2008年03月12日
7、8日。BankART1929 Yokohama 1Fホールにて開催しましたON-COO主催「森のサカナ」公演が無事終了いたしました。たくさんのご来場ありがとうございました。これまで数多くの公演に関わってきましたが、これまでにはない充実した時間を過ごすことができました。本公演は音楽作品でしたが、音の不可視の身体と、さとうじゅんこの歌い手としての身体とが舞台作品として成立したと感じています。それには宮本宰さんの音響デザインとシンフォキャンパスシステム、三浦秀彦さんの美術、michiさんの映像、武蔵野美術大学の学生さん、Taguchi、横浜市、BankART1929などなど多くの方の力が集結した結果実現できたのだと思います。心から感謝しています。また、お客さまが耳を澄まして音を感じる様を感じることができ、ご一緒に体感できたこととても幸せでした。ありがとうございました。新しい一歩を踏み出せたと思います。今後とも厳しく見守っていただきたいです。よろしくお願いいたします。
7日。本番。心地いい緊張感のなか開場。三浦さんのデザインした楽器に次々とお客さんが座っていく。開演5分前に小川さんがライブでアナウンスをする。いい声だ。地明かりがついたままで静かに音が奏でる。皆が身体で音を感じているのが伝わる。ゆっくり明かりが落ち音は深く会場を呼吸させる。本編がはじまりmichiさんの映像が一本の線を描く。音も映像もシンプルに奏でる。そして徐々に音の要素を増やしていく。私のあらたなる挑戦です。シンフォキャンパスシステムが音の出所を感じさせない。私を含むこの場にいる人たちが、これまでのマルチトラック作品やスピーカーを数多くプラニングする作品では考えられない体験をしている。そこに音が自然に存在している。このシステムをつくった宮本さん、田口さん、江夏さん…素晴らしい仕事だと思う。夜の昼の空気感を同時に奏でる。時空を飛び越えた音のデザインです。
中間部分になりフィールドレコーディングをした音たちを奏でる。全員が音のシャワーを浴びている。映像は明かりをともし動かない。それまで座っていたお客さんが席を離れどんどん歩き回る、目を閉じる、その場に包まる、天井を見上げる…皆、思い思いに音を感じている。とても素敵な光景。音が激しさを増すと、皆、中央に集まり音をより身体で感じようとしている。そして周波数を細かく刻みボリュームを出入りさせリズムを生んだ、本来あるべきマルチトラック作品を奏でる。すべての音が空気に触れはじめて音楽となる作品です。しかし音は心地いいのだが作品に強度がなかったので、前日の打合せでmichiさんに映像で暴れてもらうことにした。絵が動いたことで作品全体も締まったと思う。私の低域から手拍子でさとうじゅんこの作品へと移り変わる。歌のエネルギー感をこれでもかと感じさせられる。さとうじゅんこの集中力に凄みさえ感じた。宮本さんが会場を楽器にしてしまう。michiさんのやさしさに満ちた映像が包み込む。私も楽しむ。終演。演出で細かいミスが出た。明日の公演までにいま一度整理して高めないといけないが…いい作品ができた。皆も手ごたえを感じている。ポートサイドステーションの和田さんが取材に駆けつけてくれた。またレビューを書いてくれるそうです。楽しみです。今日は個々で作品を振り返りたいと思う。
8日。昼の部。公演前に問題のあった演出を見直す。とても重要なところなのでしっかり音を感じて欲しい。あっという間に開場の時間になる。昼の公演なので窓のスクリーンを開けてお客さまを迎える。太陽の光が真っ白いBankART1929 Yokohama 1Fホールを美しく輝かせる。

スクリーンが落ち、あたたかい明かりのなかに音を奏でる…終演。michiさん、学生さんの集中力が高まり、リハーサルを含めこれまでで最高のパフォーマンスができた。また、さとうじゅんこのヴォイスに心が震わされる。夜はさらにいいパフォーマンスをしたいと思う。
