2005年09月

2005年09月27日

25日。11月25~27日新国立劇場で公演する「いぶき~奇蹟の大地~」のリハーサルでした。森山開次さん、宮崎秀人さん、柴田好さん、橋爪さんが参加。宮崎さんのビジョンを聞き、私と森山さんは案を交わす。

そして、いきなり(先手で)森山さんが無音で即興なし(しっかり空間と振付を構成)で30分の踊りを魅せてくれました。森山さんは特別な存在です。彼と共演できるのはほんとうに幸せだと感じました。音は音で、踊りは踊りで、花は花で、それぞれがそれぞれのビジョンを描く。私は音を奏でて構成せず、イメージする時間を大切にしている。頭の中で音を奏でる。森山さんもイメージする時間をとても大切にしている。そして一気に放つ。

これまで森山さんとは新国立劇場で「弱法師」「OKINA」、N.Yで「katana」作品で共演しました(「art live - sound+dance+visual vol.3」ではsuaraのガムランで共演、青山円形劇場「あらわさのくう」ではさとうじゅんこが共演)。私の音と森山さんの踊りが同じ空間に投げ出された時…何かが弾ける。次は音を奏で森山さんの構成を壊したい。そして再構築を繰り返して、作品を高めていきたいと思います。

同時公演は能美健志さんと高田みどりさんの(打楽器)「法悦」作品です。私は能美さんとは「四季」「Direction of Hamonization ?」で共演しています。この作品も楽しみです。たくさんの方に観ていただきたいのですが、すでに前売チケットが残り少ないと聞きました。チケットはお早めにお求め下さい。

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2005年09月25日

23日。BABY-Q Dance Company「ALARM!」- zero hour edition -最終公演。多くの方の力で無事終了しました。ありがとうございました。私の音が新しく加わり作品として少しは深みができたと感じました。オープニングのシルエットでの東野さんと上月一臣さんのダンス。言葉やシンプルな音。煙巻ヨーコでの“間”を感じさせる音、樋口洋子さんとソロダンスと斉藤洋平さんの映像シーンなど、音によってダンサー独自の空気感を感じることができました。私も新しい音を引き出していただきました。この作品に参加できたこと感謝しています。

公演後、東野さんに引き合わせていただいた舞踊評論家の石井達朗さん、世田谷美術館のキュレター塚田さん、芸術文化地域活動「楽の会」代表・プロデューサーの清水さん、多くの舞台衣裳を手がける堂本教子さん、大駱駝艦の麿赤兒さん、山田せつ子さんなどと話す。

能美健志さんとの「四季」作品で舞台監督助手をしてくれた山本さん、Fourth Floorの宮坂さん、suaraのガムランで一緒に演奏している三浦さん、芸大のガムランでご一緒している中西さん、森山開次さんのマネージャー橋爪さん、横浜市文化芸術都市創造事業本部の鬼木さんにも観ていただける。皆に楽しめたと言っていただける。

搬出作業後、会場近くのCafeで石井達朗さんとさとうじゅんこと話す。力作で意欲を感じたとのこと。トヨタアワード受賞者公演としてはクリアー。しかし、要素の多い舞台は手放しで良かったとは言えない。今後「ALARM!」作品は強い一本の線で繋げていかなくてはいけないと思う。今後も関わることができるのなら、いい意味で戦っていきたいと思います。

今回は会場入りしてから、なかなか音だけに集中することができなかった。これまでほんとうに恵まれた環境でやっていたんだと痛感する。どんな状況でも楽しんで進めていきたい。それは自分だけではどうにもならない。舞台に参加する全員がモチベーションを上げる必要がある。いい作品にする為に悪役になるのはそんなにいい気分ではない。ひとつのビジョンを目指して個々で意識することが大切です。

今後、BABY-QはN.Yとパリで公演を控えています。今後の成長がとても楽しみです。

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2005年09月23日

22日。BABY-Q Dance Company「ALARM!」- zero hour edition -初日。本番前に2回目のゲネプロ。やっと作品として感じることができた。ダンサーのモチベーションも上がってきた。煙巻のシーンは音を感じてとてもいいパフォーマンス。夜の本番が楽しみになる。

