2012年04月20日

4月11-12日。街は桜で美しく色づいていましたが、雪が恋しくて、今季、五回目の北八ヶ岳に来ました。新宿駅8時発スーパーあずさ5号で茅野駅へ。激しい雨が降っています。茅野駅からバスで渋の湯に向かいます。バスは貸し切り状態です。途中から雨が雪に変わりました。ホッとする。11時半に到着。わたしの他に登山客の姿は見えません。おそらく今季最後の北八ヶ岳。前回、断念した〝西天狗岳〟に挑みたいと思いますが、天候を見極め慎重に攻めます。

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本日、宿泊する黒百合ヒュッテに立ち寄って、そのまま天狗岳に登る予定なので、バスのなかでスパッツやレインウェアをつけ準備をしました。ストック、アイゼン、ビッケルと雪山用の準備はバッチリです。4月の頭に天狗岳に単独で登った妹が、中山峠から高見石まではワカンが必要と教えくれたので、今回はワカンも持ってきました。どれも大切なものです。

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前回よりも渋の湯は雪が深くなっていました。

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毎回、無事下山できるようお願いする神社です。風が強く雪が舞っています。

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まだ流れ落ちる水は凍っています。

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登山計画書を提出。

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登山口からしばらくはアイスバーン状態です。アイゼンが力をかしてくれます。

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雪が深くなっても春を感じさせてくれます。

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空気もモワッとして春のにおい。

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天狗岳・黒百合平へ。

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まだまだ雪は深いです。

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あまりの寒さで木の幹が割れています。

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1時間強であっという間に黒百合ヒュッテの姿が見えてきました。

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山小屋前の斜面も健在ですが視界が…。

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3回目の黒百合ヒュッテです。

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薪ストーブが心を静かにさせてくれる。

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天候が悪化してきていますが、行けるところまでいこうと、トマトスープとナッツ、かりんとうをいただいてエネルギーをもらう。

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雪が降り積もり、中山峠までトレースがなくなっていて迷い込んだ森です。ここはとても静かで美しかった。しかし、こんなので天狗岳に登れるのか?

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なんとか中山峠に着く。

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中山峠からの展望もなしです。

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樹霜です。風が強いです。

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岩が行く手を阻みます。表面は凍っています。

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落ちたら生きては帰れません。

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細心の注意を払って歩みます。

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風と雪が強まってきました。

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前回も厳しい天狗岳でしたが、今回はさらに厳しい天狗岳を感じます。しかし、木も岩も美しいです。

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東天狗岳の大斜面。ほとんど視界がありません。

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急斜面。森林限界を越えると風は容赦なく襲います。ピッケルとアイゼンを活かして一歩一歩すすむ。

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足下の視界まで悪くなりトレースはなし。このピンクの紐を頼りに登ります。

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気を落ち着かせようとしばし樹霜と戯れる。

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奥庭方面との分岐点。西天狗岳の姿はまったく見えません。今回も難しいかもしれません。

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三つ目の岩場を超えてホッと気が緩んだ瞬間に滑落しそうになる。この時点でもう西天狗岳は断念です。気を取り戻して前を見ると東天狗岳の山頂が見える。

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どこをどう登ってきたかも定かでなかったですが、なんとか東天狗岳(2,640m)に登頂しました。

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風速20m〜30mのなか、何度目かでやっと記念撮影ができました。今回はまったく喜びがありません。この時は無理をし過ぎたと反省している顔です。

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近くて遠い西天岳。

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真っ白です。下山です。

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先ほどの滑落の危険性を感じて、下りはさらに慎重にしましたが、2番目の岩場であと一歩進んでいたら、先がなかったところもあり肝を冷やしました。

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振り返っても東天狗岳の斜面は見えないぐらい天候は悪化。

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もうまったく道がわからず、中山峠に戻るところがここで左に下ってしまう。

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黒百合ヒュッテの姿が見えました。心底ホッとする。夕食の時間が迫っていましたが、焦らないでゆっくりゆっくり下る。山小屋のスタッフの栗原さん、安藤さんほんとうにご心配をおかけしてごめんなさい。

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やっとたどり着きました。

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今日は私以外に1組カップルが宿泊でしたが、わたしは夕食の時間を遅れましたので、ひとりでコタツでご馳走になりました。やっと少し気持ちが落ち着いてきました。生姜焼きが心に染みました。ご飯も大盛りおかわりをして元気をつけます。ありがとうございました。

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今日も静かな山小屋です。

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薪ストーブの火をボーと眺めます。木の燃える音、風の音だけが響きます。

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足首を少し痛めたので、薪ストーブの前で念入りにヨガストレッチをする。

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今回も個室の啄木鳥の巣でおやすみです。明日は晴れますようにと祈りつつ、静かな眠りにつくつもりが…。

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滑落やもう一歩で崖に落ちる姿が頭から離れなくてなかなか眠れませんでした。身体も荒れ狂っていました。天候が悪い時はやめようと心から誓うのでした。明日は晴れて西天狗岳の姿が見られますように…。





go tanedaprojectsuara at 11:57│コメント(0)トラックバック(0)go taneda │

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