2012年11月

2012年11月24日

※8月に岩手山、谷川岳(西黒尾根ピストン)。9月に那須岳(朝日岳~三本槍岳~茶臼岳)、仙丈ヶ岳。10月に北八ヶ岳の双子池にテント泊、両神山と歩きましたが、なかなかblogにupできないので、先週、登った雪の谷川岳を先にupします。

16日。今年の夏に雪山の下見で登った水上の谷川岳を歩いてきました。夏は西黒尾根ピストンでしたが、新雪が思った以上に深く、天神尾根ピストンに変更しました。

15日は吹雪になり雪が積もり、16日は晴れの予報。この日しかないという山行になりました。谷川岳は1〜2月になるとあまりにも深い雪のため、単独ではまず難しいため、冬山のはじめをねらっていました。しかし、登りははじめから膝下までのラッセル(登山で深雪の中を雪を踏み固めて道をつくりながら進むこと)、途中からは膝上までのラッセルになりさすがにきつく、とっても時間がかかりました。また、山頂付近は雪が固くアイゼンを使ってなんとか登頂できました。

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スタートは曇り空の谷川岳。雪山の厳しい顔に心震える。

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登山口からしばらく登ると膝下のラッセル。

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青空が顔を出す。思わず笑顔。

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雲が一気にあがる瞬間に立ち会える。スカイラインの美しい万太郎山。

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このあたりから膝上のラッセル。

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木々も雪衣。

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真っ青と真っ白の競演。

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小枝の樹氷。

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肩ノ小屋に到着。

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反対側の壁は雪衣。

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えびのしっぽ。

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行動食を取っていましたが、ずっとラッセルだったのでお腹が減り、シャリバテになりそうだったので、この雪の絨毯のベンチでお昼ごはん。右に一ノ倉岳。

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正面に万太郎山の尾根を望みながら贅沢にお食事。身体にエネルギーが…よかった。

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山頂近くの標識も青空にはえる。

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雪の華。

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トマの耳(1,963m)に登頂。下山のためショートスキーをセットしている方に記念に撮っていただきました。標識はえびのしっぽで隠れています。

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トマの耳から望む一ノ倉岳のカール。この裏側は平均斜度70℃の一ノ倉沢大岩壁。多くのクライマーが挑戦し2005年までに781人の方が亡くなっている。遭難死者数は世界的に見ても他の山の追随を許さない。「魔の山」。手を合わす。

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トマの耳から望む谷川岳山頂のオキの耳。行くべきか行かざるべきか…。

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谷川岳は、トマの耳(1,963m)とオキの耳(1,977m)と呼ばれる二つのピークを持つ双耳峰。この日、トマの耳に登頂された方はいましたが、その奥にあるオキの耳に登頂したのはわたしだけでした。ふたつの頂上の距離は短いのですが、大雪によって尾根が細く切り落ちているため、なかなかアタックするまで心の時間が必要(どこを歩けばいいのだ〜って感じ)でした。

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よしアタックしようとした一歩目でいきなり腰まで埋まる。あぁこれは無理だな…と思ったら急に気が楽になりましたが、雪に埋まったまま、この時期は雪崩もないし、風もほとんどない、こんな機会は二度とないかもしれない、どこかにルートがあるはずだといったん戻り、再チャレンジしました(でも山ではやめる勇気が大切なのでしょうね。わたしはまだまだなかなかできないのですが…)。

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雪のレリーフ。どこを歩けばいいのか?慎重に勇気を持ってレリーフにトレースを描く。

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オキの耳にアタック。後ろを振り返り自身のトレースを確認しトマの耳を見上げる。

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12本爪のアイゼンもつけ…。

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とうとう谷川岳山頂「オキの耳」に登頂。独り占めです。山とお天気に感謝します。

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山頂から望む白毛門山に厳しく見守られる。

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山頂から望む万太郎の谷底。吸い込まれそう…。

山頂では雪山にはめずらしく強風ではなく心地いい風が吹いており、ほんとに静かで山々に見守られながら、身体の静けさだけを感じていました。

登りはラッセルの連続だったので積雪のないコースタイムの倍近くかかった。下山はバスの時間もあるので、アイゼンをつけながらガシガシと歩く。

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熊穴沢避難小屋。

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夕焼けに染まる山々。

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登山口近く。深いラッセルの道。

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天神平のロープウェイ乗り場が見えてきた。

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無事に下山。雪だるまが迎えてくれた。予定より1本早いバスに乗れました。

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後ろを振り返ると、先ほどまでいた谷川岳のトマの耳とオキの耳が見える。いつも思うがあんな高いところに立っていたんだと…深く印象に残る山行になりました。あらためて、山とお天気にありがとう。

山はもう冬山です。雪山は特別です。この空気感をご一緒に体感しませんか?この経験を音つくりに生かしたい。




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