一回目の公演が無事終る。ダンサーは少し緊張していた様子だがそれぞれ持ち味を出していた。音は満員のお客さんに吸収された。明日もう一度音つくりを見直すことになる。

公演後に東野さんと乗越たかおさんとのアフタートーク。東野さん自身のことに限定され、作品のことにはほとんど触れず物足りない感じ。少し残念。お客さんからの質問もなく、今後の課題になったのではないでしょうか。今回はとても要素の多い舞台作品になりましたが「チャンネルを回したような」という東野さんの言葉がキーになります。

お客さんは満員で関係者や批評家も多く観に来ていた。「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2004」受賞者公演で注目されているのが伝わる。アフタートーク後に乗越さんをはじめ、「art live - sound+dance+visual vol.5」の批評を書いていただいた雑誌編集者・ライターの稲倉達さん、演劇・舞踊ジャーナリストの堤広志さん、舞踊研究・評論家の國吉和子さん、山海塾の天児牛大さん、山口小夜子さん、REALTOKYO・アート雑誌「ART iT」編集長の小崎哲哉さんらと話す。「sound+dance+visual」のアートディレクション・三浦秀彦さん、映像作家のLudovic Xasderaさん、舞台衣裳を手がける川口知美さんも観に来てくれる。

明日はもう最終日。いい公演をしたいです。

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2005年09月22日

◇◆BABY-Q Lab.よりパフォーマンスのお知らせです。◆◇
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TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2004 受賞者公演
BABY-Q Dance Company 『ALARM! - zero hour edition -』

世界で交錯する虚構と現実の中で、鳴り響くALARM!、、、、、、
包まれる原始的な肉体の孤独。

2004年《TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2004》にて『ALARM!』を上演、【次代を担う振付家賞】を受賞。2005年《横浜ソロ×デュオ<Competition>+》にて『Zero hour 0000 』を上演、群舞部門グランプリ【未来へ羽ばたく横浜賞】を受賞した2つの作品を統合発展させたBABY-Qのこれまでの活動の集大成となる作品。この作品は、この秋にDance Theater WorkShop (NY)/Centre des arts (Enghien-les-Bains)/パリ日本文化会館 (Paris)でも上演します。

日時>>>
2005年9月22日(木)   19:30開演       
        23日(金・祝) 15:00開演
※22日終演後、ポストトークあり。ゲスト=乗越たかお

会場>>>シアタートラム

構成・演出・振付 <<< 東野祥子
出演 <<< 川崎麻生、樋口洋子、上月一臣、山本泰輔、ケンジル・ビエン、 田村篤史、溝口寛子、東野祥子
音楽 <<< 豊田奈千甫(BABY-Q)・種子田郷(project suara)
映像 <<< ロカペニス(斉藤洋平・森田兼一)
美術 <<< Destroyed Robot(野津哉美)
照明 <<< 柿嵜清和
音響デザイン <<< 磯野順一(Taguchi)
音響システム <<< Taguchi
楽曲提供 <<< さとうじゅんこ(project suara)

チケット料金>>> 
前売 一般2,500円、ユース2,000円/当日3,000円
※この他詳細はURLまで>>> URL. http://www.baby-q.org/

前売チケットをご希望の方は、私にメールか電話をして下さい。当日、窓口受付で取り扱いさせていただきます。よろしくお願いします。

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21日。会場入り2日目。さっそくサウンドチェックをはじめる。今回はTaguchiに制作していただいたPCOCCケーブルを持参する。癖が無く、スピード感もあり、解像度も抜群に高い。その透過音響エネルギーを肌で感じる。妥協のないとても高いレベルにきた。舞台に自然な音のリアリティー(空気感やテクスチャー)を奏で、私も一人のパフォーマーとして存在させたい。

場あたりでパフォーマーの立ち位置など照明のチェックをする。煙巻の音は頭のなかで出来ていたので、短い時間で集中して構成していく。苦しんでいたのが嘘のように構築できる。これまでの自分にはない音が出来る。これも煙巻ヨーコの存在を感じたから…嬉しい。

夜はゲネプロ。後半に入ったところでMacが固まる。皆に待っていただく。いい流れで来ていたのでガックリ。本番ではなかったが通しでMacが固まったのははじめての経験。原因はわかっているので明日までには解消したい。帰ってからバックアップデータを豊田さんに渡すために制作する。

明日(22日)はいよいよ本番です。今回は要素の多い舞台で苦しんでいますが楽しみたいと思います。音、踊り、映像、照明、美術…日々パフォーマンスは良くなってきています。ぜひ体感して下さい。

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