2011年11月

2011年11月30日

19日。兵庫県宝塚市立国際・文化センター小ホールで開催された「きいて・みて宮沢賢治」第六回 -ちいさな賢治の祀り- の朗読の会に出演する母から依頼され、宮沢賢治の「蜘蛛となめくじと狸(青空文庫)」の朗読作品の音楽をつくりました。初共演です。

わたしの母はソプラノの歌い手ですが、最近、朗読の活動をしています。本番当日はLIVEでの演奏ではなくCDで音を奏でます。

「蜘蛛となめくじと狸」を読み、自身のことを言われているようで、あぁだからこの作品を依頼されたのかと感じつつ、「林のなかをさまよい旅するさま」を音にしました。朗読作品の音つくりとても楽しかったです。

19日の本番では、スピーカーシステムも導入できないので、この空気感をどう表現できたのか…妹から「身震いした」とメールをもらいホッとしました。いつかスピーカーを持ち込みLIVEパフォーマンスで競演できたらなと思う。それまでしっかり精進しなくてはね。



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2011年11月29日

翌朝。朝食後に雪を眺めながらまた温泉。温泉三昧。何とも美しい。山の呼吸が感じられる。

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宿をあとに…晴れ間が見えてくる。だんだん雪は消えていく。

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りんご園が美しい。山の麓りんご園。野生のフクロウが帰ってくるところ。去年の大雪で木がだいぶ駄目になったとのこと。雪にも負けなかった貴重なりんごをいただく。ふじがとても美味しい。

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横手に着く。雪はすっかりなくなり紅葉が美しい。

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横手やきそば四天王店の食い道楽で横手やきそばをいただく。

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夜はさとうじゅんこが高校生の時に食べに来ていた、秋田大学の目の前にあるレストラン エムに食べに行く。

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店主やおかみさんのあったかさがお店を包みこみ、やさしい気持ちになる。

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さとうもとても嬉しそう。さとうが通っていた時にはなかったプリンもいただく。絶品でした。

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翌朝。日本海を観にいく。

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最後は秋田キャスルホテルで、比内鶏の親子丼をいただく。美味しかった。

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新幹線で虹が追いかけてくれた。

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最後に秋田県民謡になってる「長者の山」を観られて幸せでした。

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「盛る盛ると 長者の(ちょうじゃ)の山盛ナ 盛る長者の山サーサ 末永くナ…」

雪のおかげで静けさが身体に染み込みました。この体感を音にしないとね。ほんとうに楽しい旅でした。



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2011年11月28日

16日。秋田県の大曲に行きました。前日に冷えこみ雪が積もりました!嬉しいです。

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稲庭うどんの里。「佐藤養助 総本店 いなにわ」で稲庭うどんをいただく。うどんがぴっかぴか〜☆とってもとっても美味しかったです。

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小安峡谷の大噴湯に行く。雪と紅葉と温泉…最高に贅沢な組合せです。

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う〜ん。美しい。

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この景色を見ながら温泉に入れたら最高ですが、湯の温度は91.3℃。川も滝もすべて熱い温泉。もったいない。

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まさに大噴湯!すごい大地のエネルギーです。

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本日の宿。上畑温泉のさわらびへ。窓からは雪…とても静かです。さっそく雪を見ながら温泉にはいる。

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晩ご飯。食べきれないほど美味しくいただき、少し休んで温泉。真っ暗ななか雪が降り出し幸せな時間。二時間も雪見温泉を楽しむ。静けさが身体を包む。



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2011年11月27日

11日。北とぴあ さくらホールに、北とぴあ国際音楽祭2011 モーツアルトの歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」を聴きに行きました。

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ソプラノに高橋薫子さんや森麻季さんなど豪華なメンバー。さとうじゅんこも参加している北区民混声合唱団が共演。寺神戸亮さんの指揮によるレ・ボレアード。

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古楽器の響きが18世紀に連れて行ってくれました。

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オペラ。ただただ楽しむもの。わたしもシンプルに楽しませていただきました。北区の活動は素晴らしいですね。





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2011年11月26日

9日。秋から冬にかけて「駅から山あるき」をテーマに、気軽に登山を楽しもうと思い、第一弾として秩父の丸山・日向山に登りました。丸山・日向山は標高960m、標高差654m、歩行距離11.6km。歩行時間は5時間を予定しています。

池袋駅から西武池袋線で1時間半。飯能駅で乗換え芦ヶ久保駅に着く。芦ヶ久保駅で登山届けを出す。

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登山入口に着くと“熊さんにお願い”「…襲わないようお願いします。」という看板があった。熊がいるのか…この時期は熊よりもスズメバチがこわい。気をつけよう。

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車道を徒歩25分ほどで登山口に着きました。車道のすぐそこは山だった。徒歩25分で素晴らしい絵。

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いきなり杉林。

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熊の寝ぐらのような穴。やっぱりいるのか…。

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木がガシッと大地をつかんでいる。静かな力強さを感じる。

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だんだん車の音が消えていく。しばらくすると、川のせせらぎも、風が舞う音も、鳥の声も聴こえない、だだ、山の呼吸のみが聴こえる瞬間が訪れる。来てよかったと感動し身体の静けさを感じる。

オーブ?

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ポツンと真っ赤な実が現れる。

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大野峠に着くとパーンと視界が広がる。以前、登った筑波山が見える。

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日光や那須の山々。美しい大地と空と雲。風の舞を身体で感じる。最高の時間。

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大野峠から丸山への静かな尾根道を歩く。落ち葉の踏みしめる音だけが響く…心地いい。

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丸山山頂までもう少しのところで広葉樹の林に入る。

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ナツツバキの幹はとても輝いていた。

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山頂に着く。途中、少し道を間違えたが、バナナ休憩で力をもらってほぼ順調でした。

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ここまで人工的なものはほとんどありませんでしたが、山頂には巨大なコンクリートの展望台があった。しかし、奥多摩、奥秩父、両神山、八ヶ岳、浅間山、日光、赤城山などなど360℃の展望。

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雲も美しい。

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ここからも筑波山が見えた。幸せです。

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耳を澄まし音を感じる。

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山頂でおにぎりとつくってポットにいれてきた豆腐の赤出しのお味噌汁をいただく。山でいただく味噌汁は最高の贅沢。身体が暖まるのはもちろんのこと、心と身体にエネルギーをくれる。デザートにカマンベールチーズ。チーズもパワーになる。ほんとうに静かな時間が流れる。

丸山から日向山へ。ここからの眺める山々は色づいていた。

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果樹園分園分岐からジグザグに下っていき、山の神で日向山に向かわずに沢沿いのコースへ向かう。日向山は次回の雪山登山で…。

果樹園公園村は途中からアスファルト道になりましたが、静かで果樹園のあたたかい空気感を感じさせてくれました。また、出会う地元の方々は、みな笑顔で「駅はこちらですよ」と声をかけてくれる。嬉しい。

武甲山。石灰岩の採掘のために削られた姿。その姿は泣いているようで力強かった。ここに暮らす方々はずっとこの山を感じて生きているのだ。

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芦ヶ久保駅に予定通りに着く。暗くなる前に着けた。道の駅で地元の野菜などを見ていると外はあっという間に真っ暗に…。

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はじめての「駅から山あるき」で、とても素晴らしい山と出会えました。道も覚えたので、次は雪が降った時に来てみたいと思いました。さらに静かな空気に触れられるでしょう。この身体の静けさを感じ、静かで力強い音をつくりたいと思います。山は最高です。ありがとう。





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