2006年10月17日
14日。新潟の燕三条エフエム放送【ラヂオは-と 76,8MHz】から、申し込んでいた、最後の「瞽女唄伝承者」で無形文化財の小林ハルさんのCD「瞽女 小林ハル 母の墓前で涙の絶唱」が届く。小林ハルさんは2005年に105歳でお亡くなりになられたのですが、82歳、78歳、73歳と若い頃(!?)の3作品が収録されていた。1曲目は10歳の時に亡くした、母の墓前で唄われたものでしたが、録音状態の悪さが、よりその時の空気感を感じさせて心に響いた。絶唱といっても決して絶唱ではない。三味線も言葉も、その瞬間の感情をありのまま唄にしている姿が浮かんで美しかった。唄うことによって闇の、無限大の世界に手が届いていたのかもしれない。私もひとつひとつの作品を、大切につくらなくてはと感じさせられました。