2013年04月15日

2月25日~28日。北アルプス 常念岳(2,857m)と蝶ヶ岳(2,677m)の縦走をし無事下山しました。ご一緒した美術家の千田さんは安曇野に暮らし、雪山経験がとても豊かな方で、今回の山行で多くのことを教えていただき、自身に足りないものを痛感しました。

24日の夜に千田さんの車で、標高800mのところにある彼のご自宅に前泊。わたしのザックでは入りきらないので、千田さんの65+10ℓのザックをかりてパッキング。巻きストーブの音をかすかに感じながら眠る。

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安曇野から深い雪の常念岳をのぞむ。

北アルプスではめずらしく4日間ともお天気に恵まれました。まずビーコン(雪崩対策用のひとつ)を身体に付ける。登山口までの林道を延々10キロはじめからラッセル。途中、登山口までに尾根があり急な登りで一気に標高を上げるが、森林帯にはいっても深い深いラッセルが続き、標高1,700mぐらいの木々に囲まれたところにテントを立てる。静かな夜でした。

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ほりでーゆ~四季の郷の駐車場に車を置いて林道ゲートから出発。後ろに真っ白な常念岳を望む。ほんとうにあんな高いところに行けるのかな…。

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10キロの林道。この山行で唯一のツーショット。

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初日は標高1,700m付近の木々に囲まれたところ。ここにテントを張りましょう。

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シャベルが大活躍。

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テントを張ったらホワイトガソリンストーブで雪をとかして水つくり。

2日目もやはり深いラッセルが続き、なんと山頂まではたどり着かず、常念岳の壁は高いと実感。陽が暮れる直前に前常念岳に着き、避難小屋の入口の雪を、ふたりでシャベルで掘り出そうとするが入口が見つからず、風の強い稜線にテントが飛ばされそうになりながら立てる。千田さんがエベレスト(重量5.5kg!)にも対応できる優れもののテントを持ってきてくれましたので、風と夜になったら降り出した雪をしのぐことができました。

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深い深い雪。よじ登るラセッル。

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やっとピラミダスな常念岳の姿が見えてくる。

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2日目も山頂に届かず。前常念岳から望む太陽の虹。

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稜線にテントを張る。一晩中、風と雪が舞う。

3日目の朝だけ雲に覆われて風も強かったのですが、とうとう常念岳に登頂しました。写真は山頂にアタックする千田さんの頼もしい背中。常念岳は高い山でした。山頂でしばらく写真などを撮っていると、スーと雲が流れ穂高の山々が姿をあらわす。あこがれの涸沢カール、槍ヶ岳などなどあまりの美しさと厳しさに声が出なかった。

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3日目の朝。常念岳にアタック。

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千田さん撮影。 

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常念岳山頂は雲が包む。

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千田さん撮影。

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少し青空が…もう少しで山頂です。

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2日間の長い長いラッセルの後、常念岳山頂へアタックする千田さんの頼もしい背中。 

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3日目にとうとう常念岳登頂。

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あこがれの槍・穂高連峰。

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槍ヶ岳のアップ。

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涸沢カールのアップ。

そのまま稜線を歩き蝶ヶ岳を目指す。途中、60°の雪の斜面を降りる時は、千田さんにアドバイスを受けながらピッケルとアイゼンに命を預けました。技術不足で喉がカラカラになりました。また昨夜の雪でさらにラッセルが深くなりアイゼンからわたしはワカン、千田さんはスノーシューに変えるがなかなか進めず。途中のピークでまたアイゼンに変え、風速15mを踏ん張っていた時に、白雷鳥に出会うことができました。羽を膨らまして強風と寒さに立ち向かっている姿は美しかったです。陽が暮れる前になんとか蝶ヶ岳冬季避難小屋に到着。下山できず小屋のなかにテントを張って朝を待つ。

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蝶ヶ岳へ。後ろを振り返り常念岳を望む。

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アップダウンを繰り返す尾根歩き。

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美しく厳しいたたずまいの穂高の山々。

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蝶ヶ岳までの道のりは遠い。深いラッセルの登り。

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雪も吹き飛ばす稜線の強風に耐える白雷鳥に出会う。

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これを超えると蝶ヶ岳冬季非難小屋に着く。

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千田さん撮影。

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千田さん撮影。

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太陽が穂高連峰に沈む。

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美しい夕焼け。

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千田さん撮影。

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千田さん撮影。

翌日、陽が登る前に出発し蝶ヶ岳山頂へ。月明かりに照らされる穂高連邦、反対には雲海が広がり富士山の姿も…一生に一度。体感できるのかわからない山々にたくさん触れることができました。

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4日目の朝。月明かりに浮かぶ穂高連峰。

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明るくなってきました。
 
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反対は雲海。

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蝶ヶ岳登頂です。

下山も深いラッセルに苦しみながらも楽しい尻セードを使って一気に下る。川では北アルプスの極上の天然水をがぶがぶ飲む。ほんとうに美味しかった。おみやげにもする。今回、水の大切さを強く感じました。テントを張るとまず雪を溶かして水をつくるのですが、歩いていると水がなくなりかけて、そのまま雪を入れたり、木の枝についた氷柱を食べたりして渇きをしのぎました。いまのところお腹は壊していませんが…。下山後に入った温泉でたっぷりのお湯はとても貴重でありがたいと思いました。

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下りもワカンをつけてラッセル。尻セードで一気に下る。

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北アルプスの極上の天然水をおみやげに…。 

三俣の登山口からゲートまでの10キロ。行きよりもさらに雪が深くなり足取りも重く苦しみましたが、途中からゲートまで熊の親子と思われる足跡が続き、緊張感がうまれ少し元気になる。もう冬眠から目覚めていて北アルプスも春が近いんだな…と感じました。

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雪崩の後…雪崩れた雪は氷のように硬かったです。
 
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最後に10キロの林道。ラッセルを振りかえる。
 
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途中から出発地点の林道ゲートまで熊の親子の足跡…もう目覚めています。北アルプスも春が近い。

今シーズンはもう雪山にはいかなくてもいいぐらい充実した3泊4日の山行(4日間。我々以外には誰もいませんでした)でしたが、今回、2泊3日の登山計画でした。予備日を1日もうけていましたが、多くの方にご心配をおかけしてしまいました。わたしのどうしても行きたいと気持ち…とても反省しています。今回の山行であらためて心と身体を整えようと思いました。このような機会を与えていただき、千田さん、そして山に感謝します。厳冬期 北アルプス。次は技術、体力、そして心をレベルアップして挑みたいと思います。

山で過ごした4日間。太陽が沈むと風が舞い太陽が昇ると風が静まりました。山の音を体感しました。音つくりにいかしていきたいと思います。

 


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