2007年04月22日
先日の「蛹」公演は、横浜市創造的芸術文化活動支援事業の助成で実現しました。横浜市から共催していただいて3年が経ちました。渋谷の旧UPLINK FACTORYから生まれた公演シリーズ「sound+dance+visual」が、より外に向けて発信できるきっかけになり、無事、9回目を終えることができました。
横浜市にはとても魅力的な建物があって、助成を認定していただく公演になったBankART 1929 Yokohamaホールでの「sound+dance+visual vol.4」は、まるでインドネシア・ジャワ島のプンドポ(青銅の楽器ガムランを演奏するための壁がない吹き抜けのスペース)を感じさせる空間でした。もちろん我々のガムラングループsuaraが出演しました。Taguchiのご協力もあって、BankARTで1回の公演では最高の300人のお客さんが観に来てくれました。
「sound+dance+visual vol.5」は、BankART 1929 馬車道で、この建物での最後の公演となりました(現在は東京藝術大学大学院の映像研究科が使用していて一般には使えなくなった)。歴史的文脈を特に強く感じられる素晴らしい空間で、使用できなくなったのはほんとうに残念でなりません。また、いつか公演したいです。
vol.6の作品『抱擁する大気』は、Taguchiの音響システムを常時導入することになった、新生UPLINK FACTORYでの公演となりました。そして、vol.7『セクエンツィア~さひづる庭』は、横浜市の担当者であった鬼木さんに「種子田さんの音を横浜美術館の巨大な空間で聴きたい」という一言が後押しになり、天井の高さが18mもある横浜美術館のグランドギャラリーで公演することになりました。この公演にはじめてTaguchiの61cmスーパーウーファーを導入し、音響家の磯野順一さんと音を奏でました。さとうじゅんこがヴォイスパフォーマーで出演し、ダンサーに森山開次さんと東野祥子さん、映像作家にレニバッソの兼子昭彦さんとニブロールの高橋啓介さんなどを迎えました。また、三浦秀彦さんが特設サイトをつくってくれました。
vol.8『青い月』は、<東京の夏>音楽祭2006の参加公演に認定され、UPLINK FACTORYで、インドネシア・ジャワ島の音楽家と踊り手に参加していただきました。また、ヴォイスパフォーマーにはさとうじゅんこと、vol.2にも出演していただいた山川冬樹さんに参加していただきました。あのデットなスペースを小林和志さんと甲斐さやかさんが別世界にしてくれました。
今年の2月にはイタリアのジェノバとミラノで作品『vision in black』の公演が実現しました。ジェノバでは200年の歴史のあるオペラハウス劇場Teatro dell'Archivoltoで、また、ミラノの郊外セスト・サンジョバンニにあるスパツィオ・ミル劇場は、機関車の工場を改造したオープンして1週間のできたてホヤホヤの空間でした。
そして、vol.9『蛹』公演。会場となったZAIM2Fホールは、ON-COOプロジェクトのイベントで何度か経験していましたが天井がとても低い。また、公演1週間前に窓が塞がれ、壁も真新しく白に塗られたので、スペースとしての文脈はなくなった。しかし、シンフォキャンパスと4.1chスーパーマルチのデュアルサウンドシステムの導入。さとうじゅんこを含む歌い手4人が出演し、中部ジャワの太鼓、口琴、胡弓、青銅の鈴などの楽器も演奏しました。また、はじめて1日で2回の公演を経験できました。project suaraの次の展開が見出せた公演になりました。
現在、作品『蛹』公演の動画がテレビ神奈川(tvk)のサイトで配信されています(夜の部)。体感はできませんが公演の様子は伝わります。公演を観てくれた方、観られなかった方も、ぜひご覧になってください。また、横浜ポートサイトステーションでは音声の配信も行っています(昼の部)。
今後は、より音楽と「豊かな表現のための楽器」である音響システムに力を注ぎつつ、project suaraの時空間作品を発表していきたいと思います。ご期待ください。
横浜市にはとても魅力的な建物があって、助成を認定していただく公演になったBankART 1929 Yokohamaホールでの「sound+dance+visual vol.4」は、まるでインドネシア・ジャワ島のプンドポ(青銅の楽器ガムランを演奏するための壁がない吹き抜けのスペース)を感じさせる空間でした。もちろん我々のガムラングループsuaraが出演しました。Taguchiのご協力もあって、BankARTで1回の公演では最高の300人のお客さんが観に来てくれました。
photo by hiroyuki ishii
「sound+dance+visual vol.5」は、BankART 1929 馬車道で、この建物での最後の公演となりました(現在は東京藝術大学大学院の映像研究科が使用していて一般には使えなくなった)。歴史的文脈を特に強く感じられる素晴らしい空間で、使用できなくなったのはほんとうに残念でなりません。また、いつか公演したいです。
photo by mina
vol.6の作品『抱擁する大気』は、Taguchiの音響システムを常時導入することになった、新生UPLINK FACTORYでの公演となりました。そして、vol.7『セクエンツィア~さひづる庭』は、横浜市の担当者であった鬼木さんに「種子田さんの音を横浜美術館の巨大な空間で聴きたい」という一言が後押しになり、天井の高さが18mもある横浜美術館のグランドギャラリーで公演することになりました。この公演にはじめてTaguchiの61cmスーパーウーファーを導入し、音響家の磯野順一さんと音を奏でました。さとうじゅんこがヴォイスパフォーマーで出演し、ダンサーに森山開次さんと東野祥子さん、映像作家にレニバッソの兼子昭彦さんとニブロールの高橋啓介さんなどを迎えました。また、三浦秀彦さんが特設サイトをつくってくれました。
photo by yusuke kitajima
photo by yusuke kitajima
photo by PROSOUND
photo by mina
vol.8『青い月』は、<東京の夏>音楽祭2006の参加公演に認定され、UPLINK FACTORYで、インドネシア・ジャワ島の音楽家と踊り手に参加していただきました。また、ヴォイスパフォーマーにはさとうじゅんこと、vol.2にも出演していただいた山川冬樹さんに参加していただきました。あのデットなスペースを小林和志さんと甲斐さやかさんが別世界にしてくれました。
今年の2月にはイタリアのジェノバとミラノで作品『vision in black』の公演が実現しました。ジェノバでは200年の歴史のあるオペラハウス劇場Teatro dell'Archivoltoで、また、ミラノの郊外セスト・サンジョバンニにあるスパツィオ・ミル劇場は、機関車の工場を改造したオープンして1週間のできたてホヤホヤの空間でした。
そして、vol.9『蛹』公演。会場となったZAIM2Fホールは、ON-COOプロジェクトのイベントで何度か経験していましたが天井がとても低い。また、公演1週間前に窓が塞がれ、壁も真新しく白に塗られたので、スペースとしての文脈はなくなった。しかし、シンフォキャンパスと4.1chスーパーマルチのデュアルサウンドシステムの導入。さとうじゅんこを含む歌い手4人が出演し、中部ジャワの太鼓、口琴、胡弓、青銅の鈴などの楽器も演奏しました。また、はじめて1日で2回の公演を経験できました。project suaraの次の展開が見出せた公演になりました。
photo by hidehiko miura
現在、作品『蛹』公演の動画がテレビ神奈川(tvk)のサイトで配信されています(夜の部)。体感はできませんが公演の様子は伝わります。公演を観てくれた方、観られなかった方も、ぜひご覧になってください。また、横浜ポートサイトステーションでは音声の配信も行っています(昼の部)。
今後は、より音楽と「豊かな表現のための楽器」である音響システムに力を注ぎつつ、project suaraの時空間作品を発表していきたいと思います。ご期待ください。