2013年04月08日
12月27日。 群馬県と栃木県の境界にある白根山(標高2,578m)を歩いて来ました。奥深い山で電車とバスとタクシーで片道4時間半。丸沼高原スキー場から行きは登山口までコンドラ。帰りはコンドラの最終便が早いので使えず。日帰り登山者には厳しい条件で、平日でもありましたので、なんと登山者はわたしひとりだけでした。あぁ静かな山行が体感できると喜びもスタートから思い知らされる。クリスマス寒波で積雪の量がすごく、いきなりトレース(踏み跡)がなく、膝下のラッセル(深雪の中を雪を踏み固めて道をつくりながら進む)からはじまる。
出発前に白根山をのぞむ
眩いばかりの青空
山頂あたりのロックガーデン。下山時に夕陽で染まる。
はじめはツボ足(登山靴のみ)で挑戦していましたが、深い雪のなか急斜面の連続でたまらずアイゼンをつけました。
大日如来の小さな石像が雪に包まれる
雪をキャンバスに…
木のディテール
磁場がゆがむ
途中、膝上や腰あたりまでのラッセルになり、ルートを三回も見失う。登りだけで5時間近くかかり、さすがに単独での深い雪山に限界を見ました。
やまやまやま
生クリーム
自身のつくった道を下る
あぁ陽がしずむ
夕陽に色づく雪と氷柱
陽が暮れる前に静かにたたずむモンスターたち
下山は一日に二本しかないバスの最終便に間に合わせるために、自身でつけた道を頼りにスピードあげる。ふと振り返ると夕陽に染まった雪の白根山が… 特に雪山は日が暮れる前には下山しないと危険なので、夕陽に染まる山に触れられることはあまりありません。しばし時間も忘れて見つめる。遠くまで来てほんとうによかった。
夕焼けに山が浮かぶ
最後は真っ暗な誰もいないスキー場を滑るように歩き下る。そして、また振り返ると…。
月明かりに浮かぶ白根山。
ヌシのクチナワが厳しく見守ってくれているようでした。
ヌシのクチナワが厳しく見守ってくれているようでした。
今回の山行は新しい体験もできましたが反省点も多く、やはり一緒にアタックしてくれる方がいると心強いと感じました。まぁひとりが好きなのですが…いま心も身体も静かです。