2012年04月04日

3月22-23日。この冬、四回目の北八ヶ岳に、二回目の雪山縦走単独登山に行きました。新宿駅8時発スーパーあずさ5号で茅野駅へ。茅野駅からバスで渋の湯に11時半に到着。途中、カモシカと遭遇。しっかり目が合いました。雪の中でも会えるかな…。

今回は初日に憧れの天狗岳に登るので、できるだけ出発がスムーズに行くように、バスの後方でレインウェアやスパッツなどの準備をする。今回もアイゼンに、そして、はじめてピッケルに力をかります。今日は曇りで風が強い。渋の湯の神社で無事下山できるようお願いする。

011

自宅で作成した登山カードを登山箱に投函し出発です。出発してすぐ雪の質がこれまでとまったく異なるのに気づく。

015

雪が固い少し凍っている。アイゼンが力を発揮します。

017

木の皮がきれいに剥けている。

019

木に雪が積もっていない。春が近いのか。

023

024

空がひらけてくると…。

027

大好きな山小屋。

028

黒百合ヒュッテです。天狗岳に登るために足を速めて1時間強で着くことができました。

031

目の前の斜面も健在です。山小屋でトマトスープ、ドライフルーツ、ナッツ類を食べてエネルギーを蓄える。

029

ザックを置いて、ピッケルを持って天狗岳にアタックです。

033

雲行きが怪しいです。

037

天狗岳をのぞむ。雲が…。

038

登るとどんどん風が強くなる。

039

東天狗岳の大斜面。

043

急斜面。森林限界を越えると猛烈な突風が襲う。ピッケルで雪面を深く突き刺し、アイゼンで足下をしっかり確保し一歩一歩少しずつ進む。

045

大斜面を登りきってホッとひと休みです。

050

大斜面の先の雪はほぼ凍っています。アイゼンを最大限に生かします。

052

この時点では西天狗岳の美しい姿も見えていた。しかし、その先にはこの厚い雲…。

056

進むべき先が白くなっていく。

058

062

樹林帯を抜けると「ゴー」という轟音が響き、真っすぐ立っていられないほどの豪風。滑らないように慎重に攻める。

065

容赦なく猛風が襲います。脚を踏ん張り耐えます。なかなか先に進めません。風が弱まった瞬間に歩きます。地吹雪で露出している顔の部分が痛い。ここまでくるとトレースはありません。焦らずゆっくり歩みます。強風のなか身体はとても静かです。微かに東天狗岳の頂上が見えてくる。

068

とうとう2,640mの東天狗岳に登頂しました。後ろは真っ白です。

071

これは喜んでいる顔です。

091

感慨深いです。

075

記念に写真を撮ろうとするが、突風が舞いなかなか撮れませんでした。

083

2,646mの西天狗岳。いざ向かおうと…。

097

ん…山がない。

096

西天狗岳への登りは雪崩や滑落などの話ではなくホワイトアウトです。静けさが響き渡る。

101

迷わず引き返すことに…次の楽しみにしたいと思います。後ろを振り返ると崖です。少しでも気を緩めたら持っていかれます。

117

戻ります。

119

大斜面。雪が深くなったところで滑落した際に、ピッケルで止まる練習をしてみる。全身で止めにいかないとなかなか止まらない。いい経験になりました。

120

124

ピッケル

130

アイゼンが東天狗岳登頂を実現してくれました。感謝です。

128

136

登った東天狗岳の大斜面を望む。あれを登ったと思うととても不思議な感じです。

142

西天狗岳の頂上は雲のなかです。行かなくてよかったです。そういえば、たったひとりの山行でした。

145

黒百合ヒュッテの静かな佇まいを感じてはじめてホッとする。

150

ただいまです。

153

向かいの斜面は翌朝にでも登ろうと思う。

152

氷点下10℃。やはり少しあたたかくなった。

158

今日も前回と同じ個室。啄木鳥の巣です。また戻ってきました。

160

落ち着きます。

159

啄木鳥の巣の窓からの風景。身体を清める。

161

今日はわたし以外にふたりだけ宿泊です。おふたりは自炊のようで、あったかいコタツでひとりでの食事です。とっても贅沢です。

162

黒百合ヒュッテのスタッフの方々はとても心静かで最高です。

166

薪ストーブの火を眺め音に耳を澄ませ、山小屋の静けさを心と身体で体感します。

180

179

2006年のヤマケイJOYという山雑誌に黒百合ヒュッテの特集記事があり、外のランプが灯った黒百合ヒュッテの姿を見たいと思っていました。無理を言ってスタッフの方にお願いすると、みなスイッチの場所がわからず一生懸命探してくれました。感動です。

203

氷点下10℃のなかで、宿泊している3人とスタッフの増原さんを含めた5人で、静かに眺め、撮影会となりました。

212

消灯時間の20時半になり個室に戻り、明日の山行に思いを馳せながらストレッチをして静かな静かな眠りにつく。





go tanedaprojectsuara at 21:00│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字