お客さまのなかに小さな赤ちゃんをお連れの方が見えたので、公演前にお母さんに「赤ちゃんが泣いても外に出ないでいいですよ。赤ちゃんの泣き声も音楽にします。」と伝える。ニッコリ笑ってくれる。オープニングの音で赤ちゃんが喜んで声を上げている様子が伝わる。私も宮本さんもmichiさんも「絶妙なタイミング。歌っているね!」と言って喜ぶ。フィールドレコーディングのところではお母さんに抱かれて気持ちよさそうに眠っていた。最後は目を覚ましていましたが自然な感じで空間を見つめていた。こんな場に立ち会えるなんて幸せでした。公演後は嬉しくて一緒に写真を撮ってもらいました。また聴きに来て欲しい…。
夜の部。昼の部が良かったからといってここで気を抜いてはいけないと言い聞かせる。この緊張感を大いに楽しみたい。最後の公演でもお客さんは自然な感じで動き回り、心と身体を開放しながら音の空気感を感じているのが伝わった。こんなコンサートはないのでは?宮本さんの追及してきたシンフォキャンパスにはまだまだ可能性があると感じました。宮本さんとご一緒できたことほんとうに感謝します。私の低域はこれまでで一番美しいものになった。宮本さんの色です。またご一緒できるよう音つくりに精進していきたいと思います。また三浦さんの客観的な目とmichiさんのやさしい眼差しは素晴らしいと思う。自分にはないものです。そして、さとうじゅんこの集中力、歌のエネルギー感を強く体感した公演になりました。今後、さとうじゅんこもCDをリリース予定ですので楽しみにしていてください。学生さんもとてもいい顔をしていた。その真っ直ぐな瞳で「初心忘るべからず」を思い出させていただきました。いつもこの気持ちを忘れてはいけない。今回、学生さんに参加していただいてほんとうによかったです。ありがとう。またご一緒しましょう。そして代表の田口和典さんはいつもあたたかい目で見守ってくれていました。心から感謝いたします。
夜の部には神奈川テレビ(TVK)が取材に来てくれました。去年の「蛹」公演も取材に来てくれましたが、またWebで映像配信される予定です。楽しみにしていてください。また、三浦さんがいい写真をたくさん撮ってくれましたので、近日中にON-COOのHPにUPしたいと思います。こちらもお楽しみに!
本公演で今後のON-COO Projectの方向性を見出すことができました。そして課題もたくさん見つかりました。この公演を無駄にしないように、しっかり先を見据えて活動していきたいと思います。今後もON-COO Projectの活動を楽しみにしていてください。
またproject suaraの活動としては、私とさとうじゅんこでライブハウスや小さなスペースで作品を発表していきたいと思っています。こちらもどうぞよろしくお願いします。
7日。本番。心地いい緊張感のなか開場。三浦さんのデザインした楽器に次々とお客さんが座っていく。開演5分前に小川さんがライブでアナウンスをする。いい声だ。地明かりがついたままで静かに音が奏でる。皆が身体で音を感じているのが伝わる。ゆっくり明かりが落ち音は深く会場を呼吸させる。本編がはじまりmichiさんの映像が一本の線を描く。音も映像もシンプルに奏でる。そして徐々に音の要素を増やしていく。私のあらたなる挑戦です。シンフォキャンパスシステムが音の出所を感じさせない。私を含むこの場にいる人たちが、これまでのマルチトラック作品やスピーカーを数多くプラニングする作品では考えられない体験をしている。そこに音が自然に存在している。このシステムをつくった宮本さん、田口さん、江夏さん…素晴らしい仕事だと思う。夜の昼の空気感を同時に奏でる。時空を飛び越えた音のデザインです。
中間部分になりフィールドレコーディングをした音たちを奏でる。全員が音のシャワーを浴びている。映像は明かりをともし動かない。それまで座っていたお客さんが席を離れどんどん歩き回る、目を閉じる、その場に包まる、天井を見上げる…皆、思い思いに音を感じている。とても素敵な光景。音が激しさを増すと、皆、中央に集まり音をより身体で感じようとしている。そして周波数を細かく刻みボリュームを出入りさせリズムを生んだ、本来あるべきマルチトラック作品を奏でる。すべての音が空気に触れはじめて音楽となる作品です。