2014年04月
2014年04月27日
4月27日。まだ雪に包まれている尾瀬の至仏山。残雪期の植生保護のため、5/7から約2ヶ月間は登山道が閉鎖。いましかないと準備してきましたが、電車の駅とバス停を勘違いし、気づいた時には間に合わず。機転を利かせて、何度か登っている浅間山の第一外輪山の黒斑山(2,404m)を歩くことができました。
登山道の8割ほどは雪道で嬉しかったのですが、鳥の声、虫の羽音、ほがらかな春の空気感…標高があり雪が残る山ももうすっかり春で、山が夏山の準備をしてエネルギーに満ちあふれていました。まだ雪山を求めていましたが、何だかスッキリしました。雪があればいいというのではない。風と身体の静けさを体感する、厳冬期の凛とした空気感が好きなのです。
春山になって楽しげに歩く登山者を眺めながら、夏山も楽しめればいいのだ…テント泊ならさらに山が目覚める瞬間、山が眠りにつく空気感を感じられると思った一日でした。
2014年04月14日
4月10〜14日。山形〜秋田〜山形の旅を楽しみました。海岸線に聳える独立峰「鳥海山」(出羽富士)の山麓に広がるブナ樹海に囲まれたホテルに泊まり、夕陽に染まる鳥海山(2,236m)を眺める。夜は月明かりに静かに浮かぶ真っ白な姿に魅了される。
翌早朝。空は晴れていても日本海からの風は強く、鳥海山の山頂あたりだけ雲がどんどん生まれてきました。東北の山はやはり厳しいな…と感じました。
山形では雪深く夏山スキーが楽しめる月山(1,984m)を見に行きました。立山のような雪壁が迫る。
なだらかな山頂付近。
月山志津温泉街から月山スキー場の姥沢駐車場まで約6キロの回廊。高さ5メートル以上、最高で約12メートルの雪の壁がそびえます。月山は7月まで夏スキーが楽しめるそうです。青い空とレンタカーと雪の壁。
そして、翌日は蔵王の地蔵岳(1,736m)にふたりで登頂しました。地蔵岳山頂から少し下り熊野岳のワシ岩を眺めるさとうじゅんこ。今回、車で860kmも走って、3つの山に連れて行ってくれました。感謝です。
あこがれの鳥海山。日本海まで裾野が広がっていました。山形に向かう車で、秋田側から望む鳥海山です。鳥海山に遊びにおいでと呼ばれているようでした。
山形に入った車から振り返った鳥海山です。鳥海山に抱かれた人びとは幸せです。
山形の太めの田舎蕎麦で、長さ60cmぐらいの器に盛られた板そば(むかし毛利。4.5人前ぐらいはあるかな…)。
秋田のピカピカに輝く稲庭うどん。どちらも美味しくいただきました。
荒々しい日本海。
山肌に千体のお地蔵さまが並ぶ折渡千体地蔵。「愛」というお地蔵さまのお顔。
お天気に恵まれた東北の旅を満喫しました。ありがとう。
あらきそば
http://arakisoba.com/
2014年04月02日
4月2日。群馬県のみなかみ町にある白毛門(1,720m)をソロで歩いてきました。前回(3/21)は久保さんとご一緒して吹雪になり松ノ頭(1,484m)で撤退するが、日が暮れさらに猛吹雪に…久保さんの「大丈夫です!」の言葉に勇気をもらって無事に下山。今回は天候に恵まれ快調に登頂しあっという間に下山しました。同じ山とは思えない。雪山は天候でこうも変わるのか。気をつけよう。
白毛門。まだ雪はたっぷり。この写真を撮るために、下山時に違う尾根に寄り道(急斜面で戻るのが大変でしたが…)しました。〝谷川岳 一ノ倉沢の岩壁〟おそろしいぐらい静かにそこにたたずんでいました。これを体感したかった。
白毛門から望む谷川岳。左の沢に天神平へのリフトが見えます。今季の雪山は2度これを登って尾根を山頂にゆるりと歩いただけですが、来季は日本三大急登の一つ、右の西黒尾根からアタックしたいと思っています。夏山でピストンしたことがありますが、なかなか登りがいがありました。ロープワークも必要か…ソロでは厳しいかな。
左の沢が「マチガ沢」。その昔、越後からの旅人が水上方面へ旅をしていた時に、道とマチガ沢が交差するところに建っていた三軒の小屋を街と勘違いしたことから、マチガ沢と名が付いたそうです。雪崩により削られた深く厳しい沢です。
土合駅のホーム。青春18きっぷで15:31の電車で帰る。これを逃すと次は18:21(最終)まで電車がない。下界は雪解けが進み春の陽気を感じる。
今回、登りも下りも誰にも会わずひとり旅。静かな山行は心を豊かにしてくれます。
旅の終わり。下山後の移動は山の空気感を失いたくなくて、いつも耳栓をして帰ります。…が、今回はなんとザックを担いで、さとうじゅんこが歌で参加した齋藤徹さんのベーストリオのコンサートへ。ピナ・バウシュのソリストのジャン・サスポータスさんも舞う。山の空気感を失わず楽しめました。