいていて、最後の最後まで音つくりに集中できることができました。木ノ脇さん、花田さんありがとうございました。

ゲネプロ。わたしが参加する「Ascender」「あっちの岸」。「Ascender」では、わたしの音が木ノ脇さんの繊細なフルートの音色をマスキングしないよう全体の音を感じながらボリューム演奏する。岸本友恵さんに聴いていただきアドバイスを受ける。岸本さんにはON-COO Projectの作品「森のサカナ」からずっと手伝ってもらっています。信頼しています。「あっちの岸」は、さとうじゅんこにも聴いてもらう。皆がさとうの意見を求める。12人のフルート、朗読、そして、わたしの音。どんどん音を削っていきシンプルにしていく。会場でなければわかならいことがある。どんどん良くなっていく。最後まで音を磨き上げる。

オープニングは「Ascender」。木ノ脇さんのフルートとわたしの音の作品。張りつめた空気感をつくりせめぎ合うことができました。せめぎ合うことでほんとうの調和が生まれる。現代音楽、音楽の世界に風穴を開けることができたのではないか。多くの賞賛の声にあらためて木ノ脇さんがわたしの音を感じて作品つくりをしてくれたのだなと思いました。木ノ脇さんに何度も自宅スタジオに来ていだきリハーサルを繰り返しました。リハーサルが大切だということを痛感いたしました。また、MAX/mspプログラミングでアプリを開発していただいた三浦秀彦さん。音響システムを協賛していただいた田口和典さん、Taguchi、ON-COO Project。音つくりをご一緒した福岡功訓さん。岸本友恵さん。そして、さとうじゅんこ。多くの方に力をいただき、この日この時間、この場のlive演奏でしか実現できなかったでしょう。これを多くの方に体感していただけて幸せでした。今後、この作品は多くの機会に演奏したいと思います。今回、聴けなかった方々も楽しみにしていてください。
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「あっちの岸」。ここにいざない。あっちにみちびく。フルートの空気感が心地よかった。最後は益子で録音した蛙の合唱を、虫の音のような空気感にし生命のエネルギー感を描きました。REXスピーカーが力をかしてくれた。

エンディングは当初予定になかったアルヴォ•ベルトの「鏡の中の鏡」(1978)。フルートとピアノの演奏。3月11日。レクイエム。

次に繋がる演奏会でした。このような機会を与えていただき木ノ脇さんに心から感謝いたします。わたしはやはりliveが好きです。とてもとても楽しかった。現在、長い時間がかかっていますが、ずっとこもって新作CDを制作しています。リリース後はどんどん外に向けて発信していきたいと思います。楽しみにしていてください。

今日は父と母も関西から聴きに来てくれました。ありがとう。






go tanedaprojectsuara at 23:52│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │

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