しかし音は心地いいのだが作品に強度がなかったので、前日の打合せでmichiさんに映像で暴れてもらうことにした。絵が動いたことで作品全体も締まったと思う。私の低域から手拍子でさとうじゅんこの作品へと移り変わる。歌のエネルギー感をこれでもかと感じさせられる。さとうじゅんこの集中力に凄みさえ感じた。宮本さんが会場を楽器にしてしまう。michiさんのやさしさに満ちた映像が包み込む。私も楽しむ。終演。演出で細かいミスが出た。明日の公演までにいま一度整理して高めないといけないが…いい作品ができた。皆も手ごたえを感じている。ポートサイドステーションの和田さんが取材に駆けつけてくれた。またレビューを書いてくれるそうです。楽しみです。今日は個々で作品を振り返りたいと思う。
8日。昼の部。公演前に問題のあった演出を見直す。とても重要なところなのでしっかり音を感じて欲しい。あっという間に開場の時間になる。昼の公演なので窓のスクリーンを開けてお客さまを迎える。太陽の光が真っ白いBankART1929 Yokohama 1Fホールを美しく輝かせる。

スクリーンが落ち、あたたかい明かりのなかに音を奏でる…終演。michiさん、学生さんの集中力が高まり、リハーサルを含めこれまでで最高のパフォーマンスができた。また、さとうじゅんこのヴォイスに心が震わされる。夜はさらにいいパフォーマンスをしたいと思う。
お客さまのなかに小さな赤ちゃんをお連れの方が見えたので、公演前にお母さんに「赤ちゃんが泣いても外に出ないでいいですよ。赤ちゃんの泣き声も音楽にします。」と伝える。ニッコリ笑ってくれる。オープニングの音で赤ちゃんが喜んで声を上げている様子が伝わる。私も宮本さんもmichiさんも「絶妙なタイミング。歌っているね!」と言って喜ぶ。フィールドレコーディングのところではお母さんに抱かれて気持ちよさそうに眠っていた。最後は目を覚ましていましたが自然な感じで空間を見つめていた。こんな場に立ち会えるなんて幸せでした。公演後は嬉しくて一緒に写真を撮ってもらいました。また聴きに来て欲しい…。
夜の部。昼の部が良かったからといってここで気を抜いてはいけないと言い聞かせる。この緊張感を大いに楽しみたい。最後の公演でもお客さんは自然な感じで動き回り、心と身体を開放しながら音の空気感を感じているのが伝わった。こんなコンサートはないのでは?宮本さんの追及してきたシンフォキャンパスにはまだまだ可能性があると感じました。宮本さんとご一緒できたことほんとうに感謝します。私の低域はこれまでで一番美しいものになった。宮本さんの色です。またご一緒できるよう音つくりに精進していきたいと思います。また三浦さんの客観的な目とmichiさんのやさしい眼差しは素晴らしいと思う。自分にはないものです。そして、さとうじゅんこの集中力、歌のエネルギー感を強く体感した公演になりました。今後、さとうじゅんこもCDをリリース予定ですので楽しみにしていてください。学生さんもとてもいい顔をしていた。その真っ直ぐな瞳で「初心忘るべからず」を思い出させていただきました。いつもこの気持ちを忘れてはいけない。今回、学生さんに参加していただいてほんとうによかったです。ありがとう。またご一緒しましょう。そして代表の田口和典さんはいつもあたたかい目で見守ってくれていました。心から感謝いたします。
夜の部には神奈川テレビ(TVK)が取材に来てくれました。去年の「蛹」公演も取材に来てくれましたが、またWebで映像配信される予定です。楽しみにしていてください。また、三浦さんがいい写真をたくさん撮ってくれましたので、近日中にON-COOのHPにUPしたいと思います。こちらもお楽しみに!
本公演で今後のON-COO Projectの方向性を見出すことができました。そして課題もたくさん見つかりました。この公演を無駄にしないように、しっかり先を見据えて活動していきたいと思います。今後もON-COO Projectの活動を楽しみにしていてください。
またproject suaraの活動としては、私とさとうじゅんこでライブハウスや小さなスペースで作品を発表していきたいと思っています。こちらもどうぞよろしくお願いします。